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リアルキッザニア+リアル戦争ゲーム≒「超新星紀元」

<SF(72歩目)>
劉慈欣さんの長編デビュー作。そのまま楽しんでしまいましょう。(内容は結構深刻です)

超新星紀元
劉 慈欣 (著), 大森 望 (翻訳), 光吉 さくら (翻訳), ワン チャイ (翻訳)
早川書房

「72歩目」は、劉慈欣さんの長編デビュー作(20年以上も前なので、まだ荒削り)。これも楽しめました。
それにしても、20年前から「米中による覇権国家の頂上対決」が予想されていたようです。

また、劉慈欣さんの作品の中では特に「ジョブナイル的」です。

劉慈欣さんの作品のすべてに通じるのですが、舞台設定は「大技」で、「いきなり感」が強い。
でも、筆力でどんどん読ませてくれます。

「子どもたち」はピュアであるとの考えに対して「ギャング期」なる言葉がある様に極めて残酷なこともできるのも事実。

そのために、「子どもたち」にかかわる描写がかなりキツイです。
特に、「ゲーム」にかかわるところが過激です。
その反面、大人たちから見て「伝える」というところはうまく描けて
いる。

「子ども」「ゲーム」が国家運営につながると「蠅の王」につながるディストピア世界であることが強く伝わる作品でした。

「遊びこそが子ども社会の根幹をなす」「大人が思うほど子どもは純真無垢ではない、むしろ大人以上に残酷だ」はよく伝わりました。

それにしても!?なのですが、日本の子どもは「カタナ(刀)」では戦わないと思いますよ~ とは言いたい。(笑)

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