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勉強する前に整えておきたい認知機能

週に一度お世話になってる学習支援教室を「気乗りしない…」という理由でお休みしようとする中1女子に、「休むなら、代わりに自宅で勉強するかい?」と聞いたら、ノリノリで勉強する気になってしまったため、1時間半、母娘で学習してみることにしました。

子どもの勉強をちゃんとみるのは、およそ10年ぶり。
長男が小学生のときにやっていた(正しくはやらせてた…ですな)ドラゼミ以来です。私が子どもの学習をみなくなったのは、大学生一年生の娘が小4のときに、「ママの言ってることはわかんない!」といって激ギレしたことがキッカケでしたが、今日の話の主さんである中1女子に対しても自宅学習のサポートはしませんでした。
この人には、上の子どもたちとは異なる、学習以前のサポートが必要な気が小さいときから何となくしていたため、お勉強をする、という形での関わりは、「本人からの要望があるまでしない」と思ってきたからです。

とはいえ、小さい時から、ものの形を覚えていられない、数の概念が入りずらい、ものの聴こえ方に独特の世界観?があるようだ…等々、小学校生活の中でも、「ちょっと普通とは変わってそう。だけど、問題にはならない」という程度の課題があるのは明らかでしたので、職場のボスや、公文をやっている友人のブレインジムインストラクターにアドバイスをもらいながら、ビジョン遊びをしたり、数をいえるようになる練習、数を体験として学ぶなどなど、遊びの中で私のできることはしてきました。

そんな3番目の学習ですから、二人目の子以上に、「勉強はプロに任せたい」と思っていました。しかし、現在、ひとり親で2人の大学生を育てているという状況ゆえ、3番目の学習支援をするにはお財布事情がかなり厳しい…。そこで、地域の学習支援教室にお願いしてきました。こちらの支援教室は、元教員の方などのボランティアさんのやられている指導教室なので、とても親切な対応でわかりやすいのですが、専門的なサポートではありません。ですから、自宅での細かいケアが欠かせないことも感じていました。

また、今現在、学習についていけないことも理由で学校に行かない選択をしているため、ホームエデュケーションも視野に入れていこうという思いもあるため、ようやっと重い腰があがった、という感じです。

今日は小学校5年生の算数と国語をやる予定でした。
しかし、思った以上に時間がかかったため、算数だけで1時間が経過してしまいました。本人は、「小学校5年生のものがこんなにできないなんて…」と若干ショックだったようです。また、久しぶりの学習にお疲れのご様子で、残り30分は国語をしたくなったようなのです。

そんな娘さんですが、目の前の本棚に「コグトレ」の本を発見したようで、「残りはコグトレでもいいかな?」と聞いてきました。

コグトレ とは、「ケーキのきれない非行少年たち」という本を書かれた宮口幸治先生が作られた認知機能のトレーニングのことです。先生は、非行少年たちに共通してみられる「見る力」や「聞く力」などの認知能力の未発達さが、学習の妨げになっていることだけでなく、計画をたてて実行する能力や、人間関係の不全さにもつながっていること気づかれました。
また、こうした傾向は、先生のもとに相談に訪れる学業不振の子どもたちにも共通してみられることから、こうした課題をもつ人のために認知機能強化トレーニングを開発されました。

このコグトレ、一回5分くらいで終わる簡単なものです。
私の手もとにある本1冊だけでも、記憶、言語理解、注意、知覚、推論・判断という5つの認知機能を遊びのようなものでトレーニングできるくらい手軽に取り組めるすぐれた手法なのです。

勉強に飽きた娘からの申し出で、1年ぶりくらいにコグトレしましたが、遊びのように面白いのです。効果があるのも実感できましたし、娘に必要なのは、「ここだった…」を確認しました。
それに、私も一緒にやったんですけど、私もADHDの特性がやまもりである脳機能が適切に働いていないだろう…という大人ゆえ、結果は笑えるくらいポンコツな感じでした。私にも効果はだいぶありそうです。

末っ子に学習意欲があるうちに継続して、コグトレやってみようと思います。
ドリル等の学習もやっていくことは大事ですが、学習以前の土台を整えることの大事さを、娘に思い出させてもらった夜でした。

必要なことは、必要なときに、ちゃんとやってくるもんですね。


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