アキモト(臨床心理士/公認心理師)

臨床心理士/公認心理師。元は会社員。心理士(師)を目指す人向けの情報を更新しています。

アキモト(臨床心理士/公認心理師)

臨床心理士/公認心理師。元は会社員。心理士(師)を目指す人向けの情報を更新しています。

マガジン

最近の記事

臨床心理士/公認心理師のやりがいとは?

この記事が役に立ちそうな人:臨床心理士/公認心理師の仕事に興味がある方 楽しいこともあれば大変なこともある、心理職の仕事。 心理職のやりがいとはどんな点なのでしょうか?経験をもとに考えてみます。 なお、私は医療機関での経験が多めなので、「心理職のやりがい」というより「医療領域で働く心理職のやりがい」のほうが近いかもしれません。 回復していく患者さんの姿を見られる個人的には、これが一番大きなやりがいです。 一口に心理職といっても、実際の支援対象者(クライエント、患者、児

    • カウンセラーがカウンセリングを受けた話

      この記事が役に立ちそうな人:カウンセリングを受けたい心理職や一般の方 私は普段、臨床心理士/公認心理師として人の心に関わる仕事をしています。 そういう仕事のかたわら、自分が相談する側となってカウンセリングを受けていた時期がありました。 今回はその経験をお話しします。 カウンセリングを受けたいと思った理由なぜ自分がカウンセリングを受けたいと思ったかというと、理由は主に二つあります。 ①は、一般的に人がカウンセリングを受ける理由と同じですね。 ②は、心理職ならではかもし

      • 大学院生活がつらくなった時

        この記事が役に立ちそうな人:臨床心理系の大学院生 この春から大学院に入学したM1の方も、新しい生活に馴染んできた頃でしょうか。 自分が大学院生だった頃を振り返ると、学びが多く充実していたものの、独特のつらさもあったことを思い出します。 このつらさは意外に"臨床心理系大学院生あるある"のようです。 つらくなる原因過去の傷が刺激される 臨床心理系の大学院に入学すると、さまざまな臨床心理学の理論を学んだり、事例に触れたりします。 その過程で、院生は自然と自分の家族関係や学校

        • 心理職の転職活動ってどんな感じ?

          この記事が役に立ちそうな方:臨床心理士/公認心理師の転職活動(就職活動)に興味がある方 久々の更新になってしまいました。 このところ転職活動をしていたため、noteの更新はストップしておりました。 「心理職の転職活動ってどうやるの?」と興味をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますので、今回は実録形式で転職活動の流れをご紹介します。 ※「転職」=心理職のまま別の職場に移るという意味で使っています(心理職→別の職種への転職ではありません)。 転職の方法心理職が転職する方法と

        臨床心理士/公認心理師のやりがいとは?

        マガジン

        • 心理職の仕事
          7本
        • 臨床心理士系大学院の院生生活
          3本
        • 臨床心理系大学院入試
          6本
        • 心理職(見込み含む)の就活
          2本

        記事

          大学院生の1日のスケジュール

          この記事が役に立ちそうな人:臨床心理系の大学院受験に興味がある方 今回は、私が臨床心理系大学院の修士課程に通っていた時の1日のスケジュールを紹介します。 ひとくちに臨床心理系といっても、大学院によってカリキュラムは異なりますが、私の学校では以下のようになっていました。 M1(=修士1年)前期:座学中心 1年生の前期は、大体こんな1日を過ごしていました(大学と同じように、時間割は日によって違います)。 大学院の授業は、大学までと同じような講義形式のものもありますが、院生

          大学院生の1日のスケジュール

          心理職のためのビジネスマナー入門

          この記事が役に立ちそうな方:これから心理職として就職する方、就活中の方、すでに働いているがビジネスマナーに自信のない方 大学院生の頃、社会人経験者ということでたびたび聞かれたのがビジネスマナーについてでした。 一般企業とは異なり、心理職の職場ではビジネスマナーを学ぶ機会がなかなかありません。 にもかかわらず、いきなり他機関とのやりとりを求められることもあります。 そこで、会社員時代の経験も踏まえつつ、心理職の職場で使えそうなビジネスマナーをまとめてみました。 記事の一部

          有料
          3,500

          心理職のためのビジネスマナー入門

          研究室訪問はしたほうがいい?

          この記事が役に立ちそうな人:臨床心理系の大学院受験を考えている方 研究室訪問とは、大学院を受験する前に、自分が師事したい先生の研究室を訪れることです。 個人的には、研究室訪問は行けるならぜひ行ったほうがいいと思います。 とはいえ「会ったこともない教授にアポを取って、知らない大学へ行くなんて……」とためらいを感じるかもしれません。 この記事では、研究室訪問のメリット・デメリットについて挙げ、私の研究室訪問の体験談も書いてみようと思います。 メリット 大きなメリットの一

          研究室訪問はしたほうがいい?

          第1種指定大学院・第2種指定大学院・専門職大学院の違いとは?

          この記事が役に立ちそうな人:臨床心理系の大学院受験に興味がある方 臨床心理系の大学院を受験しようと考えた時に出会うのが、「第1種指定大学院」「第2種指定大学院」「専門職大学院」という言葉です。 それぞれの違いをご存じでしょうか。 第1種指定大学院 第1種指定大学院は、もっとも数の多い大学院です。 学内にカウンセリング施設があるため、在学中からケース実習としてクライエントと関わることができます。 学校にもよりますが、研究もしっかりやるところが多いイメージです。 第2種指

          第1種指定大学院・第2種指定大学院・専門職大学院の違いとは?

          会社員が臨床心理士に転職して驚いたこと

          この記事が役に立ちそうな人:心理職になりたい社会人の方 私が会社員をやめて臨床心理士(/公認心理師)になった時、驚いたことがたくさんありました。 今回はその中からいくつかを紹介します。 キャリアを自由に作れる まず驚いたのは、キャリア形成の自由さです。 心理職には常勤/非常勤、被雇用/開業などいろいろな働き方があります。 それに、パート雇用だからといってキャリアとして評価されないということもありません。 (たとえば、スクールカウンセラーは週に1日だけの勤務のところも多

          会社員が臨床心理士に転職して驚いたこと

          心理士はカウンセリング以外にどんな仕事をしているのか

          この記事が役に立ちそうな人:臨床心理士や公認心理師の仕事に興味がある方 臨床心理士や公認心理師をしているというと、「つまりどういう仕事?」と聞かれることがあります。 一番イメージしやすい仕事はカウンセリングだと思いますが、実は他にも多種多様な業務があります。 今回は、医療機関で働く私のカウンセリング以外の業務をご紹介します。 1.カウンセリングの前準備 カウンセリングをする前には、その時点で得られた情報を元にしていろいろと仮説を立てます。 場合によっては前もって検査

          心理士はカウンセリング以外にどんな仕事をしているのか

          新年のご挨拶と2024年の個人的な目標

          新年明けましておめでとうございます。 と言いたいところですが、今年のお正月は特に困難な日々を過ごされた方もいらっしゃるかと思います。心よりお見舞い申し上げます。 さて、昨年は当noteをご覧くださりありがとうございました。 さらには『スキ』をしてくださったり、有料記事をご購入くださったりと、リアクションをいただけることが大変励みになっています。 2024年も変わらず、心理職を目指すかた向けの情報を更新していければと思っています。 本業の手が空いた時に記事を書いているので、

          新年のご挨拶と2024年の個人的な目標

          「資格取得見込み」の就活、どうすればいい?

          この記事が役に立ちそうな人:臨床心理系の大学院生 臨床心理士系の大学院では、多くの場合、修士論文の提出が終わる頃(修士2年の冬~春ごろ)に就活が始まります。 ところが、一つ問題があります。それは、就活の時点ではまだ臨床心理士/公認心理師の資格が得られないという点です(2023年現在)。 そのため、院生はまだ資格のない「資格取得見込み」として求人に応募することになります。 「資格取得見込み可」の求人は、そこまで多くはありませんが一定数存在します。 では、どのように求人を

          「資格取得見込み」の就活、どうすればいい?

          臨床心理士/公認心理師、どちらかの資格しか取れなくても心理の仕事はできる?

          この記事が役に立ちそうな人:臨床心理士/公認心理師のどちらかしか受験資格がないが、心理職の仕事に興味がある方 臨床心理士/公認心理師は、人によってはどちらか一方しか資格試験の受験資格が得られません。 そのため、この記事のタイトルのような疑問を抱いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 先に結論を述べると、 なんとかなりそう ただし、職場は限定される可能性がある 今後は変わっていきそう というのが現時点での予測です。 なぜそう思うのか、詳しく説明していきます。

          臨床心理士/公認心理師、どちらかの資格しか取れなくても心理の仕事はできる?

          2023年、自己研鑽にいくら使った?

          この記事が役に立ちそうな人:リスキリングや臨床心理士/公認心理師の仕事に興味がある方 臨床心理士/公認心理師は、自己研鑽し続ける仕事といわれます。特に臨床心理士は、資格の更新のためにも学会や研修会への参加が必須です。 そこで今回は、心理士である私が自己研鑽のために一年間で使った費用を計算してみたいと思います。 ①心理士の仕事に関連するもの ※金額は概算です。また、交通費やオンライン研修の通信費は除外してあります。 私自身の感覚としては、周りの心理士と比べて自己研鑽の機

          2023年、自己研鑽にいくら使った?

          大学院選びのポイントとは?

          この記事が役に立ちそうな人:臨床心理系の大学院を受験する予定の方 大学には偏差値というものがありますが、大学院にはありません。 そのため、「大学院を受験したいけれど、どうやって志望校を決めればいいのだろう?」と感じる方もいるかもしれません。 そこで、志望校選びのポイントをいくつか挙げてみます。大きなポイントとしては以下の点です。 そして、これらを調べる手段は主に三つあります。 それでは、志望校選びのポイントについて詳しく説明していきます。 ①自分が学びたいことを学べ

          大学院選びのポイントとは?

          大学院入試の勉強法とは?

          この記事が役に立ちそうな人:臨床心理系の大学院を受験したいと考えている方 臨床心理士/公認心理師になるためには、基本的に大学院の修士課程を修了する必要があります。 では、大学院入試に向けてどのように勉強していけばいいのでしょうか? 過去問を取り寄せる 大学院によっては、一定年数の過去問を公開しており、誰でも取り寄せることができます。 臨床心理系大学院を受験する場合、過去問のチェックは非常に大切です。 なぜかというと、大学院によって出題傾向が大きく異なるからです。基本的に

          有料
          300