素敵な写真とセンチなポエム。現実の厳しさに疲れた心を癒やされたいあなたに贈る、こつこつと積み上げていく世界。
心のどこかがほんのりとあたたかくなれば幸いです。
がんばって、だいた…
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#恋愛
アバンギャルドな日々
町の中に前衛的な芝居の舞台みたいな風景がぽろぽろとこぼれている。ぼくはたまに足を止めて、それを見入る。
アバンギャルドだと彼女はいう。
その言い方が妙に昭和めいていて、ぼくは思わず吹き出した。
夕日に向かってかえる
帰り道と夕日というのはどうしてこうも似合うのだろう。
「それはあなたがいつも夕方になると家に帰っていたからでしょう」
彼女の言うことは一理ある。
ぼくがいつも朝帰りをしていたら、早朝の町を歩くと、早く家に帰りたくなる、なんて言うはずだ。
「きみはどっち派?」
ぼくが聞くと彼女は首をかしげた。
「夕日の中を帰るのも、早朝のすっきりした空気の中を、家路を急ぐのいいな。みんなが働く時に私は家に帰って一休
雨の日よりも好きなのは
雨の日も好きだけど青空も好きだ。
ぼくがそう言うと、あの子が笑った。
順番が逆じゃないの?
これで、いいんだよ。
ぼくは,雨の方が好きだから。
面白いね、きみ。
同級生のおんなのこに、きみ、と言われた瞬間に恋をした。