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2024年6月の記事一覧

「虎に翼」第54話について

 いままで本作について特定のエピソードの感想を書いたことはなかったけど、この第54話は全体を通してもキーになる或いは珠玉の一話になる気がして、どうしても現時点で文章に残しておきたいと思いました。ただし、本話は法律論が主軸ではないので、弁護士としての分析ではなく、あくまでいちドラマファンとしての感想です。

「ごめん。昨夜も香子のこと黙っていたことも」
 やはり汐見は謝ることのできる男。妻の頼みで寅

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「虎に翼」6月14日時点感想書き捨て

 「虎に翼」の感想もnoteに書きたいなと思いつつ、話は猛スピードで進んでいくし、1話1話の情報量は多すぎるしで、なかなか書けないでいました。ちゃんとしたもの書こうというこだわりを捨て、たまたま時間が空いて思いついたことを書き殴ったものを、ここに転記します。続くかどうかは不明です。以下ご笑覧下さい。

1) はじまり

 最初は意識的に期待しないようにしていた。期待したら裏切られるから。それほどま

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バー開業顛末記⑥「理想的な物件に出会ってしまった」

バー開業顛末記⑥「理想的な物件に出会ってしまった」

※バー開業顛末記を最初から読みたい方はこちらから。

つ、ついに出会ってしまったかも!

物件を探し始めて1年弱。
この物件を内見した時の率直な感想である。
(そう。。。わりと長く探したのです)

前回、物件のイメージについてこんなことを書いた。

そう、まさにこんな「イメージ通りの物件」がまさかのまさかで見つかったのだった。

・隠れ家である(「静かでひっそりした場所」にある)
・住宅街の一軒家

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西麻布 壌を閉店します

西麻布 壌を閉店します

2024年6月21日、和風スタンディングバー「西麻布 壌 (じょう)」が閉店します。
2003年、西麻布の交差点の眼の前に「日本人が使ってサマになる、洗練されていながら気楽に使える立ち飲み屋」として生を受けた7坪の小さなお店ですが、その約21年の営業に幕を下ろすこととなります。

僕自身はすでに「西麻布 壌」を運営する株式会社グレイスの経営から完全に離れていますし、創業者の変なノスタルジーに囚われ

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【読書メモ】デューイと衝動とプラグマティズム:『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』(谷川嘉浩著)

【読書メモ】デューイと衝動とプラグマティズム:『人生のレールを外れる衝動のみつけかた』(谷川嘉浩著)

著者はジョン・デューイを研究する哲学者です。なかなか刺激的なタイトルの本ですが、衝動という言葉をキーワードにし、豊富なコミック作品を中心とした例示を基に書かれているため軽妙で読みやすい本です。それでいながら、ライフキャリアについて深く考えさせられる好著でした。私は、プラグマティズムの思想家ではウィリアム・ジェイムズを好んできたのですが、それは岩下弘史さんという素晴らしいジェイムズ研究者(かつ夏目漱

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【読書メモ】『チームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方』(池田めぐみ・安斎勇樹著)

【読書メモ】『チームレジリエンス 困難と不確実性に強いチームのつくり方』(池田めぐみ・安斎勇樹著)

レジリエンス(復元力)は最近ビジネス場面でもよく聞くようになってきましたが、本書のタイトルであるチームレジリエンスはまだそれほど定着していないかもしれません。ただ、本書を読んでみての感想としては、日本企業で働く人々はチームレジリエンスの重要性を身に沁みて感じはじめており、2024年はチームレジリエンス元年とでも呼ばれる年になるのではないか、というものです。今回のnoteではこの点をとっかかりにして

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