ひかりてうたふはな 処暑 天地始粛
「天地はじめて粛(さむ)し」
夏のあいだ、あめつちは、モンスーンアジアの日本ではすっかり混ざり合い、肺を湿潤し、皮膚を通して心身に浸透してくる。
それがスッと引いてきて、天と地それぞれ離れ、自ずからの模様を描き始める。そのことが「粛」という文字で表されている。
夏の終わり、久しぶりにエイサーを見に沖縄の浜比嘉島へ出かけた。ずっと旧暦のお盆の行事としてそのかたちは守られている。その舞や唄や身振りは島の歌そのものとなる。あめつちの間に立ち、間をつなぐものだ。中国の冊封、薩摩の琉