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小説と映画と美術館

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映画 グランツーリスモ

映画 グランツーリスモ

単純明快。なによりレースシーンが大迫力。
クライマックスが思ってた形と異なり、そこにびっくりしつつもエンターテインメントとしてとても楽しめました。

序盤はオーランドブルームの胡散臭おじさんの似合いっぷりにニヤニヤしつつも、バカな夢を形にするのもこういう人なのかなぁとも思ったり。

メインとなるレースシーンはとにかく臨場感が最高で手に汗握るとはこういうことなんだ、と思ったり。ゲームとリアルの融合も

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偶然の祝福を読んだ

偶然の祝福を読んだ

博士の愛した数式のイメージそのままに、勝手に癒やし系の小説だと思いこんでいた。冒頭から失踪者の話で戸惑った。

次の盗作も不穏な空気を漂わせ、最後に一撃喰らわされた。ラストを読んだ直後に思わず冒頭を読み返した。

ドロリ。心の壁を粘度たっぷりの何かがつたう様な感触が読みながらずっとそこにある。主人公の飼い犬のアポロの温もりが愛おしい。

個人的には時計工場で時計に向き合う主人公の姿、そしてその席に

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映画 人間失格

映画 人間失格

雀魂でコツコツ貯めたポイントをきれいに溶かしてしまった。気分転換も兼ねて映画を観ることに。

候補はグレイテストショーマン、火花、凶悪、凪待ち。気になる話題作と、個人的にずっと見たかった2作品。鬱憤を晴らしたいに近い今の心境に良いのは、恐らくベタにグレイテストショーマンか没入感のありそうな凶悪。グレイテストショーマンの懸念点はラ・ラ・ランドはあまりはまらなかったこと、凶悪はエンディング次第では逆に

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映画 悪人

映画 悪人

今日は絶妙に体調が悪い…そう思ってたけど、昨日よりは頭が回る。そしてコーピングリストをポチポチ更新してて気付く。今日は映画日和じゃないかと。

ということで、気になっていた悪人を検索。アマプラで見れる。よし。

タイトルからてっきりクズっぽい人が次々出てきて不幸が派手に連鎖する系かと思ってたけどそうでもない。展開がゆったりな激重映画。なにより妻夫木聡×深津絵里×満島ひかり×榎本明×樹木希林+岡田将

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傲慢と善良を読んで

傲慢と善良を読んで

※ネタバレで始まります

なんで作者は読者が真実ちゃんを嫌いな状態で第一部を終わらせたんだろう。そう思いながら後半を読み始めたはずなのに、気付いたら立ち直り始める主人公を見守っている自分がいた。

傲慢と善良の塊だったはずの真実ちゃんの物語。幼くて頼りなく、とてもじゃないけど共感できそうにないと思った。逃げた後の行動も身勝手だと思った。けれども彼女の視点から物語が紡がれると時間が溶けていった。引き

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ブクログの2023年

ブクログの2023年

2023年は16作品を読了/鑑賞/プレイ。

しばらくゲームと映画しか登録してない時期もあったものの、最近小説を読み始める様になって活発化。地味にぶくろぐ歴4221日という大きな数字も嬉しい。2024年も順調に小説、ゲーム、映画とバランス良く触れ合えたらいいな。

小説はなんといっても正欲が印象的。そしてその後にコンビニ人間を読めたのも良かった。電車の中でついついスマホを触りがちだけど細々と読書を

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正欲

正欲

書き出しから好みど真ん中だった。世間の既定路線からはみ出してしまっている者の生きづらさが鋭く、しかし粘り気なく描かれている。主人公の一人は自分がはみ出していないと思ってる側の人間なのも良い。

クリスマスの季節に恋人がいない人の居心地の悪さを濃縮して伸ばしたのだが、不思議とすっきりとしている。登場人物達の中で深く感情が渦巻いているのに対し、時間は機械的に進行している様に見せているからかもしれない。

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真赤な子犬読了

真赤な子犬読了

小説を読了した。手に取ったきっかけは思い出せない。たぶんふらりと立ち寄った本屋でタイトル買いしたと思われる。カバーを外すと表紙は特段好みではなかった。

1959年刊行。古い本だ。檸檬をいつか読みたいな、と憧れを抱いていたことを思い出す。なお、真赤な子犬はミステリである。

今とは違う言葉遣いで語られる本書はするすると読み進められる種類の小説だ。丁寧だが細かすぎない人物描写、個性的なキャラクター、

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週末、沈黙の艦隊を鑑賞。映画館で観て満足度の高い作品だった。主演陣ももちろん格好良かったし、個人的にはソナーマンのお二人も良い味を出してて印象的でした。映画館で何を観るか迷っている方、おすすめです。

気になる小説

気になる小説

電車の中で小説を読む習慣が定着することを願って、気になる本を書き留める。ブクログでも読みたい本を登録できるが、できれば読み始める日と読み終わった日を記録したいため、こちらにリスト化する。

グラスホッパー 伊坂幸太郎

殺し屋シリーズを読んでみたいと思った。

コーヒーが冷めないうちに 川口俊和

何で見かけたかは忘れたけど、読みたい本に登録されていた一冊。心温まる系らしい。

同士少女よ敵を撃て

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上野の森美術館-モネ展

上野の森美術館-モネ展

上野の森美術館のモネ展に行ってきた。
行きに気になってたラーメン屋さんに寄った。超人気店だったので30分くらい並んだ。その間にモネの一生について斜め読みだが読破した。結果オーライとはこういう時のための言葉なのかもしれない。

そしていよいよ本展。中に入ってびっくり。凄い人。平日の昼間なのに。モネの絵は引いたり寄ったりして見たいのに、と少し萎える。しかしへこたれても仕方がないので気を取り直して向き合

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久々に映画 〜星の子

久々に映画 〜星の子

バカなのでテレビを買って数年、初めて大画面でアマプラを見る。今までは何度かタブレットで映画を見ていたが、今日ようやくプレステでアマプラが見れることに気付き、今に至る。

今日は珍しく活力がある日だった。朝散歩してリングフィットして、ぷよぷよを無事ダウンロードして、昼間雑事を少し片付け、スマホいじりの一環としてブクログを眺めていたら、映画でも観ようという気分になった。

タイトルは一瞬で決まった。こ

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