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散文詩

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気が向くままに。です。
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ある日の日記のようなもの

ある日の日記のようなもの

会えない。

会えない。

いつか会いたいと、願った

まだ見たこともないあなたに会いたい

あなたに 会いたいと 思えただけで
しあわせだと思うけど

望んでしまったばっかりに

わたしの欲は深くなる

あなたに会うためにたくさん努力をしてみたけれど

この前とうとう言われたの

もう無理だって

あなたに会いたいとなんて思ってなかった

数年前のわたしにはきっと想像も出来ないでしょう

まだ見

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言葉について

言葉について



梅が香った、
そう思ったら、世界は鮮やかに染まり出す。
あっという間に、足元には「桜の雪」が降り積り、木々は瑞々しい緑に包まれる。

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見えないものが見えたとき

見えないものが見えたとき

もうすぐ五月も終わろうとしているのに、カレンダーがまだ四月だった事に気がついた。「それ」は、何度も目にはついていたのだけれど、毎回毎回「今度でいいや」と、気づかないふりをしていたものだ。

それでも日々は流れていくから、あっという間に(今年は例年稀に見る早さで)梅雨入りまでしてしまう様な季節になってしまってた。
時間は私のことなど露にも気にも留めてなどくれないわけで。
もちろんそんなことは当たり前

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アクセサリーボックス

アクセサリーボックス

たとえば。

宝物を入れる箱があったとして、

私は沢山のどんなでもない、それでも大切な

自分の宝物を堂々とそこにしまうよ。

私の宝物だから

私の宝箱に入れるね。って。

そう言って、笑顔になって

貴方は笑って、

そうしたら。

ほらまた。

宝箱の中身が増えてしまったよ。

いつだって内緒にできない。

あらら。

日曜日について

日曜日について

梅雨の晴れ間

流れる音

テレビの声や時折聞こえる道沿いの人声

ああ

いま、わたしはひとり

心地良い孤独と不安定な天気を

持て余している日曜日

2:33

2:33

少しだけ。

そう思っていたはずなのに

浮遊した。

散らばった想いと踊る哲学

まるでそれは大円舞曲

終わらないのは夏の夜