出産したら羽生結弦に泣かされた話
娘は予定日から1ヶ月くらい遅れて産まれてきた。幸い誘発を行う必要はなく、自然分娩で、初産としては安産と言えるくらいの短いお産であった。しかし、傷が深く酷く、縫合した痕が引き連れて痛み、ベッドから起き上がるのに数分かかる有様だった。産後即母子同室の方針だったので、満身創痍の状態で育児が始まった。血圧が低下し、いわゆるショック状態で輸液を受けていたのだが、担当の看護師にお産の日の夜くらいは休ませてもらえないかと打診したところ、あっさり断られた。その時は、そんなものか、と思った。