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エクトール 第3巻

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エクトール第3巻に掲載された楽曲
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Cantate142

Cantate142

作曲者

バロック時代の作曲家J.S.バッハ、彼の作品は死後すっかり忘れられていました。その後、モーツァルトやメンデルスゾーンが、オルガン音楽、ブランデンブルク協奏曲、多くのカンタータ、ロ短調ミサ曲などを発見することになります。

聴いて発見

カンタータBWV142「われらにみどり児生まれたもう」
クリスマス・カンタータとして作曲されました。(現在は別の作曲家の作品ではないかと考えられています。

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オレンジの木に雪が降る

オレンジの木に雪が降る

作曲家

モーリス・オアナ(1914-1992)
スペイン出身ユダヤ系フランス人の作曲家であるオアナは、1987 年にこの作品を書きました。音楽が詩の繊細さを際立たせています。

「子供のための4つの合唱」から
<アストゥーリアスの子守唄>

聴いて発見

この子守唄のメロディーには、声による伴奏が伴われています。次第に声部が増え、分割され、最後にハーモニーに分類できない和音が形成されます。

Ode à la reine marie(メアリー女王への頌歌)

Ode à la reine marie(メアリー女王への頌歌)

Come ye sons of Art Away

メアリー女王の誕生日のためのオード「来たれ、汝ら芸術の子」 Z.323 
– ヴァイオルをかき鳴らせ、リュートを爪弾け-
(アルト、2つのリコーダーと通奏低音の為の)

作曲者 H.パーセル(1659-95)

王政復古(1660)から名誉革命(1688)ごろの政治的動乱や宗教紛争が続いた英国に生きた作曲家。同時代バロック音楽を代表する音楽家に

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Le Messie(メサイア)

Le Messie(メサイア)

作曲家:ヘンデル

G.F.ヘンデル(1685-1759)
ドイツ出身の作曲家、オルガニスト。イタリアで成功したのちに、イギリスでも活躍。晩年にはイギリスに帰化することになります。

おなじみのエピソード

25歳(1710)ハノーファー選帝侯の宮廷楽長に就任、直後に1年間の長期旅行の許可も得ます。訪問先のロンドンでは、オペラ『リナルド』を2週間で書き上げて上演は大成功。アン女王に再訪の約束をしま

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フルート協奏曲第3番「ごしきひわ」

フルート協奏曲第3番「ごしきひわ」

作曲者 A.Vivaldi(1678-1741)

ヴァイオリニストの名手としても有名なヴィヴァルディは、さまざまな楽器のための協奏曲を600曲作りました。

6つのフルート協奏曲 Op.10
第1番 ヘ長調 「海の嵐」 RV 433
第2番 ト短調 「夜」 RV 439
第3番 ニ長調 「ごしきひわ」 RV 428
第4番 ト長調 RV 435
第5番 ヘ長調 RV 434
第6番 ト長調 RV

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Don Giovanni

Don Giovanni

W.A.モーツァルト(1756-1791)

オーストリアの作曲家は『魔笛』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』など、有名なオペラを作曲しました。

歌劇『ドン・ジョヴァンニ』ActⅡScene3:Canzonetta

マンドリン(17世紀ごろイタリアで誕生した弦楽器)の伴奏で、ドン・ジョヴァンニ(主人公:手あたり次第に女性を誘惑するスペイン貴族)がかつて恋人(…といっても3日間だけ)エルヴ

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Berceuse de marie

Berceuse de marie

素朴な歌 作品76 第52曲
『マリアの子守唄』

全60曲6冊の中で、第52曲『マリアの子守歌』が特に有名で、後に合唱曲やオーケストラつき合唱曲にも編曲されています。

作曲家 マックス・レーガー(1873-1916)

オルガニスト、教授、指揮者でもあったレーガーは、J.S.バッハを崇拝していました。数多くのオルガン作品や約300の歌曲を作曲しました。
同年生まれの作曲家には、ロシアのセルゲイ

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歌曲集「ミルテの花」から         第14曲≪ハイランド地方の人々の子守唄≫

歌曲集「ミルテの花」から 第14曲≪ハイランド地方の人々の子守唄≫

作曲者 R.シューマン(1810-56)

ドイツ・ロマン派の作曲家シューマンは、妻クララとの結婚に敬意を表すために歌曲集「ミルテの花」を作曲しました。

「ミルテの花」とは

花言葉:「愛」「愛のささやき」
花嫁が飾りに使うもの。

1840年「歌曲の年」

シューマン30歳(1840年)で、ついにクララとついに結婚。
「ミルテの花」(Op.25)・「リーダークライス」(Op.24、Op.39)

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Nobody Knows                誰も知らない

Nobody Knows 誰も知らない

誰も知らない私の悩み(苦しみ) イエス様だけは知っておられる 時には陽気に 時には落ち込み 時には倒れる寸前まで 決してこの日を忘れない
あなたは私の罪を洗い流してくれた

Nobody knows the trouble I've seen,
Nobody knows but Jesus.
Nobody knows the trouble I've seen,
Glory halleluj

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ヴァイオリン協奏曲 作品77

ヴァイオリン協奏曲 作品77

作曲者:ブラームス(1833-97)

このドイツ・ロマン派の作曲家は、ピアニストとしても有名で、シューマン夫妻と友人でした。

ブラームスとヨアヒム

ブラームスにとって重要な人物に、ヴァイオリニストのヨアヒム(1831-1907)がいます。すでに成功していたヨアヒムは、無名だった20歳のブラームスの才能を見抜き、すぐシューマンに紹介。シューマンも、自身の『音楽新報』誌で、ブラームスを称賛してい

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交響曲第5番「宗教改革」

交響曲第5番「宗教改革」

● 作曲者:メンデルスゾーン(1809-47)

このドイツ・ロマン派の作曲家は、バッハとヘンデルの忘れ去られた作品に光をあてることに、人生の大部分を捧げました。

1824(15歳)祖母からJ.S.バッハ「マタイ受難曲」の手書き写譜をプレゼントされて歓喜する

1829(20歳)バッハの「マタイ受難曲」の復活演奏を指揮する(バッハは1729年に初演。1742年に再演した後、100年近く演奏されま

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G.Brassens(1921- 81)

G.Brassens(1921- 81)

Georges Brassens(G.ブラッサンス)
フランス生まれのシンガーソングライター・シャンソン歌手。愛、友情、抗議をテーマとする歌をギターで伴奏しています。彼はまた、F.ヴィヨン、V.ユーゴ、P.フォート(『小さな馬』)の詩にも音楽をつけました。

Le petit joueur de flûteau(笛を吹く少年)

Je rejoindrai ma belle(あの娘に遭いに)

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5つのロマンスとリート Op.84

5つのロマンスとリート Op.84

5つのロマンスとリート Op.84(1881)

第1曲 夏の夕べ
第2曲 花の輪
第3曲 果物畑で
第4曲 甲斐なきセレナーデ
第5曲 緊張

作曲:J.ブラームス(1833-97)

慎ましい家庭に生まれたブラームスは、ポピュラーなメロディーに大きな影響を受けました。彼は、チャイコフスキーと同時代の作曲家です。

第1曲  夏の夕べ [Soir d'été]

この曲は、母と娘の対話です。前半

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Danse de la fée dragée 金平糖の踊り

Danse de la fée dragée 金平糖の踊り

Extrait du ballet [Casse-Noisette] バレエ「くるみ割り人形」より抜粋

*作曲者:P.I.チャイコフスキー(1840-93)

このロマン派時代のロシアの作曲家は、多くのバレエ(「眠れる森の美女」「白鳥の湖」)の作曲者です。この抜粋では、クララはお菓子の王国にいることに気が付きます。

*聴いて発見

テーマ:リズムが特徴的(2つの16分音符と1つの8分音符)

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