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ニュートラル思考:現実を直視し、ポジティブな行動を促す思考法 - メンターの「あんちょこ」シリーズ # 21

ダイアリー式メンター Hara が主にメンタリングにまつわる話題をあれこれときどき発信するシリーズ。人を元気づける ”応援団・チアリーダー” へ応援メッセージ。今回は感情を超え、事実を見る新たな思考法について。

感情と事実を区別し、自分の置かれた状況や物事をありのままに捉え、自分ができることだけにフォーカスすれば、どんな困難も乗り越えられる。それが「ニュートラル思考」です。本記事で、その理論と実践方法を探求してみませんか?



ニュートラル思考





現実を直視し、ポジティブな行動を促す思考法



現代ビジネスでは、積極的な思考(プラス思考)が推奨されることが多いです。しかし、現実には全てがプラスに進行するわけではありません。同様に、マイナス思考が問題を引き起こすと一般には考えられますが、それだけが全ての問題を引き起こすわけでもない。

では、私たちが目指すべきはどのような思考方法なのでしょうか?ここで提案したいのが、"ニュートラル思考"です。これは感情と事実を一緒くたにせず思い込みを取り除いて自分の置かれた状況やものごとをありのままに捉えて分析し自分がやれることだけにフォーカスする考え方です。


ニュートラル思考の科学


ニュートラル思考が我々の脳に及ぼす影響を理解することは、その有効性を理解する上で非常に重要です。神経科学者たちは感情的な反応が過剰になると事実や現実を適切に認識する能力が低下することを発見しています。一方、ニュートラル思考は事実と感情を分離し、事実に基づいて行動をとることを可能にします。
 
問題解決や意思決定において、より客観的で合理的な判断を下すことが可能となります。ニュートラル思考はストレスの軽減にも役立ちます。過剰な感情反応が引き起こすストレスと異なり、ニュートラル思考は現状を冷静に受け入れることで、ストレスを軽減することができます。 


ニュートラル思考の利点


ニュートラル思考を導入すると、ビジネスのあらゆる側面において多大な利益を享受することができます。例えば、一部の企業では、ニュートラル思考を導入することで、チームのエンゲージメント向上し、生産性が大幅に改善されました。

ニュートラル思考は問題解決能力を高める効果もあります。感情的な反応によるバイアスから解放されることで、問題をより冷静に、より合理的に分析し、解決策を見つけ出すことが可能となります。
 
さらに、ストレスマネージメントの観点からも、ニュートラル思考は有効です。ニュートラル思考は感情のコントロールを可能にし、ストレスの原因となる過剰な感情反応を軽減します。ストレスを適切に管理し、仕事のパフォーマンスを維持することが可能となります。




ニュートラル思考の導入方法


では、実際にビジネスパーソンやマネジャーはニュートラル思考をどのように実生活や職場に取り入れることができるでしょうか。

まず、自分の感情と事実を明確に区別する練習から始めてみてください。そして、感情に左右されずに事実に基づいた行動をとるように意識的に努力します。この過程で自己反省や自己認識のスキルが重要となります。



📝 自己反省や自己認識のスキル
自己反省(Self-reflection): 自己反省とは、自分自身の行動、考え、感情、価値観を内省的に見つめ、それらが自分自身や他人、そして周囲の環境とどのように関わっているのかを理解することです。これは自己理解を深め、自己成長を促すための重要なプロセスです。

自己反省は以下のような行動を含みます:
自分の行動を見つめ、それが自分の価値観や目標にどう関わっているかを考える。
自分の感情や反応が何によって引き起こされたのかを理解する。
自分の長所と短所を認識し、それがどのように自分の日々の生活や仕事に影響を及ぼしているかを評価する。

自己認識(Self-awareness): 自己認識とは、自分の感情、思考、行動パターン、価値観、欲求などについての知識や理解を持つことです。自己認識は、自分の行動がどのように他人や周囲の環境に影響を及ぼすかを理解する能力を高めます。

自己認識を高める方法は以下のとおりです:
フィードバックを求め、他人の視点から自分自身を見る。
日記や日誌を書き、自分の感情や思考を記録する。
マインドフルネスや瞑想の実践を通じて自分の内面に集中する。

自己反省と自己認識は、自己理解を深めるための二つの重要な道具です。これらのスキルを磨くことで、自分がなぜ特定の行動をとるのかどのように自己改善できるのかについての洞察を得ることができます。これはニュートラル思考において重要であり、自分の行動がどのように自分の状況に影響を及ぼすかを理解し、それに基づいて行動を調整する能力を高めます。


マインドフルネスの練習もニュートラル思考の導入に有用です。マインドフルネスは、現在の状況に対する意識を高め、自分の感情を認識し管理する能力を養うのに役立ちます。自分自身と現実との関係をより明確に理解し、ニュートラルな視点で事実を見ることが可能となります。




ニュートラル思考は、ビジネスの現場での問題解決能力感情の管理チームのエンゲージメント向上において大きな役割を果たします
 
プラス思考やマイナス思考に捉われることなく事実を冷静に分析し自分がやれることにフォーカスするニュートラル思考。それが、現代ビジネスパーソンが目指すべき考え方だと言えるでしょう。
 
ニュートラル思考は、私たちの認識、感情、行動に対する新たな視点を提供し、それによって我々が直面する問題に対する新たな解決策を見つける可能性を広げます。
 
まだ日本ではあまり認知度が高くないかもしれませんが、ニュートラル思考は、これからのビジネス環境において必要とされる重要な思考法となるでしょう。

研究結果も示すように、ニュートラル思考は感情的なバイアスを減らし、事実に基づいた合理的な意思決定を可能にします。また、これは、ストレスの軽減、問題解決能力の向上、そしてチームのエンゲージメントと生産性の向上につながるのです。
 
しかし、ニュートラル思考は単に一晩で身につくものではありません。それは練習と自己認識を必要とするスキルです。自分の感情と事実を区別し、自分が制御できるものに焦点を当てることを練習することで、徐々にニュートラル思考を身につけることができます。
 
現代ビジネスの常識を覆す可能性を持つニュートラル思考。その理論と実践方法を学び、自分のビジネスや生活に適用することで、更なる成功への道を開くことができるでしょう。



メンターに興味がある方は 「メンターとメンティになる方法」を続けてどうぞ!



いかがでしたか?

次回もお楽しみに!(何かヒントやきっかけになればうれしいです)

with all of my thanks and friendship💛









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