息子がパニックを起こしたあと、次のステップにつながった2つのこと
発達障がい当事者ご家族と幸せに関わるお手伝い♪
発達障がい家族専門カウンセラー、たおたおです。
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久しぶりに息子がパニックを起こしました。
定食屋さんで物を落としたことが引き金です。
「箸をとってくれる?」
息子は被害妄想傾向があるため、隣の人が視界に入るのを避けようとしました。
テーブルの隅に置いてある箸が入った箱の蓋を手探りでとろうとしました。
その結果、勢いよくその蓋を落としてしまったのです。
「ああ、パニックになってるな…」
そのとき、息子を見てわかりました。
パニックと言っても暴れるわけではありません。
体が動かなくなり声も出なくなるのですが、脳内は「大火事!」の状態がしばらく続くのです。
こんなとき、パニックを起こしている本人に対してどうしますか?
以前の私は
「あなたが落としたんでしょ?!」
「拾ってくださった方にお礼を言いなさい!」
100%こんな対応をする母親でした。
先日はこんな感じでした
↓
「わっ!すみません、ありがとうございます!」
拾ってくださった隣の席の男性に、私が言いました。
「いえいえ^^」
男性はニコっとされました。
そして私は
固まっている息子には何も言いませんでした。
*****************
「私、やっぱり期間限定の魚定食にして良かったわぁ!」
息子がちょっと動けるようになってからそう話しかけ、その後も何事もなかったようにしていました。
帰宅してから、息子と二人でお茶を飲んでいたときです。
「あのときは隣の人と目があいたくなくて、見ずに箸を出そうとしたんやわ。」
息子:「本当は落とした僕がまず謝らないといけないのに、体が動かなくなってしまって...」
息子:「声まで出なくなってしまった...ごめんね、こんなんで。」
私:「わかってるよ^^」
私:「気持ちを話してくれて嬉しい、ありがとうね!」
息子は息子なりに色々感じていたのですね。
私からはそれ以上、何も言わないでいました。
すると
息子:「このままではマズイよね?ひとりのとき、どうすればいいんやろう?」
落ち込んでしまい、外食するのが怖いと言い出しました。
私:「いきなり声を出してお礼まで言わなくてもいいから、できそうな事なんかある?」
息子:「思いつかんけど、どうすればいいかな?」
私:「下を向いてジッとしていたでしょ?そのままもう少し頭を下げたら『すみません』っていう感じになるんじゃない?」
私:「それとも片手をちょっとだけ伸ばして、拾ってもらった物をもらうような形を作ってみるとか、できそう?」
息子:「できるようならとっくにやってるけど、やろうという意識を持つようにする!」
私:「それでいいよ♪やろうという意識を持つことから始めてみようか?」
息子:「わかった。」
ひっじょ~にスローステップですね(^_^;)
ですが
少しでも前よりできたことがあれば、自信につながるのです。
発達障がい(ASD&ADHDで障害者手帳2級)のわが子から感じることがあります。
それは
意見を押しつけないこと、待つことが大切だということです。
本人は親が想像する以上に状況を理解しているのですから。
※(パニックの状況、発達障がいの状態によって対応は異なります)
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