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【シンカケイコウホウ】Vol.2「今どきの広報とは何か」を模索する(その1)

こんにちは。クロスメディアグループの濱中です。

「シンカケイコウホウ」という連載を始めて今回はその第二回目です。

本連載は、私濱中が日々の活動を通して、自社に合った広報モデルをつくり、これまでにない広報スタイル「シンカケイコウホウ」を体系化するためにスタートしたものです。

私自身のリアルな経験や学びを皆さんにご紹介しながら、少しずつ「シンカケイコウホウ」を形作っていきたいと思います。また、広報の話だけに限らず、自社の面白い取り組み、本の話、ビジネスで役立つ情報などについてもご紹介できればと思っています。

次のような方にお読みいただけるととても嬉しいです。

・自社に合った新しい広報モデルを模索している方
・自分で自分の仕事を創っている方/これから創っていきたいと考えている方
・常に自分と仕事をアップデートしていきたい方
・色々なことに挑戦しているクロスメディアグループに興味のある方

リアルな体験をもとに綴っていきますので、皆さんの日々の活動や考え方の参考になればと思います。

想いだけで突き進む日々

前回でもお話ししたように、私は新卒で入社したクロスメディアグループで、広報という仕事のイメージがまったくもてない中、広報キャリアをスタートさせました。

前回の記事はこちら▼
https://note.com/cmg_hamanaka/n/nb9712fda881c

そんな私が一年目にやったことは、色々なメディアからのインプットなのですが、厳密にいうと、基礎の大切さを実感できたのは半年ほど経ったあとでした。それまでは広報として、「自社の商品やサービス、仲間の魅力を、あらゆるメディアを使ってとにかく外へ発信していこう」とだけ考えていました。完全に想いだけで突っ走っていたという感じです。

「まずはやってみる」。まず思いついたものから、色々な発信のアイデアやコンテンツを考え、実行していきました。

一年目の私がノウハウもスキルも自信もなく、広報として活動できていた理由は、たったひとつで自社の商品・サービス、事業内容にパッションがあること、経営理念に共感すること、ただそれだけでした。

私は学生の頃からよくビジネス書を読んでいました。

ビジネス書は、著者のリアルなドラマを楽しめるだけでなく、生活にすぐに活かせるノウハウを教えてくれます。私にとってそんなビジネス書に仕事で関われることは本当に「幸運」でした。

また、クロスメディアグループではアクティブヘルスという新しい概念で健康事業を行っています。私は学生時代に長距離選手だったこともあり、心と体の健康をとても大事にしていました。食事や睡眠、メンタルヘルスなどの知識を集めて生活に取り入れるのが好きで、そんな自分の価値観と健康事業を行うクロスメディアグループのビジョンがとてもフィットしているのを感じていました。

というような背景もあり、自社の商品やサービス、働く仲間についてもっと色々な人に知ってほしいという想いが人一倍強く、「とにかく発信して、ファンになってもらおう」という気持ちだけで仕事をしたように思います。

その中で、色々と自分のアイデアをカタチにする難しさを知り、数々の失敗を経験したことで、自分のやり方を変えなければならないと思うようになりました。

「型があっての型破り」。基礎を学び始める

半年以上たったところで、活動量の割に結果として見えてくるものがなく、空しさを感じ始めました。

「型があっての型破り」という言葉があるように、その時になって初めて広報の基本から勉強する必要性を実感しました。

週末に図書館や書店に行って、広報の「教科書」といわれる本を片っ端から読んでいきました。幸いにも自社から広報の本が出版されていたので、その本も含め、いわゆる「大企業の広報部」や「PR会社」がやっていること、果たしている役割や機能について、学んでいきました。また、広報の方のブログ記事を読んだり、SNSをフォローしたり、月刊誌『広報会議』を過去のアーカイブから読んだりもしました。

本やコンテンツのみならず、宣伝会議が開催している広報講座も受けました。講師の先生方は個性があって面白く、広報の考え方やスタイルも違うため、毎回セミナー資料はメモ書きでいっぱいになりました。また、国内のみならず、海外のブランディングやPRの傾向も知りたいと思い、海外の大学教授が教える広報PRセミナーもオンラインで受講することもありました。

「ひとり広報」の人たちの交流会にも参加して、それぞれの活動内容についても教えてもらいました。10年以上、大企業で広報としてお仕事されていたベテランの方からも直接お仕事内容などをきく機会もありました。

このような様々なインプットを通して、「大企業」から「中小・ベンチャー企業」まで、世間一般的な広報スタイルである「ノーマルな広報」については、私なりに勉強してきました。

「なるほど」と納得させられる事例、心から「すごいな」と思える広報の方に出会うことできました。

しかし、なぜかいつも違和感が残りました。

「クロスメディアグループのひとり広報として、できること、やるべきことは本当にこういうことなのだろうか」。

様々な活動内容をイメージしたり、実際に少しやってみたものの、違和感が募るばかりでした。

一般的に知られている「ノーマルな広報」の活動内容が、自社に適合するかどうかはまったくの別の話だということに気づいたのです。

前回の記事でも少しお話ししましたが、自社の規模や成長フェーズ、リソース、人員の数によって広報活動の内容と幅は必然的に決まってきます。また、「ノーマルな広報」として認識されている既存の選択肢の中から活動を選んで行うことが、自社に最適な広報モデルとはいえません。

「ノーマルな広報」を学んで得たもの

一方で、一般的な広報を知ることは、私にとって最も価値のある、大事な過程だったといえます。

「ノーマルな広報」を知ることで、自分が目指すべき広報モデルの正解を得ることはできませんでした。しかし、少なくとも「何か違う・・・」という「違和感」を感じることができました。これが、「ノーマルな広報」を学んだ結果得られた「答え」だと思っています。

その「違和感」が結果的に「シンカケイコウホウ」を体系化しなければという思いに導いてくれました。

今回は「ノーマルな広報」を学ぶことで得たものについて、お話しをしました。次回は、「ノーマルな広報」から「パーソナルな広報」活動をすることで私が失敗したこと、そこから学んだことについて、お話しをしたいと思います。

「シンカケイコウホウ」をより具体的に定義し体系化していくために、「広報発信」をテーマにして「ノーマル」「パーソナル」「オリジナル」の広報発信を比較しながら、「シンカケイコウホウ」が目指したい広報発信のあり方について、お話ししていきたいと思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。コメントやご感想、お待ちしております。

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