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会社員が臨床心理士に転職して驚いたこと

この記事が役に立ちそうな人:心理職になりたい社会人の方

私が会社員をやめて臨床心理士(/公認心理師)になった時、驚いたことがたくさんありました。
今回はその中からいくつかを紹介します。

文化がまったく違いました

キャリアを自由に作れる

まず驚いたのは、キャリア形成の自由さです。

心理職には常勤/非常勤、被雇用/開業などいろいろな働き方があります。
それに、パート雇用だからといってキャリアとして評価されないということもありません。
(たとえば、スクールカウンセラーは週に1日だけの勤務のところも多いですが、それでもきちんと専門職として扱われます)

子育てや介護など、ライフイベントに合わせて勤務形態を調整しやすいのもいいところです。

逆に、仕事を頑張りたい人は週5を超えて働くこともできます。
また、働きたい領域が複数ある場合は「週2は学校、週3は病院」というように同時並行で経験を積むことも可能です。

転職しやすい

資格職ということもあり、会社員に比べて比較的転職のハードルが低いと感じます。
会社員の頃は、転職といえば一大イベントでした。
臨床心理士になってからは、知り合いのつてであっさり転職が決まることもありますし、短期間で退職しても次が決まりやすいように思います(もちろん、そううまくはいかないこともあります)。

永久にスキルアップしていける

心理職には自己研鑚が必須だとよく言われますが、若手からベテランまで、常に勉強し続ける気風があるのも心理業界ならではだと思います。
心理の仕事はやればやるほど新たな疑問が湧いてくるので、本当に日々勉強です。
言い換えれば、常に成長していける土壌があるともいえるでしょう。

社会人としての基礎知識を知らない人が多い

いっぽう悪い意味で驚いたのは、いわゆるビジネスマナーなどが身についていない人が多いことです。
ただ、これには理由があります。

心理職は、そもそもこうした知識を学ぶ機会があまりありません。
臨床心理系の大学院を出た後、多くの場合は専門職として職場に入ります。そこでは専門的なスキルの向上が第一に求められ、企業が新入社員に実施するような新人研修は行われない場合もあります。
一緒に働く相手も同じような専門職なので、先輩や上司を見て学ぶことも難しかったりします。

また、労働に関する知識を学ぶ場がないためか、労働環境やハラスメントに関する感覚も一般企業に比べて鈍いように思います。
(個人的には、心理職の社会的地位向上のためにはこのあたりの改善が必要だと思います)

その反面、社会人経験がある人は何かと重宝がられることもあります。

重宝がられないこともあります

心理業界には、よくも悪くも一般社会とは違う部分があります。
社会人経験のある方が心理職に転職する場合は、前もって情報収集しておけると転職後のギャップを減らせるかもしれません。

(追記)↓別の記事でビジネスマナーについてまとめてみました。

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