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甘党コンプレックス

甘党です。甘いもん食べれば大体ごきげんです。

でも、最近変です。


 定期的に来る甘い物の魔法が効かないシーズンがきて、「あっちょっとヤバいかも」みたいな、地震来る前の犬みたいなビクつき方をしています。

で、今日は、
朝 酒チョコrummy
昼 パンプキンプリンのタルトとダージリン
夜 クリームブリュレラテ
という砂糖マシマシメニューでお過ごししたので、どうです私、ご機嫌いかがあそばせ?なんて聞いてみたんですが残念ながら脳内ベビー(本能)にプイとそっぽ向かれました。ええ、何度目の脳内戦争か、今に始まった話じゃございません。

 いやお前いい加減にしろよと。11月に入り春眠暁を覚えずなんて言ってられないどころか冬すら始まろうというのに12時間眠るこの体たらく。
 そして卒論も就活も何もせず寝て食べて眠るという有様。各方面から自分を責めるのはよせと止められながらも責める責めないではなく事実として困っているのです、どんどん自信が無くなります。

 逆に楽しくなってきたのはアルバイトです、お客様とニコニコ本の話をするのは楽しいですし、最近寡黙だった後輩とポツポツ降る雨のように心もとない雑談ができるようになりました。最高の現実逃避です。
 2年生の時はあれほどストレスだったバイトがこんなに楽しくなるなんてあの頃は想像もつきませんでした。清濁合わせ飲んできたと思っていたのにモノホンの泥水を前に、自分が濁と思ってたのは水道水なんだなあなんで気づいた感じです。バイトは水道水、飲めます日本のお水すごい。

 まあこんな感じでバイトのように土壇場に立たされるような場面では頑張れるのですが、追い詰められない余裕のあるスケジュールなんてまだまだダイジョーブ!なんて余裕かまして一生履行しません、これは困った。

 そこで、私考えました。私のダラダラ脳内ベイビー(本能)をぐうたらさせてしまう原因はなんだろうか、と。今日1日考えて、嘘ですね10秒くらい考えて出た答えがこちら、

「デブスコンプレックス」です。

 私は界隈では定評のあるデブスでございますが、様々な愛嬌を身につけなんやかんやで生きております。ただ、弱るとだめです。グルグル卑屈スパイラルが始まると、とりあえず終わるまで待つしかないです。デブス(なんだかデネブみたいで輝いていそうですね眩しい)の私は何をどう足掻いたところで酸素の無駄づかい生物という思考回路から抜け出せなくなって落ち込むんです。
 いや、落ち込むどころかむしろとても陽気で、吹っ切れている通り越してぶっちぎれているのが原因なんだろうなあと思います。
 体重と自信が反比例するのです。例えば、ダイエットが順調で標準体重になったときなんか「普通体重の私のお通りだ!」と旗を掲げて行進したいくらいには浮かれていましたし、体重が増え始めたあたりなんて「あ、なんかどうでもいい。デブスの笑顔はキモいらしいしなあ」と何をするにも卑屈になってしまいます。ていうか「笑うなキモい」って言った奴マジで許さねえ二度というんじゃねえ女の1番の化粧は笑顔だろうが空知英秋を見習えや!と真顔で正論アッパーをかまそうとしたところで、スリムなあやつは今頃スリムで可愛い女の子とキャッキャウフフしているので私は何も言えないしていうか単に負け犬の遠吠えですこの野郎。まあ、それは良いです、良くないけどな。許さないかんな♡あ、無理だ自分で自分がキモチワルイ…

 デブス以外の方はご経験がないかもしれんと思うのですが、身体測定の日は中々メンタルが荒ぶります、必死にステイさせる1日です。どういうことかというと、苦手なタイプの体重の話題が会話の半分を占めるようになります。私は標準体重をはるかに上回るので、女子の体重の話に全くついていけません。うわあみんな軽いなあすごいなぁいっぱい努力してるんだなあと、心の中ですごいなあ〜と言いながらにこにこと笑顔で沈黙を貫きます。
 多分うまくできてないので誰かしらが気を使って話題を変えてくれているような気がします、いつもお世話になっております、これ菓子折りです、よかったら一緒に体重を増やして私と一緒に「体重の話題 針のむしろ居住権」を獲得しませんか、なんてデブへ引きこもうとしてしまいます最低ですね。
 とはいえ、ぶっちゃけ「見てみて、太っちゃったの〜」と言いながら私の腕や足と比べようとしてくる場合は仏のポイシーでも許しません。なんか最近太っちゃってさあ、と言われる分には全然構いません、大概のデブはダイエットの試行錯誤をありえないほどやってきているので、ご相談に乗れるしどうすれば食欲抑えられるか、効果的な筋トレとか「会話」ができるので、「太っちゃったんだけどどう痩せようね」みたいなお話なら大歓迎でございますともお待ちしております。
 でもな、「太ってなくない?」待ちの見てみて太っちゃった系の話題は地雷でございます、私の贅肉ホワイトハムとあなたの華奢華奢白魚の細腕を並べた時点であなたの勝利でございますともええ細いですよ可愛いですよご満足かしら、と思いながらも正直羨ましいし、私が男なら彼女の腕を掴んで「ちょ、待てよ!(腕ほっそ…)」とかできるのだろうかトレンディだなあとか妄想に耽るのです。

 そんな感じで、私は白いような黄色いようなハムみたいな手足を今日もモソモソと動かし卑屈の出し惜しみをして生活をしているわけです。服を買いに行っても大概の服は私のためには作られてないんだよなあと眺めてしまうのでますます陰気な感情が膨らみます、本当にデブスは鬱の元、食べても太らないとのたまう胃下垂人間どもは黙って深夜にラーメン食ってろという気持ちでございます許して下さい。

そこまで気にしなくても、と言われることが多々あるのです、が、これは人として生活するためにはそこまで気にしなくてもいいという意味で、女としての幸福を求めて生きていくなら許されないことだと私は一万年と5千年前から信じているのです。
 まず、デブスだと恋愛が殆どできません。胸がある方はともかく、私は胸がないタイプの属性空間に住んでいたので体目当てなんてことも全くなく、体目当てのヤバい男はまず寄ってきません、ここに関しては有難い。だが、男性全般的にもデブスの内面に興味はないようです。ここも詰み。珍しく性格の良いイケメンが話かけてくれ、ときめいた所ですでに彼女あり売約済み、やっと長い付き合いの末に男友達ができた所で私のようなデブスとも会話してくれる人間はこぞって良い奴なので、私と人として仲良くなる間に彼女ができます。また、デブスだと自分からアタックをしたところで勝算がありません、だからアタックすらまともにできません本当に不公平だな。だって想像してください、いきなり告白してきたよく知らないデブスと、お友達から…なんでできますか、無理でしょう?告白して嬉しさを感じてもらえたら上々、なんなら8割型拒絶反応が出てしまうのが現実。
 仕事や生活面における過剰なルッキズムは根絶するべきですけど、恋愛において容姿は無視なんてできるはずのない要素です。見た目より中身なんて綺麗事はちゃんちゃらおかしい。
 そして、恋愛面にとどまらずデブスだとポジション張れるキャラも限られてきます。サバサバ女でギリギリ、プリプリ女子の言動は許されやしないでしょう。まず、色気も可愛いも何もかもが似合わないのです。自分のことを可愛いと思えないとかわい子ぶれないし、女としての自信がないと色気を出すなんて到底無理です。というか私と同じデブスで悩みながらも色気女っ気出すのやれてる人いますけど、本当に教えて欲しい助けてくれ。
 残されるはガハハ系親父女子です。割と安パイだと考えているので私はこれを目指していました、というか今でもやっている気がするしなんなら意外とこれが本性に近いです。でも、それでもガハハ系女子になるために大人数の飲み会で一杯目にハイボールとかオヤジくさいのを頼んで甘いお酒頼むのはやめたり、取り皿の取り分けとか気が効く行動はやらないようにしたり、ネタ枠だと思って面白いこと言わなきゃと頭を回転させたり、「女子らしさ」を出さないための下らない気の回し方を沢山してきたのです。
 馬鹿馬鹿しいな、と思いつつ、それが辛かったわけではないので私はやはりオヤジ系の才能があるのでしょう。
 話がずれましたが、とにかくデブスは人間関係構築において希望は持てないし期待というのがなかなかできません。
 そんな感じで、デブスな自分へ関心が高まり始めるとなんか色々と全てがダメになっていくのでせめてもの楽しみである食事でご機嫌を取ろうとします。好きな甘いものを食べ、食欲も増し、肌が荒れ、手足がハムからミートローフになり、デブスが加速していきます。こんなサイクルを中学からやっていたらそりゃあ太るし女子も拗らせるわなあと思いますけど、これをやめるにはまず自分を責めないことが大事らしいです。

 と言うわけで、甘いもの食べる自分も責めないように、夜食も甘いもの食べてしまおうと思います。て言うか甘いものじゃないと食べられません、食事のモチベが甘いものしか出ない。
 多分また千年に一度のやる気あるシーズンが来たらランニングとダイエットに精を出すことになるので(私はそれで昨年の夏に10キロ体重を落としました)、その日をとりあえず待つ所存です。

自分に甘く、生きますよ。甘党ですもの。

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