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#ローカル72候マラソン
ことのはいけばな’22 芒種 27候『梅子黄』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
梅子黄/夏至
*短夜の雨に色づく梅の子のとろける餡のもろき皮裂け
*しとしとと梅の子に降るさみだれに頬つたふ子の涙おもほゆ
*生温き夜半の雨にもち重り堕ちた梅の子草に囚われ
*温かく傷もち熟す生命のもとのかたちの梅の子空に
2018夏至をリトアニアで過ごす
*夏至近き日永の
ことのはいけばな‘22 芒種 第25候『蟷螂生』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
蟷螂生ず
*蟷螂の子らあわあわあわと溢れ落つスポンジ卵ちぢむことなく
*幼な子の首をつまみし蟷螂の鎌振り上げて捩らす腹見つ
*産みつけし断熱卵の雪予報切られた枝のかまきりかなし
七竈と枇杷を活ける
*七竈冬には赤い房の実も刺繍の玉の花つくさつき
*ななかまどひよどり啄む赤い
ことのはいけばな’22 芒種 第26候『腐草為蛍』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
今日は言葉を束ねるという歌の作り方をしてみたい。活ける、立てるとはちょっと違う
赤坂氷川神社「はなのみち」にて夏至祭やジューンブライドの話をした。
*夏至祭へ明るさのままかがやいてジューンブライド花吉女咲う
*白百合もしもつけ花も五月晴れ未彩のみどり白に滲ませ
*芍薬の白無垢に
ことのはいけばな’22 小満 第24候『麦秋至』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
五月のおわり、東信濃のとある風景。雲のことづてをきく。
*浮雲のことづてのそら見上げてはおおきお山のなお空みちる
五月雨 夜の雨
*五月雨や夜降り込めておちこちにあをくみだせりしらべにならず
*渾々と泉湧きいでよみがえる黄泉平坂息も切らさず
*そのみづを長雨ているよりすべもな
ことのはいけばな’22小満 22候『蚕起食桑』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
*鼓膜触れ起きたばかりのお蚕の眠れぬ夜は天井透かし
*ぬばたまの夜の帷のばりばりと桑の喰み音は底なしの沼
*射干玉の夜の帷をばりばりと桑はむ音の終わることなき
*昼となく夜となく食むお蚕のつぶつぶとして眠りへ堕ちる
*お蚕のましろき肌を砕かれし若き桑葉のいくらか染めて
*お蚕のま
ことのはいけばな’22 立夏 21候『竹笋生(ちくかんしょうず)』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
そもそも「旬」という文字は「筍(竹の子)」の10日ほどの旬を言うらしい。また「旬」は『字統』によると雲から龍の尾が垂れている形とされる。瑞兆というものがそれほど尊く稀で、しかも瞬く間だということか。そのタイミングを見つけ、そして掴めるのかどうか、とてつもなく大事なことだったのだろ
ことのはいけばな ‘22 穀雨 第16侯『葭始生』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
百穀を潤す雨の降る季節。美し葦牙のくに。
*そこここでつのぐむくにや春惜しむ
*葦牙のももいろに降る穀雨かな
*「穀雨」とふ中華そば屋に抗えず
*葦の牙遠き岸辺につのぐみて
*ユーラシア春はめぐるも憂く暗く
*ウクライナ卯の花腐し黒い雨
*卯の花をかざしてみどりの邦おもう
ことのはいけばな’22 晴明 第15侯『虹始見』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
赤坂氷川神社さんの花手水。暖かくなって花もちが悪くなったけど、この速さはかなさこそ春の爆発、spring的だ。その飛沫ははるか先まで飛んでいき、虹となる。とか言っているうちに夏がそこまできている。
*虹空にはじめて見ゆる花万朶
*いくつもの虹おもいだす春土用
*行く春や千変
ことのはいけばな’22 晴明 第13候『玄鳥至』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
*玄鳥至去年のつばめもひるがえり
*一刃の玄鳥の風夏初め
*春時雨つばめの海の荒れたまふ
赤坂氷川神社「はなのみち」6季目がはじまった。
前日の4日は春時雨だった。晴明当日は伸びやかに木々の芽が息づいて、嬉しそうだった。活気。芽吹きや開花のこのエネルギーの放出は、いちいちが小さ
ことのはいけばな’22 春分 第12候『雷乃発声』
花を活けるように、言葉を三十一文字他の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
【蕾】…「蕾」という漢字。「雷」が入っておる。
*紫の雷鳴とよもす蕾かな咲きいづる音遠雷に似て
*むらさきの雷鳴とよもす蕾かな花咲きいづる遠き闇より
*さくら花暗やみ裂いて石群れのかみなりの春呼び交わす聲
*でんでんと裂ける十字のひしめきて花ひらくとき虹彩
ことのはいけばな’22 啓蟄 第8候 『桃始笑』3/10ー
花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
11年目の3.11がやってくる。
暴力と殺戮も無くならない。
戦争はしませんという誓いを揺るぎないものに。
それにしても、だましだまし各地に造られた原発はいかにも脆そうで、
この弓形の列島は腫れ物のようにされている。四つのプレートに挟まれたあまりに危うき列島。
啓蟄の次候は「
ことのはいけばな’22 雨水 第6候 『草木萌動』2/28〜
花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅。
赤坂氷川神社花活け教室「はなのみち」第5季も最終回。タイトルは「紅匂う」とした。
修了生みんなと、この季最後の「めぐり花」。3色の菱餅に因んだ器には、桃、雪柳、菜の花、ラナンキュラス。