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587日間の休職、復職1日目

2023年9月14日(木)午後8時42分

今月1日から
リハビリ勤務(傷病手当金有/給料無)が始まった。

12月に一度同じ部署、同じ仕事で
復帰しようとしたときは無理だったが
今回は体調や気持ちが崩れることなく順調。

午前中のみの勤務から始まり
昨日からは16時半まで働いている。

傷病手当金が申請できる期間は1年半。

私にとって12日がその期限だった。

だから昨日からは
会社の時短勤務制度を使って働いている。

給料が発生する仕事は1年半ぶり。

今は元の会社、別の部署で
事務作業を主にやっている。

部署の人には私の状況や病気のことが
共有されている(っぽい)。

そのおかげでみんなが私のペースを把握しながら
仕事を与えてくれる。

ありがたや。


ただ、
きょうnoteが書きたくなったのは別の理由がある。


私は休職する前、報道の仕事をしていた。

報道の仕事は
何物にも代えがたいやりがいがあった。

でも何物にも代えがたいからこそ、
心と体に負荷をかけて結局休むことになった。


休職している間は
「絶対に戻る」と考えた時もあれば
「あそこにはもう戻ら(れ)ない」と
思った時もある。

1年半かけて出した答えは

「未練はあるけど現場に戻る勇気はない」。

その気持ちは上司にも伝えている。


昨日、復職にあたって改めて話があった。

給料が発生するリハビリ勤務を始めること、
順調にいけば来月から
正式な復職・通常勤務になること。

そして、復職後は現在の部署に
配属にならない可能性があること。


てっきり、リハビリ勤務をしている部署に
ずっといるもんだと思っていたから驚いた。

その表情を読み取ったかのように上司が言った。


『報道じゃないから。安心してね』



報道じゃないのか。

当たり前だ。
自分が戻りたくないと言ったのだから。

でもその可能性を改めて否定されたことに
少なからずショックを受けた。

そのショックを受けた自分にまた驚いた。


そしてきょう。

報道の時に使っていたロッカーに入っていた荷物を
庶務の人が”運んで”きてくれた。

”持って”きたんじゃない。

”運んで”きた。


そこには私が取材の時に使っていた
大量の荷物が段ボールや紙袋に入れられて
台車に乗っていた。

会社で整理しようとしたが気持ちが追いつかず
家に一度持って帰ることにした。


そして、
整理もできずただ一通りそれに目を通した直後
これを書いている。


休職してからずっと目を背けていた
過去の自分が頑張った証。

原稿、構成案、台本、企画書、
殴り書きされた文字でいっぱいの取材ノート、
いつか取材したいと思って切り抜いた
新聞記事や資料。


この1年半、
想像だけで思い出していたあの日のことが
手に取るように思い出された。


好きだった。

楽しかった。


また戻れるかな。


報道へ戻る勇気が少しだけ戻った気がした。


勇気があっても戻れる保証はない。

しかも、また明日には
どんな気持ちになっているか分からない。

でも「この日の私はこんな気持ちだったんだ」と
将来の自分が笑って読んでくれるといいな〜


なんて遠い目をしながら
記録を残すせのび山でした。



というわけで、長い長い休職期間が終了。

この間、いろんな私を
noteに残すことができた。

宝物が1つ増えた気分だ。


これから、いったいどんな場面で
ここに寄り道するのかと思うと
楽しみで仕方ないな。


まぁ、ぼちぼちいこ〜。

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