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【本紹介】 『日本人のための英語学習法』里中哲彦


最近の書店の棚には英語教材が多く並んでいます。やはり英語ブームはいまだに健在であり、今後長く続くと言ってもいいでしょう。巷には音読、精読、シャドウイング、暗記、文法不要論、発音、作文、日記、映画など様々な勉強法が流れています。

しかし、あまりに多くの勉強法があり、学習者が困惑しているのも現実です。

現在の日本では、4技能重視が謳われることにより、生徒の英語に対する勉強法やアプローチが変化するのではないかなどの声も上がっています。

また、「日本人は英語が他の国に比べて不得意だ」「英語はグローバル化する現代において誰においても必須のスキルである」などもよく言われていますが、それは果たして本当でしょうか?

このような風潮や疑問に対し、里中氏は以下のように述べています。

〈日本人は、英語にまつわる、さまざまな思い込み、妄想、俗説に惑わされています。そして、それらに縛られ、悩み、苦しみながら英語を学んでいます。英語学習といえば、いまや苦行と屈辱の代名詞です。 (中略)
世の中に蔓延する英語への誤解を払拭すると同時に、英語とどう向き合ったらいいのか、その心がまえについても論じてみたいと思っています。
かねてより筆者は、日本人の英語学習史に興味を持ち、先人たちの英語学習からヒントを拾い集め、「究極の学習法」なるものを探ってきました。
しかし、残念ながら、英語学習には万人に共通する王道はない、という結論に達したのです。〉

しかし、多くの人に効果がある学習法は確固として存在する。と里中氏は述べています。
本書では、これまでの学習法を、論文、同時通訳者の勉強法などを体系的にまとめ、いかに英語と向き合い、身に付けるかを述べています。

私自身も英語学習者の一人として、本書を読みましたが大変面白く、名著だと思います。

最近発売された本であるので新鮮さも多く、スラスラと読めると思います。ぜひ買ってみてはいかがでしょうか。sta_noteでした。

Book infomation
里中哲彦 『日本人のための英語学習法 − シンプルで効果的な70のコツ』 (ちくま新書)
(本体価格840円+税)


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