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【シンカケイコウホウ】vol.4 「今どきの広報とは何か」を模索する(その3)

こんにちは。クロスメディアグループの濱中です。

「シンカケイコウホウ」という連載を始めて4回目です。

本連載は、私濱中が日々の活動を通して、自社に合った広報モデルを模索しながら、これまでにない広報モデルを皆さんに提案しながら、確立させていくためにスタートしました。広報モデルの話だけでなく、自社のユニークな取り組み、ビジネスパーソンとして役に立つ情報などについてもご紹介できればと思っています。

次のような方にお読みいただきたいと思っています。

・自社に合った新しい広報モデルを模索している方
・自分で自分の仕事を創っている方/これから創っていきたいと考えている方
・常に自分と仕事をアップデートしていきたい方
・色々なことに挑戦しているクロスメディアグループに興味のある方

リアルな体験をもとに綴っていきますので、皆さんの日々の活動や考え方の参考になれば嬉しいです。

前回までに、「シンカケイコウホウ」とは、「広報」の枠を越えた「広報」であるということについてお伝えしました。

Vol.2(「ノーマル」な広報発信について)▼
https://note.com/cmg_hamanaka/n/n70aa6579e76a

Vol.3(「パーソナル」な広報発信について)▼
https://note.com/cmg_hamanaka/n/n6adae9540878

今回はこれまでお話ししてきた「ノーマル」と「パーソナル」な広報発信を比較しながら、「シンカケイコウホウ」が目指したい「オリジナル」な広報発信のあり方について、お話ししたいと思います。

「ノーマル」vs.「パーソナル」から理解する、「オリジナル」な広報発信

以前の記事でもお話しした「ノーマル」な広報発信とは、簡単にいうと、大企業の広報部やPR会社が体系化して行っている、ある程度型やルールが決まっている広報発信です。属人的な発信ではないため、一貫性があり、信頼性が高いのが特徴です。一方で、コンテンツ内容の幅や柔軟性、発信手法の新規性に欠けることがあります。

【ノーマルな広報発信】
<メリット>
・定期的に更新される
・オフィシャル感(信頼性)がある
・ターゲットが明確
・経営理念や会社のルールにそった内容
・色々なメディアをうまく組み合わせている

<デメリット>
・時代のトレンドに合わせすぎていたり、発信手法がアップデートされていないことがある
・発信内容の承認に時間がかかるため、スピード感が出にくい
・コンテンツ内容に幅をきかせにくい
・人間味がない

これに対して「パーソナル」な広報発信は、完全に広報担当者に発信が委ねられており、自由に発信することができます。そのぶん、個人の主観にもとづいた内容になったり、ターゲットが不明確なまま発信してしまうことがあります。

【パーソナルな広報発信】
<メリット>
・時代のトレンドに合っている
・個人の判断で発信できるため、スピード感がある
・コンテンツ内容の幅をきかせられる
・人間味があり、感情が伝わる

<デメリット>
・更新が不定期になりがち
・オフィシャル感はない
・ターゲットが不明確のまま発信されることがある
・経営理念や会社のルールに必ずしも合っていない
・活用するメディアに偏りがある

このような「ノーマル」と「パーソナル」の良い部分をうまく取り入れながら、自社に合わせた発信をするのが「オリジナル」な広報です。

「ひとり広報」が陥りやすい、「パーソナル」な広報発信

私のような中小・ベンチャー企業で働く「ひとり広報」の場合に陥りやすいのは「パーソナル」な広報発信です。明確なルールがなく、広報の同僚や上司、壁打ち相手がいないと発信内容に偏りが出ていたり、発信が自己都合になったり、自分の主観による発信になってしまいます。

特に未経験のひとり広報の方は注意しなければなりません。

私も過去の2年間で、「パーソナル」な発信のデメリットに気づきました。

今では誰もが自由に情報発信できる時代になっています。それが日常で当たり前になっているからこそ、シンカケイコウホウは「パーソナル」な発信を行うのではなく、「オリジナル」な広報発信を行わなければならないと思っています。

では、「オリジナル」な広報発信について、大よそイメージいただいたところで、具体的な特長をあげてみたいと思います。

・時代のトレンドをうまく取り入れている(何でも新しいからという理由で取り入れるわけではない)
・発信内容に新規性とスピード感がある
・コンテンツ内容の幅が広い
・主観と客観のバランスがとれている
・更新が定期的
・オフィシャル感がある
・ターゲットが明確
・経営理念や会社のルールにのっとって発信されている
・活用するメディアに偏りがなく、自社に合ったメディアを上手に取り入れている

「ノーマル」と「パーソナル」な発信の強みをうまく組み合わせて、活かすことのできると「オリジナル」な広報発信に近づくことができます。

どうすれば「オリジナル」な広報発信ができるのか

「オリジナルな広報発信」を目指すには「編集」された情報を発信することです。

そのためには、

・広報コンテンツを発信する前に編集してもらう
・自分で編集するスキルを身につける

このどちらかになります。

私の場合、社長の小早川が本連載の編集をしてくれています。コンテンツの内容や構成、配信のタイミングなど、顧客視点と著者の活かし方に理解のある編集者がいると、広報発信の精度が高まり、より「オリジナル」な広報発信に近づくことができます。

今後、より編集者の存在が広報発信に不可欠な時代になっていくと考えられます。

広報のコンテンツづくりに協力してくれそうな上司や同僚にコンテンツをチェックしてもらうことで、編集された情報を発信することができます。

また、編集者(協力者)がどうしてもいない場合は、発信前に一度、客観的にコンテンツ内容や目的、届けたいターゲットを再確認することをおすすめします。

「オリジナル」な広報発信は、広報部の規模や広報担当者の経験有無に関係なく、「ノーマル」と「パーソナル」の発信の違いを理解すればできるようになると思っています。あなたもぜひ「オリジナル」な広報発信ができているかどうか、チェックしてみてください!

まとめ

今回は「ノーマル」「パーソナル」「オリジナル」それぞれの発信の特徴についてご説明しました。

私が「シンカケイコウホウ」として「オリジナル」な広報発信が大事だと気づいたのは、数々のトライアンドエラーを経験したこと、そして幸いにも身近にプロの編集者がいたことが大きいです。

これからは「オリジナル」な広報発信をより具体的に体系化し、皆さんのもとに届けていきたいと思っています。

これまでにご紹介した「ノーマル」「パーソナル」「オリジナル」な広報発信について、何か気づいたことやご意見がありましたら、ぜひお聞かせください。

今回もお読みいただきありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに!


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