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『止まれ』標示のデザイン② - 漢字の効果 +

 これも”改善”の一種ですが、その事例そのものの紹介に留まるわけではなく、『情報』や『文章』への目配りの仕方の話へと展開します🙋

 あ、その前に、昨日の記事では【字体の違い】について紹介しました✍

 

 さて、今回は。

 昔は『とまれ』と平仮名三文字での表記だったものが、『止まれ』に変わってきているとのこと📖

『”止”という漢字を使った方が、それを見る人にとって標示の意味がより早く分かるから』

というのが主な理由だそうです。
 道路標示のようなほんの一単語に関する事例において、「0コンマ数秒の視認性により差が出る」という評価に関しては、多くの人に納得されやすい👌のではないでしょうか。

 

 この話がテレビで紹介されるのを観て、確かに効果ある良いデザインだ👍と当方も感じました。
 そして、以上は雑学の受け売りでしかないので、ほんの「前書き」にすぎず…💦

my note の主題はここからです☝

 『情報』で溢れかえっている近年では特に、〔目を向ける〕〔耳を傾ける〕という基本的な動作や姿勢に関し、「人は雑になりがちなのではないか」と思わざるを得ない😞場面が、日頃からしばしばあるから、という点に関連しています。

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 本題の深掘の前にもう少し寄り道を。
 道路を通行中に目に入る表示の視認性に関し、幼い頃の自身の記憶がよみがえりました。お恥ずかしい話ですがこんな内容です ---

『スピード落とせ』というお馴染みのフレーズがありますよね?幼児にとって、「スピード」=速いというイメージ/捉え方をしていて、かつ、幹線道路や高速道路でよく見掛けるので、この四文字が使われている = 『スピードを出して高速で走れ!』の意味だと受け止めていた時期があったのです^^;

 (幼児だとはいえ)そんな早合点で勘違いな奴がいる、ということはすなわち、【スピードという単語/文字を使うこと自体が適切とは言えない】という評価にもなり得、前述の【”止”の文字を適用して示す方が視認性がある】という見方の件と並べてみると、要件の捉え方として、何かしら共通しているように思えませんか?
 この場合、”落”よりも”遅”や”鈍”のような、〔ゆっくり〕感に満ちた文字を使った標示に置き換えてみてはどうでしょう?
※幼児に対して漢字!?との差し込みはお控えください🙏

 〔表〕〔裏〕の表示の代わりに〔オモテ〕〔ウラ〕となっている”工夫対処”例がたまにありますね。〔開〕⇔〔閉〕も本質的に似ていて、互いの漢字の雰囲気が近いのは、つぶさに区別したい場合には困りもの😞

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

  恥ずかしい私的事例の告白はほどほどにして、先に言及した「対峙姿勢」の話に戻りたいと思います。
 
 「雑な態度」と荒っぽい言葉を用いましたが、そのように感じたり、あるいはその〔見聞き態度傾向〕と当該道路標示の工夫点との関連付けをしたり、という(私のような)人は珍しいのかもしれません。
 でも、「文章を丁寧に読まずに”斜め読み”して単語だけを拾うだけで解釈しようとする(≒しばしば誤解がある)/少なくとも先入観に由来しがちな早合点が多発する傾向」や「傾聴せずに空返事だけであまり聞いていない」といった態度が多くなっている、という点はやはり、昔より酷くなってきていると感じざるを得ません😞

 老婆心だと片付けられるのかもしれませんが、とても残念なことであるように思います😭

 

 本件、平成10年に『まれ』という漢字表記に決めた際、

縦書きの文字を上から読む際に、「とまれ」では三文字読まないと意味が通じないが、最初が「止」ならば一文字見ただけでわかるから

という話もあったようです📖
 上述のように、平常時でも「ちゃんと見ない」傾向にあるのに、道路標示のような、より緊急感のある場面で”全貌に”目を向けるはずがありませんね😞
 
 情報が溢れているということはつまり、取捨選択するスキルがある程度要求されるということです。そして、誰もが一応は備わっているのかもしれません。
 でも、その”取”とした対象の方においても、

丁寧さが欠けることで、要点をみすみす逃してしまったり、「わかったつもり」になっているだけ

であったり、というケースは、自分が気づかぬままで過ごしているのではないでしょうか。

 

 また、忙しさにかまけて、例えば自分に話しかけてくる子どもの言葉への応対に丁寧さを失ってしまっていないですか?
 もし、ハッとしたら、あるいは、「少し気を付けよう」と思ったら、様々な場面での〔目を向ける〕〔耳を傾ける〕についても同様に、今一度大切にしてみてはいかがでしょうか。お節介かもしれませんが、my note 内で当方からも多くの”呼び掛け”をしていますよ。
この文章が「届いている」ということはつまり、もう既に深い”目”をお持ちだということですが🤣
 逆の言い方をすれば、本稿の本質に至れずに流してしまう展開になりがちであることも否めず、そこが残念なところでもあります(~_~;)

 

 

 

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