第154回受賞作『死んでいない者』(滝口悠生/文藝春秋)
第154回受賞作『死んでいない者』(滝口悠生/文藝春秋)を…番組ラテ欄っぽく紹介!
【80文字】
85歳の老人の通夜に集まった30人の親族・友人▼それぞれの人生の記憶や思いの断片を淡々と描く▼自在に変わる視点と纏まりのない幾多の意識の流れが「生」を浮き彫りに
【200文字】
85歳の老人の通夜に集まった30人の親族・友人▼普段は異なる社会に暮らし互いの関係性の認識すら曖昧な子・孫・曽孫▼それぞれの視点から各人の人生の記憶や思いの断片を淡々と描く▼就職せず祖父と暮らしていた孫の美之▼美之を慕う10歳下の妹・知花▼実父母が蒸発し親族に育てられた2人の孫▼孫娘と結婚したアメリカ人のダニエル▼次々と移る視点と纏まりのない幾多もの意識の流れが「一族の生」をリアルに浮き彫りにする
<以下、新潮社ページより抜粋>
●著者:滝口悠生(タキグチユウショウ)
1982(昭和57)年東京生れ。2011(平成23)年、「楽器」で新潮新人賞を受賞してデビュー。2015年、『愛と人生』で野間文芸新人賞、2016年、「死んでいない者」で芥川賞を受賞。他の著書に『寝相』『茄子の輝き』『高架線』などがある。