- 運営しているクリエイター
#アドベントカレンダー
企業アルムナイのつくり方-4.前提を整理する
ソニー有志アルムナイを立ち上げて1,000人規模にするなど、複数のコミュニティの立ち上げや運営に17年近く携わってきた実践家が、企業アルムナイのつくり方を詳説する連載企画。
今回は、中身のあり方に影響する、前提条件の整理です。
母集団を分析する卒業生全体という母集団にどういう人がどれくらいいるかで、その会社のアルムナイのあり方、規模や価値の幅が決まるので、まずはその実態を把握する必要があります
アルムナイ基本情報:ソニー
今後、主要なアルムナイにヒアリングをして、日本におけるアルムナイの全体像や構造を把握していこうと考えております。
まずは、自身が運営するソニーの有志アルムナイに関して、把握したい情報を整理します。
基本情報設立:2020年12月頃
発起人:高橋 龍征(卒業生)
登録者数:1064人(2024/1/1時点)
参加資格:ビジネス等で現役の卒業生
プラットフォーム
・参加者交流:Facebook(非
企業アルムナイ運営の4タイプ
一口に企業アルムナイといっても、その運営形態は、企業の公式主催から卒業生の自社運営まで様々です。
運営の形は活動の内容と相関するので、アルムナイ運営者として、多様なアルムナイ運営を見てきた立場から、主な類型について説明します。
アルムナイにおける「経営」と「執行」アルムナイ運営に関わる要素を理解しやすくするために、企業の「経営」と「執行」に準え、統治と運用に分けて説明しましょう。
統治:場の
企業アルムナイ運営の3要素・3パターン
アルムナイの運営には類型があり、会社側と卒業生側との役割分担の線引きで分けられます。
本稿では、分類の基となる運営の基本3要素を説明の上、その組み合わせで3パターンに分けます。加えて、自社にどのパターンが適応するかの考え方や、卒業生による運営チームの作り方にも触れます。
これらを理解することで、運営の方針を決めることができるでしょう。
アルムナイ運営の基本3要素大きく分けると以下の3つです。
「サラリーマン」にアルムナイは運営できるか〜卒業生運営チームを作るべき理由
近年、アルムナイを設立した企業が増えております。まあ、企画書を作り、リリースを出して、年間計画を立てて、キックオフイベントをやるくらいまでは何とかなるでしょう。
しかし、その先が続くかというと、ちょっとおぼつかないだろうなぁ、というのが、長年コミュニティづくりを実践してきた立場からの見立てです。
本稿では、会社側の担当者が、アルムナイというコミュニティを運営し、活性化できる可能性があまり高くな
企業アルムナイ運営者コミュニティ設立趣旨
近年、企業の卒業生コミュニティ「アルムナイ」の設立が増え、国内で活性化する兆しが見えてきました。
この流れを後押しすべく、1000人規模のソニー有志アルムナイを立ち上げたコミュニティ実践家として、運営者コミュニティを立ち上げたので、ねらいや内容などについて説明します。
背景とねらい近年、アルムナイを立ち上げたというリリースや記事が増え、「業界」としての盛り上がりが見えてきました。
しかし、コ
アルムナイのコラボがもたらす「価値」
私はソニーの有志アルムナイを立ち上げ、2年半で1,000人を超える規模にした後、健全に発展する企業アルムナイが増え、活発に活動して価値を共創していく後押しをしたいと考え、企業アルムナイの運営者を繋げるボランタリーなコミュニティをFacebookグループで立ち上げました。
自主的に回っているアルムナイの運営者を繋げる
現時点で次のアルムナイの運営者(卒業生だけでなく、現役社員の場合もあり)が、F
企業アルムナイのつくり方-3.参加動機を分析する
ソニー有志アルムナイを立ち上げて1,000人規模にするなど、複数のコミュニティの立ち上げや運営に17年近く携わってきた実践家が、企業アルムナイのつくり方を詳説する連載企画。
今回は、アルムナイ・コミュニティが自律的に回るようにするための、参加動機の分析について。
行く価値のある場を作ることが先仮に自社がアルムナイをやる目的がカムバック採用だとして、採りたいスペックの人材と繋がることができ、採用
企業アルムナイのつくり方-2.コミュニティの基本を理解する
企業アルムナイのつくり方を、ソニー有志アルムナイ含め、複数のコミュニティの立ち上げや運営をしてきた実践家が詳説します。
今回はアルムナイの本質を理解するために、コミュニティの基本要素について解説します。
コミュニティの基本要素:旗、軸、仕組みそもそもアルムナイはコミュニティの一種であり、うまく立ち上げ運営するには、コミュニティについて理解しておく必要があります。
コミュニティとは「共通の関心
企業アルムナイのつくり方-1.目的とゴールを定める
最近、企業でアルムナイ(卒業生コミュニティ)を立ち上げる動きが盛んで、メディア記事もよく見るようになりました。
しかし、コミュニティは会社組織とは性質が異なるため、見様見真似で立ち上げようとしても、失敗する可能性が高いでしょう。
そこで、17年にわたって複数のコミュニティを立ち上げ、運営してきた実践家で、ソニーの有志アルムナイの発起人でもある私が、これからアルムナイを立ち上げる企業の担当者のた
「ひとりアドベントカレンダー」活用法
12月1日から25日まで、毎日1本ブログを公開する近年の風習「アドベントカレンダー」。一般的には複数の人で分担するものを、今年も1人で25本やることにした。
友達がいないからではない。暇ではない。頭がおかしいわけでもない。マゾヒスティックな取り組みだが、そういう性癖も、多分ない。
ではなぜ、そんなことをするのか。
今日から始めるにあたり、なぜ、何のためにやるか、どういう効果があるかを、お伝え
芸人?放送作家?オンライン時代のコミュニティ・マネジャーの役割
今日私が登壇したコミュニティ・マーケティング関係者のイベントCMC_Meetupでは、コミュニティ・マネージャーは、画面の前で場を盛り上げる「芸人」化するのではないかとの話がありました。
オンラインイベントは「ラジオ」「テレビ」の感覚マイクやカメラの向こうの人々に、気分を上げて一人話す、時々「お便り(チャット・コメント」を拾ってリスナーと交流するなどは、ラジオのようですし、音声・映像を切り替えた
「100人カイギ」に学ぶ、終わりあるコミュニティという"うまい"仕組み
私がよくできていると思う仕組みに「100人カイギ」があります。
どんなものかというと、
⚫︎街で働く人を起点に人と人とをゆるやかにつなぎ
⚫︎都市のあり方や価値を再発見する
を目的としたコミュニティのフォーマットで、ルールも単純明快です。
⚫︎毎回、地域で活動をしている5名のゲストの話を聞く(だけ)
⚫︎ゲストが100名に達したら解散
地域ごとに展開可能なフォーマットのため、2016年の
コミュニティを「終わらせた」話
主催者がコミュニティの「終わり」について考えておくことは、人が死を想い、創業者間契約や婚前契約を詰めるようなものです。
現実を見据え、来たるべき困難に冷静かつ的確に対処するための見通しと覚悟ができます。
主催者がいずれ直面する、コミュニティをどんな条件でどう終わらせるかについて、今回は個人的な経験からお話します。
場を「終わらせた」経験2007年2月10日、八丁堀にある行きつけの寿司屋で偶然