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【Essay】日記や思ったこと

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#思い出

旅人のこころ

旅人のこころ

今日は大学時代に札幌の街で出会ったとある婦人とのエピソードを綴ります。

大学生になって田舎から引っ越してきたばかりの僕は、札幌の街で友達を待っていた。あの日もたしか初夏だった。

札幌の大通には車がたくさん走っている。僕はドラッグストアの近くの花壇に腰掛けて新鮮な街や道ゆく人をながめていた。

すると隣に婦人が座ってきた。僕が軽い会釈をすると会話がはじまった。

「札幌には、出てきたばかりなんで

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「たまには頼ってくれてもいいのに。」

今日で26歳になった。26年間の中で色んな変化があったけど、その中でいくつか大きな変化があって、そのうちの1つのお話をしようと思う。

10年前くらいに、高校生の時に、友達にもらった言葉をきっかけにその後の人との接し方が少しずつ変わったお話。

みんなが言う「頼るって難しい」人に頼ることは特に大人になると多くの人がぶつかる壁だと思う。

僕も比較的ためこんでしまう方だけれど、
「誰かの手がほしいな

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なぜ人は思い出話をするのか

なぜ人は思い出話をするのか

過去の自分と今の自分が同じ自分だってことが時々わからなくなる。

例えばライブを観に行くと「ステージの上の人はどんな気持ちなんだろう」とか考えるけど冷静に考えれば自分だって高校とか大学の時はバンドでステージの上に立っていたんた。

思い出すとぼんやりしていて現実なのか夢なのかわからない。当時の写真やら動画を見てやっと現実だったと受け止められる感じだ。

僕の場合、2週間前より前の自分は同じ自

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ニコニコ動画という名のタイムカプセル

ニコニコ動画という名のタイムカプセル

久しぶりにニコニコプレミアムに登録した。

マイリストには高校の時からの動画たちが大量に保存されている。運営に消されてしまった動画もたくさんあるけど、なつかしくてマイリストの動画をひたすら観た。

歌い手とVOCALOID歌い手が歌ったボーカロイドの曲。halyosyさんやKoma’nさんが好きだったなあ。

MADアニメのMAD。時をかける少女...ひっさしぶりに観たくなる。「変わらないも

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真夜中の、静かな散歩。

真夜中の、静かな散歩。

大学1年生の夏休み。実家を離れて一年目の夏に帰省をして、友達の家でお泊まりをした。

夜中に誰かが、「散歩をしよう。」と言い出した。とてもいい案だと思った。10代の僕たちにとって、お泊りで夜に寝るほどもったいないことはなかった。

田舎道をあるき始めた。虫が鳴いている。草が身体にときどきあたる。暗闇の中、どこまでもずっとつづいていくような道。そして、この時間もどこまでも続いていく気がした。

はじ

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