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子育てに「困っている」方に…

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ユニークな個性をもった子どもたちを育てていると、「困った!」と大人が思うことが少なくありません。子どもたちは「困った子」としてみられる支援が確立しはじめていますが、関わっている大…
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#子育て

15年間発達障害の支援に関わってきて感じる「子育てに苦しんでいる人」から卒業する人としない人の差

15年間発達障害の支援に関わってきて感じる「子育てに苦しんでいる人」から卒業する人としない人の差

「愚痴を言いすぎると、それに自分で溺れてしまう」と私は思っていて、「酒は百薬の長」「されど万病の元」に通じるものを感じています。
これは、『愚痴との距離感』が、子育ての苦しみから抜ける人と抜けない人の差に関わっているなぁ、と最近、改めて思うからなのです。

こんなことを書くと、「あなたは、心理などの専門職なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、立場的には当事者の母であり、自分も当事者要素を

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年齢は背番号みたいなもの

年齢は背番号みたいなもの

何歳になったら普通はこれくらいできるでしょ…
そんな感覚を持たないことが、私の子育てには有益だったし、年齢という指標で推定される発達モデルとの比較をしなくなると少し楽になることを、マイペースな育ちをする子の親には知っていてほしいなぁ…と改めて思ったのは、一年遅れで行われた娘の入学式でした。

親の同席不可の入学式が、本日ありました。
入場できない式に同伴する保護者はほぼおらず、時間が区切られて行わ

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子育ては、義務なのか?権利なのか??

子育ては、義務なのか?権利なのか??

今年に入ってから、やたら夜更かし型になってるのですが、その理由がわかりました。
どうやら、夜中におひとりさまタイムを満喫していたようなのです。読書したり、何かを書いたりする作業をしつつ、ボケーっとしてると、気づけば丑三つ時になってました。

これは、おひとりさま時間が必要なわたしが無意識に、その時間を確保してたから…でした。
自分をリセットするための時間だったんですね。

以前の生活なら、末っ子の

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子どもの子どもにも伝わって欲しいこと

子どもの子どもにも伝わって欲しいこと

子どもとともに出戻りさせてもらった母の家は、生家ではなく、わたしの住んでいた家に近い場所に用意した一人暮らし用の戸建てでした。
そこは、一人で暮らしには十分過ぎるほどに広かったのだけど、子ども3人と娘が一緒に住むには人口密度?が高いせまいせまーい家になってしまいました。

それでも、何回かの断捨離を繰り返して、何回かの母の手術や入退院を繰り返して、子どもの不登校やら進学を経て、5人で生活を始めて先

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勉強する前に整えておきたい認知機能

勉強する前に整えておきたい認知機能

週に一度お世話になってる学習支援教室を「気乗りしない…」という理由でお休みしようとする中1女子に、「休むなら、代わりに自宅で勉強するかい?」と聞いたら、ノリノリで勉強する気になってしまったため、1時間半、母娘で学習してみることにしました。

子どもの勉強をちゃんとみるのは、およそ10年ぶり。
長男が小学生のときにやっていた(正しくはやらせてた…ですな)ドラゼミ以来です。私が子どもの学習をみなくなっ

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義務教育を休ませてしまう「不登校の子」の親は、就学義務違反になるのか?という疑問

義務教育を休ませてしまう「不登校の子」の親は、就学義務違反になるのか?という疑問

「学校にいけない子が休むのは仕方ないけど、義務教育の場合、親ってやばいんじゃないの?」と、不登校をしている妹と母(わたし)をみて、大学生の兄は思うようです。

この「やばいんじゃないの?」には、「私の対応が適切ではない」という意味と、「就学させない親には罰則あるのでは?」という意味が含まれていました。

この二つの疑問に対する私の見解は、どちらについても「問題ない」という答えをしたのですが、同居の

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不登校児の母が、マジでキレる5秒前にやってること

不登校児の母が、マジでキレる5秒前にやってること

中1娘の登校渋りが長期戦になりそうな気配を漂わせています。それなのに、昨日は週に一度の図書ボランティアの日でした。

このボランティアは、お昼休みに図書室を開けたり、職員室からパソコンを運んだりする1時間くらいのとても簡単なお手伝いなのです。こんなことでも、忙しい先生方には猫の手よりも役に立つようで、曜日担当制になっています。

学校のボランティアなので、「やってもいいよ」という人が受け持っている

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