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キャリア教育/探究の時間 学校現場より

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ここにもリセット症候群がっ!

ここにもリセット症候群がっ!

総合的な探究の時間 2年生は今、後期からの探究活動のために自分の興味関心を書き出し、テーマや問いにたどり着くため自分と向き合っています。

先日、教育実習生(大学3年?4年?)に卒論の話を聞いたら、最終的な問い(リサーチクエスチョン)に出会うまでに2年かかったとのこと。
その間に、指導教員や仲間からフィードバックを繰り返し繰り返し受けた、とのこと。

それをたった4か月で、しかも1教員対40人でリ

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働く意味を魂の願いとすり合わせていく

働く意味を魂の願いとすり合わせていく

そりゃ学校でキャリア教育が浸透しないよね……。
と、思った。

というのも、CC(キャリアコンサルタント)として、学校に研修の提案をしたんです。

いくつか提案した中で、『教員のキャリア支援』を入れました。
細かな内容は考えていないけれど、ザックリ先生が自分の働き方や、未来に向けてのビジョン、自己理解を深めるなど、様々なことに関して自覚的になることをお手伝いする研修。
それによって、働くことに主体

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「生きている感じがしない!」しびれる魂の叫び

「生きている感じがしない!」しびれる魂の叫び

「生きている感じがしないんです」
と、キャリア面談での生徒の言葉。

きっとこれは彼の魂の言葉。

担任の先生からキャリア面談へと紹介された彼は、なかなかユニークな経歴の持ち主で、いろんな話を聞いてきたものの、今日初めて会う。
会って思ったのは、

【天使みたいな子】

キャリア面談の理由は、行きたい大学のレベルに学力が付いていなくて、だから勉強しなきゃいけないのはわかっているけど勉強のモチベーシ

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説得なんてしなくていい。あなたが楽しんでいればよいのだ

説得なんてしなくていい。あなたが楽しんでいればよいのだ

高等学校新カリキュラムの目玉と言えば、総合的な探究の時間。
私が、キャリア支援員(正式名は違う)学校に常駐することになり、学校から頂いた仕事は、「探究部員」
いわゆる、探究のカリキュラム作成、実行。

正直、この仕事をもらったとき、
「本当にいいの? 私がやって」でした。

だって、探究という面白い授業だよ??
という感覚でしたが、どうやら先生方との感覚とは違うらしい。

どんな学校でもこの探究の

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世界に失望するなかれ。叶わなくとも。

世界に失望するなかれ。叶わなくとも。

「学べば学ぶほど、この学校のダメさに失望する」

と、教員。

カリキュラムマネジメント、スクールポリシーなどの様々なオンライン講座を受けての言葉でした。

学校をよくする方法を学んで知っていても、できない。
それを共有する人がいない。
変わらない。

だから、学んだって仕方ない

そういいたくなる気持ちはとてもよくわかるなぁ。

大きな組織を変えるというのは本当に難しい。
大きな組織、どころか一

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すべての経験は、本物のスキに出会う瞬間のために。

すべての経験は、本物のスキに出会う瞬間のために。

先日、高校2年生向けに進路選択についての出前授業をしました。

勤務している高校とは別で、まったく予想していなかったところからのご依頼!
いやはや、いつの間にか蒔いた種に花が咲いたようだ。

当初ご依頼いただいた当初、
「先生の素晴らしい経験を…」と講演的なもので、いやもう、ほんと困った困った。

だって、私の経歴、世間的にすごい! と思われるもの、何もないですから!

でもね、結果的によかったの

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組織を変える② ~質問をする~

組織を変える② ~質問をする~

組織の空気を変える。が、私の今年の目標。

なかなかの硬直した組織におりまして、活性化させるには何ができるだろう? と日々考え、その気づきをレポートしていきます。

私は学校に入って驚いたことがあるんです。

それは、探究に対する先生方の意識。

高校では来年度から新カリキュラムがスタートします。

目玉は、「総合的な探究の時間」

各校、それぞれの生徒の特色に合わせて、その力を伸ばさんとカリキュ

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組織を変える① ~言葉を変える~

組織を変える① ~言葉を変える~

コミュニケーション不足の解決法としては、まず組織の中に「発言しても大丈夫」という安全な感覚や「何かあってもサポートがある」という安心が必要です。

他にも安心・安全な場つくりのために必要なことはあります。

あ、ちょっと余談ですが、組織の中にその「安心・安全な場」を創ろうとするときに、キャリアコンサルタントとして学んでいる個別相談スキルは大いに役立ちます。

まさに、相談者との関係構築のフェーズと

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上手くいかない組織の本質的な問題

上手くいかない組織の本質的な問題

今日は、探究の先生方とランチをご一緒させてもらいました。

お二人とも、真摯に教員という仕事と向き合い、生徒ファースト。
教師集団や組織の在り方に、時に心を痛めたり。

日々の仕事の中で「私はこう感じてる」そして「こうありたい」「こうしたい」「ここを変えたい」と話せる関係性はとても心地よいものです。

そんなお二人と語らえる時間は大変学び深いものです。

さて、そのお話の中で、こんな問いをもらいま

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組織の中でまずキャッチすること

組織の中でまずキャッチすること

みんながイキイキと働くために大事なものって何だと思いますか?

それは、チームワークです!!

なんて主張したら、「え、それって当たり前すぎる」と言われそう。

が、このチームワークを創るのってとっても難しい……。

でも、私の中で、絶対にこれが必要! っていうのを持っているんです。

それは、サポートがもらえるという安心感。
安全の場、とも言う。

キャリアコンサルタントとして、企業の雰囲気を感

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総合的な探究の時間がもたらす効果

総合的な探究の時間がもたらす効果

今日は朝から尊い気持ちに触れて、感動。

どんな職であっても、それを目指した時の気持ち、源ってある。
「いえ、私はそんな熱意なんてないのよ」というように、なんとなーく選択して流れた人であっても、その仕事が続いているのであれば何らかの想いがあるものです。

キャリアコンサルタントという職を通じて磨いた傾聴の力によって、雑談の中からでもその人のその源に触れられるというのは、本当にラッキーだと思うのです

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