発達障害だけど障害ではない人の話
医師の言葉「発達障害の特性を持っているからといって、障害とは限らないのです。」
精神科医師をはじめ、心理の専門家数人から上記の言葉を聞いた時、私はその意味がわかりませんでした。そもそも発達障害、グレーゾーン、定型発達(発達障害ではない)の境目とは何なのでしょうか?
「発達障害の特性によって、どれくらい困っているかどうかが一つのポイントです。」
えっ!?ということは、特性があっても特に日々の生活で困ってなけば「障害」ではないという意味?
「その通りです。」という臨床心理士さんのお答えが返ってきました。
メディアでも取り上げられている「発達障害」とされる有名人
スティーブ・ジョブズさんやイチローさん、黒柳徹子さんもそうだとか…確かアインシュタインさんも…他にも挙げてみると、有名人の中で発達障害と言われている人は少なくありません。
もしかしたら上記の方々にも、
忘れ物が異常に多い、部屋を片付けられない(反対に異常なくらい整理整頓する)、時間配分ができない、ひもが結べない又はボタンがかけられないといった、生活の上で非常に苦手なことはあるかもしれません。
しかし、果たしてその特性によって困っておられるでしょうか?
逆に過集中やこだわり(偏った興味)、感覚が鋭いなどの特性をうまく仕事に活かしていらっしゃると思います。
会社の経営者や学者、芸術家の中にも、けっこう発達障害の特性をお持ちの人が多いと、色々なところから耳にします。
抵抗ある表現「私ができたからあなたもできる!」
発達障害の特性をお持ちでいながら、並々ならぬ努力の末に一般企業で立派に就職され、日々頑張っていらっしゃる方もおられます。
本当に頭が下がる思いです。私は心から尊敬いたします。
しかし、だからと言って、その方たちと同じように一般企業で働けない人がダメ!なのか?と問われたら、
「絶対にそんなことはない!」と、私は答えます。
発達障害と一言でいっても、状態は人によって異なります。
環境や人、お仕事に適応できず、苦しんでおられる発達障害の人に対して「私が克服できたんだからあなたもできるはず!」と言ってしまうことには賛成しかねます。
十把ひとからげではなく、一人一人に合ったカウンセリングを目指したい
以上のことから私は、
お一人お一人の育ってこられた環境、特性、思い等に寄り添ったカウンセリングをしていきたいと、日々願っております。
たおたおと申します。よろしくお願いいたします。↓ ↓
※見出しのイラストはこたつぶとんさんに描いていただいたものです。
こたつぶとんさん、ありがとうございます!!
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