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日本SFの惜しまれる才能「虐殺器官」

<SF(42歩目)>
2000年代、日本SF界の最高の才能を楽しむ。

虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤計劃 (著), redjuice (イラスト)
早川書房

「42歩目」は日本SF界を大きく変えて、逝ってしまった才能を惜しみ、SFの可能性を考える。

著者の伊藤計劃さんは、日本のSF界で一番成功された人の一人です。
2007年にこの作品でデビュー、そして2009年にがんで亡くなられています。わずか2年間の執筆期間に多くの影響ある作品を書かれている。死期を悟ってデビューして、まさに全力疾走で駆け抜けた人生です。

この作品は、SF界以外でも話題になりベストセラーになった作品です。
その為に、読まれた方もいられるかと思いますが、私も再読してもやはり新鮮な気持ちに打たれます。

とにかく傑作です。駄文で記すことはやめて、伊藤計劃さん以降の動きを記します。

伊藤計劃さんは、その後の「言語SF」の道筋をつけています。
「言語」の持つ力や意味を考える「SF」で、円城塔さんや神林長平さんが発展させています。

伊藤さんの作品は、時間が無かったことから粗削りなところあり。でも、見事な作品になっています。
SF者(モノ)は必読で、人類愛に包まれます。

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