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インド人との働き方

今回はインド人と働いてああ違う、全然違う。どうしてなんだ。
と思ったことを書こうと思う。

僕は今インドの首都ニューデリーの日本人向けホテルで働いている。
お客様の大半が日本からの出張者や駐在勤務の方で4つ星ホテルなのでそれなりに値段も高い。
ここでも日本人は僕一人だ。
というより上司の方が訳あって「あとは頼んだー!」って途中で帰ってしまった。
そうして今は55人のインド人と働いている。
そこでひしひしと感じる働き方考え方の違いを紹介する。

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1.その場しのぎ

一番はこれだ。
インド人はとにかく今を生きる。
聞こえはいいかもしれないがなかなか理解に苦しむ。
将来を見越して行動している人はいないんじゃないかとも思うほどだ。
5年後とかならわかる。
ただ2日後1時間後5分後さえ意識しているのか謎だ。
だから車なんて自分さえよければなんでもいい。
早く目的地に着くためには逆走、斜線無視、信号無視なんだってする。
そうして渋滞が生まれる。
渋滞中も永遠にクラクションを鳴らし続ける。
多分待つということを知らない。
そしてその場では任せてくれといっても全然できてないことが多い。
その場その場で最大限メリットを取ろうとする。
伝達不足なんて日常茶飯事だ。
ホテルの予約でもそうだ。
既に満室なのに予約を取ったりする。
日本人の感覚では理解できないだろう。
ただどうにかなっちゃうのがインド。
どうやって調整したんだよって思うほどに最後に辻褄を合わせるのがうまい。
土壇場で何とかしてしまう能力は本当に感服だ。
インド人に聞いたら先のことなんかどうなるか分からないじゃんって。
まあそうなんだけどちょっとずれてるんだよなあと思うこともしばしば。

2.プライド

インド人はとにかくプライドが高い。
人前で怒ったりしたらもう大変だ。
すごい勢いでまくし立ててくる。
大体の人はここで参ってしまうが泣くまで攻めるくらいじゃないと絶対損をするし永遠に舐められる。
インド人とうまくやっていくには基本褒める。
そしてダメなときは1対1で話し合う。
怒ったら永遠に言い訳をするだけ意味がない。
何でそう思ったのか状況を聞いて理解してこっちの考え方も教えてあげなければ前に進まない。
クビにしたりして変にプライドを傷つけたりしたら余裕で殺されたりもする。

3.宗教

次に宗教だ。
デリーは6割ヒンドゥー。3割イスラム。1割シクやキリストなど宗教が混沌としている。
ある程度地域で住む場所は分かれているが職場は混じってたりする。
また一つの宗教でも出身地によってフォローする神様が違ったりベジタリアンや礼拝、祭りなどと多種多様だ。
宗教文化が無い日本人からしたらなんで1週間も休み取るんだよとか、お祝いの日に爆竹とか分けわからないと思うかもしれないが、本人たちにとっては生活の軸になるくらい大切なこと。
だから宗教について聞いてみるとすごく嬉しそうに語ってくれるし、仲良くなれる。
礼拝に行きたいと言えば一緒に連れてってくれるし仲良くなるきっかけにもその人を知るきっかけにも宗教はいい。

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4.責任転嫁

プライドを傷つけないためかインド人は責任転嫁をよくする。
こっちにyesと言わせるような質問をしてめちゃくちゃやって怒られたらこいつがyesって言ったからと言い訳をする。
だからDo you agree with me? Your idia is same, right? ということをよーーーく聞く。
ここで詳しく分からないままyesと言ったらおしまい。
特に日本人は何度も聞き返すのを失礼に思ったり、とりあえずyesって言っておこうみたいな感覚があるがインド人はそこら辺をよくわかって攻めてくる。
絶対に納得するまでyesと言ってはダメだし、これはお前の仕事だから責任はお前だときちんと事前に言っておく必要がある。


まとめ

もちろんこれは人によるし、2か月半インド人と働いた僕自身の経験と長く勤めている駐在さん15人ほどの話をまとめてみただけなので決して全員に当てはまるわけではない。
ただ僕自身インド人と働くのは英語早すぎだし癖あるし驚きが絶えなくてとても疲れることはあるけど面白い。
こういう考え方なんだ、きっとこういう歴史があったからなんだろうなと想像して理解して自分の考えに取り入れていく過程が楽しい。
そして笑顔が素敵で人間らしいインド人がどこか憎めないからきっと好きなんだろうなあ。
ただずっと働くのは考える。。。



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