見出し画像

キリンはZ世代を知り尽くしている?【オンライン販売の工夫】

 最近は接客のない新たな販売の形についてリサーチをしています。中でもホームページを読んでいただけで本当に買いたくなってしまった「キリン」の事例をご紹介したいと思います。

 私はビールを飲みませんがそれでも買いたくなってしまった理由として、ホームページが簡潔だったことにあります。スクロールしながら読んでいくだけで、商品が完全に理解できるというのはホームページの理想ですよね。

 オンライン販売が主流だからこそ工夫する点として「分かりやすさ」が挙げられるのではないでしょうか。例えば「ホームタップとは?」という画面では要点が4つにまとめられているため、セールスポイントが感覚的に理解できるようになっていました。続くページには、

・見た目
分かりやすい写真はもちろん、デザインアワードのロゴも一緒に表示されているので、賞を獲得しているというブランドの信頼性も感覚的に理解することができる。

・使用感
企業からのアピールではなく、実際に使っている人の写真やコメントをインスタグラムより直接掲載しているので、生の意見を聞くことができる。

・プランや価格などの詳細
細かな手順は全てイラストで確認できるようになっていたため、難しい契約やシステムについて把握する工程が省ける。

などという流れで読み込めるようになっていました。また申し込みページへのタブは常に表示されるため、買いたいと思ったらどこを読んでいてもすぐ購入に進むことができます。

 加えてこの商品は先着順なので、ページの最後にはそのような記載があります。一通り読み終わった後に商品の希少価値をぐっと上げるようなサイト作りは、読むだけでスムーズに誘導されていくような感覚を得ます。

 ここまで丁寧な同線が作られていると、接客をする必要がもうそこに生まれないのではないかとも思えました。「接客=配信術」という次世代の構図も興味深いと感じましたね。

 実際に私も普段接客を受けるのはコンビニくらいでしかなく、接客されるのもあまり好きではありません。Z世代には同じような考えを持った人も多くいるでしょうし、そういった意味でもこのキリンビールの工夫は、”無言”で購入までできるようにしっかりと”接客”が行き届いていた良い例だと思いました。


Sally

この記事が参加している募集