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大学院選びのポイントとは?

この記事が役に立ちそうな人:臨床心理系の大学院を受験する予定の方

大学には偏差値というものがありますが、大学院にはありません。
そのため、「大学院を受験したいけれど、どうやって志望校を決めればいいのだろう?」と感じる方もいるかもしれません。

そこで、志望校選びのポイントをいくつか挙げてみます。大きなポイントとしては以下の点です。

①自分が学びたいことを学べそうか
②どんな先生がいるか
③どんな実習先があるか
④院生に対するサポート体制はどうか
⑤学費、家からの距離

そして、これらを調べる手段は主に三つあります。

・大学院のホームページを見る
・大学院のパンフレットを読む
・大学院説明会に行ってみる

それでは、志望校選びのポイントについて詳しく説明していきます。

①自分が学びたいことを学べそうか

大学院進学を決意した時点で、「スクールカウンセラーとして児童の支援がしたい」「高齢者のサポートがしたい」など、それぞれ関心を持っている分野があると思います。

大学院は、学校によって得意分野が大きく異なります。
ですから、自分が学びたい分野に強い大学院を選ぶ必要があります。事前にホームページなどで調べておくといいでしょう。

②どんな先生がいるか

①とも関連しますが、その大学院にどんな先生がいるかによって学べる内容が変わってきます。

臨床心理士・公認心理師試験に対応している大学院であれば、試験対策としてのカリキュラムはどの大学院でもある程度共通しています。
しかし、やはりその分野で豊富な経験を持つ先生の話を聞ける機会は貴重ですし、どんな先生からどんな教育を受けたかが大学院を出た後の職業人生にも大きく関わってきます。

たとえば私の場合、ある分野を専門とする教授がいる大学院を選びました。
その教授には、現場のお話をたくさん伺っただけではなく、研修会や他の先生方も紹介していただきました。卒業後の今でも大変お世話になっています。
(働いている人が少ない分野なので、生のお話を聞けるのは本当にありがたかったです)

志望校にどんな先生がいるかを知るには、その大学院のホームページやパンフレットを見てみましょう。

③どんな実習先があるか

実は、これも大事です。

大学院の外部実習では、実際の職場に身を置かせてもらい、心理職がどのように働いているかを間近で見ることができます。実習が臨床場面での学びになるのはもちろん、大学院修了後の働き方をイメージしやすくなるという利点もあります。

心理職は、一人職場(心理職が自分一人しかいない職場)で働くことも多いです。大学院在学中に他の職場を見ておくことができれば、就職後に「実習指導の先生はああいうふうにやっていたな」と参考にすることができるでしょう。

そして、実習先が重要な理由はもう一つあります。
実は、大学院での実習先にそのまま就職するケースも珍しくないのです。
もちろん、それを最初から期待するべきではないと思いますが、何がどう自分の将来につながるかわかりません。働きたい分野での実習先が用意されている大学院を選ぶというのも、一つの手です。

ちなみに、実習先はパンフレットに載っていないことも多いですが、大学院説明会で直接質問すれば教えてくれると思います。

④院生に対するサポート体制はどうか

大学院生に対するサポート体制も、大学院によって違います。

実習に関することでいえば、SV(スーパーヴァイズ=カウンセリングに関する指導)の体制はどのようになっているのか。
大学院生活に関することでいえば、授業以外で先生が相談に乗ってくれる機会はあるのか。
資格試験に関することでいえば、資格対策の授業や勉強会、面接練習はしてもらえるのか。

このあたりも、大学院説明会で直接聞いてみるといいかもしれません。

⑤学費、家からの距離

これも、実際に通うとなると重要になってきます。
学費はパンフレットで調べられますね。
通学距離も大事です。特に論文の執筆中などは、大学院にこもる時間が増えます。通いやすい場所がおすすめです。

長くなりましたが、大学院を選ぶにあたっては以上のようなポイントがあります。
まずは自分が何を学びたいかから明確にしていくといいでしょう。

ちなみに私は、
・まず自分の学びたいことをはっきりさせる
・次に、すべての臨床心理士指定大学院のホームページを見る
・自宅から通える&自分の学びたいことに関連する教授がいる大学院を10校ほどまでざっくり絞り込み、さらに詳しく調べる

という非効率的な手段で志望校を決定していました。
おすすめはできませんが、時間に余裕があればこんな方法もあります。

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