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Collable MAGAZINE

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2019年12月の記事一覧

2019年、インクルーシブデザイン的取り組みの振り返り(後編)&2019年総括

2019年、インクルーシブデザイン的取り組みの振り返り(後編)&2019年総括

2019年振り返り後編(2019年7月以降)です。

前編はこちらから。

某社さんでインクルーシブデザインワークショップ(※ここから「某社」と書く場合は事情があり内容について書けないので、そのときに考えたことだけを書きます)

インクルーシブデザインの面白さを体感していただく機会を設けさせていただきました。
エンタメコンテンツを生み出すような方々が多い会社さまだったので、そこにひきつけてインクル

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2019年、インクルーシブデザイン的取り組みの振り返り(前編)

2019年、インクルーシブデザイン的取り組みの振り返り(前編)

あっというまに2019年が終わろうとしていますね。年末年始休暇が長いせいか、この休暇期間にいろんな連絡が入っていてうなだれております…まだやり残していることがあるのと、ふるさと納税がまだです…

上半期何をしてきたのか、かんたんに振り返ってみたいと思います。細かいことはかなりいろいろあるのだけど、印象にのこった主要なものだけ書いていきます!

浦安市障害理解啓発動画の制作これはプラスハンディキャッ

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「障害ある子もない子も参加するワークショップ」を実現するのは難しい

「障害ある子もない子も参加するワークショップ」を実現するのは難しい

今年度は残念ながら、こどもたちとのワークショップは1つもやっていません。(7年目にして初めてかも)

色んな事情があるのですが、それはさておき、これまでこどもたちとのワークショップは残していきたいなあと努力してきました。ただどうしてもうちのような零細NPOにはこの力はなかなかなくて、どれだけ頑張っても難しいことは多かったです。

ここ3年ほどは小学校に入ってワークショップをやっていましたが、これも

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インクルーシブデザインが生み出す語りの三項関係

インクルーシブデザインが生み出す語りの三項関係

インクルーシブデザインでは、テーマに寄って様々ですが、障害のある方とのワークショップを行う場合が多いです。

一概にどんな障害のある人がリードユーザーになってくれるかはテーマによりますが、一般参加者や、企業のプロジェクトではそうした方々との接点がさほどない人が関わってくれることが多いです。

兄弟に障害のある人がいるとか、もともとそういう人と接点が多いとかだとその点はあまりやりにくさにならないので

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インクルーシブデザインにおけるファシリテーションの振る舞いについて

インクルーシブデザインにおけるファシリテーションの振る舞いについて

昨日、12月21日に開催したインクルーシブデザインワークショップの意図を書きました。

このワークショップを経て、そして今日別の機会で話になって気づいたのですが、ワークショップ参加者の語りを聞くときに「〇〇障害の人はこういう特徴がある!」という言い方をする人がそこそこいます。

一般化と個別化を往復する一般化しているとはいえ、実はワークショップ中は「視覚障害の〇〇さん」という存在から、ただの「〇〇

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待ち合わせをデザインするワークショップにおける意図や裏話

待ち合わせをデザインするワークショップにおける意図や裏話

さゆちゃむです。インクルーシブデザイン普及、多様な人たちとの共創の環境づくりのしごとをしています。

12月21日(一昨日)、久しぶりにインクルーシブデザインワークショップを主催で開催しました。

ワークショップにご参加頂いたみなさまにはお伝えしたのですが、今回じつは、6年前の同じ日に、同じワークショップをしていたんですね。ちょっと狂気を感じますね…

ちなみに「インクルーシブワークショップ」とな

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学生らしさとは何か(12月3週目振り返り)

学生らしさとは何か(12月3週目振り返り)

今週は盛りだくさんでした。2月8日の上映会のプレ告知(もといバースデードネーションのお願い)と、昨日はワークショップ。合間で打ち合わせなどがあって、noteを書き続けるのもしんどくなってきたところです。

しかしなんとか3週間ほど継続できました。よかった。

そして今M-1グランプリを見ながら1週間の振り返りをします。

🐼

親亡きあとに取り残されたきょうだいの不安

障害のあるきょうだいに関

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インクルーシブデザインに効く「態度」

インクルーシブデザインに効く「態度」

今日はインクルーシブデザインワークショップを久しぶりに開催しました。

しかも、ちょうど6年前の今日、同じテーマでワークショップをしていて一種の狂気を感じています。(笑)

インクルーシブデザインってなあに?という人が、少し身体で理解してもらえるような、3時間のワークショップを開催しました。

インクルーシブデザインは、デザインプロセスそのものに目がいきがちだし、非常に大事なのですが、6,7年くら

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コミュニティは、課題を解決しない。

コミュニティは、課題を解決しない。

先日めっちゃロックな記事を拝見しました。ロック、と安易に表現してはいけないのかもしれないけれど、とにかくすごくよかった。

コミュニティ関係のひとが、よく私を掴まえて「僕こんなにコミュニティが好きで、人の集まる場をを作りたいと思っていて」と2〜30分、一方的にしゃべってきます。もう途中から、傾聴者を私から壁にバトンタッチしたいぐらい。その時点でコミュニティ云々以前の問題じゃないのって思う。相手のこ

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親亡きあとに取り残されたきょうだいの不安

親亡きあとに取り残されたきょうだいの不安

親が老いて死に向かうにあたり、介護、終活などのキーワードが飛び交うことが一般的な昨今。

私の場合、それ以前に「親亡き後」という言葉でまつわるいろいろな心配事があります。

そんな中、こんな記事を発見。

親が老いていくだけでなく、のこされた障害のある兄弟と私はどうすれば?というか、何が待ち受けているの?という不安がやってきます。

障害者家族のもつ、大人になってからの不安先日もかきましたが、知的

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インクルーシブデザインの拡張を考える(12月2週目振り返り)

インクルーシブデザインの拡張を考える(12月2週目振り返り)

1週間があっという間でした。そして年末が近づいてきているし…毎日寒いし…

インクルーシブデザインや、周辺にあるインクルーシブにまつわる世の中の動きについて、私も学びながらみなさんと共有するように毎日毎週更新をしてもうすぐ2週間。

昨日は誕生日だったのだけど、1日仕事の予定でした。私自身、頑張らなければいけない時期だなと思っているので、家族の誕生日とか、記念日とかの優先順位は仕事より低くしている

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"インクルーシブ"が含めはじめたムスリムの事情

"インクルーシブ"が含めはじめたムスリムの事情

先日こんな記事を目にしました。まずは海外の記事。

Nike Is Launching Modest Swimsuits(ナイキが控えめな水着を発売)

"modest"というキーワードは、ムスリムの女性たちの間で、「より配慮のある肌を見せないファッション」を意味する"Modest Fashion"の文脈で出てきます。まさに「控えめな」という言葉の意味です。

その後日本語の記事も出てましたね。

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インクルーシブデザインと高齢化社会の関係

インクルーシブデザインと高齢化社会の関係

インクルーシブデザインについてレビューをしていくと、「イギリスが発祥」という話はよく言われます。

そしてインクルーシブデザインといえば障害のある人と「ともに」あるデザインというイメージも多くの人が持っています。

しかし、実はこのインクルーシブデザインの背景には、高齢化社会の問題が発端としてあることを今日は整理したいと思います。

イギリスの高齢化に関する問題とDesignAgeインクルーシブデ

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学生メンバーに意識してもらっていること

学生メンバーに意識してもらっていること

また改めて紹介しようと思っていますが、うちに新しい学生インターンのメンバーが増えました。しかもまだ19歳。

かわいいおしとやかな感じの子なのかなと第一印象は思っていたのですが、これまで3ヶ月ほど一緒に過ごしてきて、とっても野心があることがわかってこれからますます楽しみ、という日々です。19歳なんて可能性しかないよね。

Collableが立ち上がった当初は学生インターンや学生職員が複数いたのです

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