見出し画像

日本人のお客様と、日本人として振る舞うお客様

海外のお客様が多いこの観光地も夏休みや冬休みの頃には日本人のお客様が増えます
もちろんゴールデンウィークも例外ではありません

母語なので話が通じるし、会計の時にお金を用意して待っていてくれるし、買った後に"やっぱり買わない"とか"取り替えてほしい"とか 言ってこない。
外貨を混ぜて支払われることもないし、ぼったくられないようにという態度で接してこない。
なんとストレスがなく楽なんだろう、
話がスムーズに通じる、これ大事!

今日も日本人が多いなあと通り過ぎる観光客をみていると、子供が1人、ふらっと店の中に入ってきました

すると同時に「やめなさい!そんな店入るの。そんな店!何もないんだから」と、吐き捨てるような言い方で子供に注意する声がはっきりくっきり聞こえました、
日本語です。

子供が目の届かないところに行かないように注意したのかもしれません
でも、ただのバイトですけど"そんな店"と言われると残念に思えます

言葉がわかるのもいいことばかりではありません
日本語だと聞かなくてもいいことまで聞こえてしまう。

誤解のないように記しますが、もちろん「すみませーん」と空気を読んだ大きすぎない声をかけてくださって「これ1つください」と丁寧に品物を扱って受け取ってくださるのは日本人のお客様。
「お金、大きいのしか無くていいですか?」と、こちらを気遣ってくださってくださったり「袋、大丈夫です。ありがとうございます」と、笑ってお礼を言ってスムーズにレジから移動してくださるのも日本のお客様。
ご高齢で動きはゆっくりだけれど丁寧に話して品が良く買い物してくださるお客様、そういう日本人、本当に多いと思います。

ところで話は変わりますが、日本人ではなくても、日本人らしいお客様もたくさんいらっしゃいます。

外見が海外の顔立ちだったり、言葉が海外アクセントだったり、日本人ではないなあとは思いますが、店に入ってくる時には頭を下げ、日本語で「こんにちはー」から始まり「すみません、これを見てもいいですか?」「ありがとうございます」と、また頭を下げる
とにかく腰が低い。

一緒に来ている友人や親族に「勝手に触ってはいけない」「品物を手荒に扱ってはいけない」と注意しながらゆっくりと店内を見て「これ、触ってもいいですか?ありがとうございます」と、笑顔でまた頭を下げる

お支払いの時は、仲間や親族の財布を一緒にのぞきながら、「チョト待って・・すみません」とこちらに声をかけて日本円を探すサポートをする。

アジア系でも欧米系でも同じように、
この国に馴染むような振る舞いをしてくださる。

そういう方たちをみて、
日本人より日本人だなあと感じています

実は、バイトな私は少しだけ海外で生活していたことがあります。今でも第二の故郷と思える海の向こう。
髪の色も違う異国で、その国のマナーや仕草を少しづつ覚えて行動しないと、ちょっとしたことで「あなたは外国人だもんね」という目で見られてしまう。

生活するうえで その国の人よりその国の人のように行動しないと、その国の標準に追いつけない
色眼鏡で見られないよう、そこには努力が必要でした。

だから同じようにこの国で、一生懸命に日本語を使って、日本人以上に日本のマナーや仕草を重視して、何度も頭を下げている姿にはとても共感しますし、応援したくなります。

外国人より日本のお客様の接客が楽だと最初は思ったのだけれど、この国に馴染もうと努力して日本語で喋ってくるお客様もいれば、聞きたくもない失礼な日本語を話す日本人のお客様もいらっしゃる

自分の言葉や行動に気遣いとゆとりのあるお客様は
「国」でも「言語」でもなく結局は「人」でした。
・・・あ、でも個人的に、日本のお客様は全体的に丁寧だと思います




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?