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[DTM:作曲] 作った曲で振り返る俳句大会

旬杯 フィナーレを迎えました。
これにて「みんなの俳句大会」通称「みん俳」はしばらく凍結するそうです。

なので、私なりの角度でちょっと振り返って見たいと思います。
※PJさんの動画で振り返る~のマネ…。

俳句大会なのに、私はたくさん曲を作りました。
作った曲で振り返る、俳句大会。

あ、俳句もちゃんと詠んでましたよw


私がみん俳に参加したきっかけは、2022年春の大会『宇宙杯』からでした。
音楽担当という立場で参加しました。

noteで俳句大会が開かれているのはぼんやり認識してたのですが、俳句はやらないな~と思っていたところで。
かっちーさんがホストの大会でした。

突然かっちーさんから、俳句大会のテーマ曲作ってくれませんか、と連絡があってびっくりでしたよ。

俳句大会のテーマ曲って何?! 面白そう!!

ということで前のめりでやらせていただきました。

◎[宇宙杯] オープニング

そして完成したオープニング動画がこちら。

PJさんが神と知った瞬間でした。

曲の誕生話を少ししますと、かっちーさんからは、「宇宙ぽい、ひろ生さんの絵の雰囲気にもあってる、某SF映画の始まりのような…」というお話をもらいました。

で、イントロがこうなりました。

ひろ生さんの絵のイメージは、第一印象が「惑星の地表のよう」「トライバル(民族的)」「グラフィティみたい」でしたので、ヒップホップぽいドラムとか、マリンバで民族っぽいフレーズを入れたりしてみました。

宇宙ぽさについては、私の曲はだいたい宇宙ぽいので、私らしく作ればOKと思い、あとは、春の俳句大会であることを前面に出したくて、歌詞を俳句にして、日本の古典音楽「春の海」をイントロに入れてみました。

そうしてPJさんの動画と合体して、宇宙ぽさと俳句っぽさ全開のオープニングになったなーと思っています。

『目覚めたか春はあけぼの宇宙(そら)の夢』

目覚めたか春はあけぼの宇宙(そら)の夢
描きしは彼岸の果てに宇宙(そら)の夢

花摘みに踊る乙女の在りし日や
走り出す指先で触れ雪柳

表の街道 流れるあの日
裏には棚引く 雲間に揺れる

逆巻く銀の河 ときめく宇宙の杯
またとないいまこの時に風光る
目覚めたか春はあけぼの宇宙(そら)の夢


◎[宇宙杯] 遅れてやって来た…おはようよねちゃんさんへの副賞

みん俳では、曲が聞こえてきた作品に勝手に曲をお贈りしてきたのですが、『宇宙杯』のころにはその概念がありませんでした。
というわけで、宇宙杯で猛烈に曲が聞こえて来ていたこの俳句に、曲をお贈りしたいと思います。

春の蝿よけてよろけりゃ無重力
詠み人:おはようよねちゃんさん

マトリックスみたいな宇宙な俳句でした☆
おはようよねちゃんさん、よかったらどうぞお受け取りください。


◎[宇宙杯] スピンオフ 創作一句で曲ひとつ

久方の空の隙間にいでし月
昔の想いを我は知る

スピンオフ企画で俳句や短歌にプラスアルファして創作する企画でした。
枕詞を使って見たくて、こんな短歌を詠み、それに曲をつけました。


◎[宇宙杯] 百人一首から曲

これは確か、大会内の企画とは関係なくやったのだと思います。

百人一首を読むときって独特の節回しありますよね。
あれをそのまま曲にしてみたやつです。

詳しくはこちらの記事を…。

採用した歌の解説とか、私は西洋のルールで曲を作ってるので、五七五七七にあわせるのが難しい…とかいう話をしてる。



◎[宇宙杯] エンディング

オープニング曲に続いて、エンディング曲も担当させてもらいました。

ミッションは、宇宙に打ち上がってるみんなを地上に戻す!

宇宙から大気圏に再突入、空気の層をぬって海へと着水するイメージで作りました。
歌詞もそんな感じで。

『帰還』

星 影 闇 声
人 文字 月 窓
夢 影 闇 声
塵 渦 道 青

永遠を永遠を詠えよ唱えよ
軌道は我らを導き かの地へ

風 雲 鳥 声
人 舟 波 空

道々行き行き挙句の果てまで
地上の声聞き踏みしめ歩けよ

その歌を空に投げ
飛び交う光と舞え
あふれる大気の元に還る

実は、この曲の歌を録るちょっと前にコロナになったのですが、その後遺症なのか何なのか、片耳で音を聞くと全体がフラットして聞こえるという謎の現象に悩まされていました。

それで、音程がどうしてもずれてしまうので、ピッチシフターという音程を補正するエフェクトを使って加工したら、なんかちょっと人っぽくない雰囲気になって、これいいかもってなった想い出です。

エンディングの動画もPJさんの神技で宇宙感マシマシになってドラマチックなフィナーレを演出できたと思います。
ありがとうございました☆彡

PJさんの振り返り



◎[鶴亀杯] 曲から詩でショパンの『雨だれ』を歌にした

曲から俳句・短歌・詩など作る企画でした。

ショパンの『雨だれ』に詞をつけてそれを歌ってみました。
むずかったです。

『Raindrop』

雨よ 窓を打つその音に
雨よ 果て無き夢を乗せても

やがて来る末路には
あなたはいるのだろうか

ざわめく風の音と雨の香りには
とめどなく歌う私の想いだけ

雨と揺れる花の色さえ
時の水 とけてく歌…

雨よ 頬打つその音には
雨よ降れ 目覚めぬ夢のしじまに
戯れる雫よ…


◎[鶴亀杯] 審査員賞 大橋ちよ賞 ☆ 副賞で曲

鶴亀杯では、なんと私は審査員でした。
それで、大橋ちよ賞 1位のプッククンさんの俳句に曲をお贈りしました。

ぬばたまのGは夜店の陰を這う
詠み人:プッククンさん

この曲、コードもGで作りましたよ。

この俳句は特別好きな俳句です。
すばらしいです。

私は宇宙杯から参加していますが、そこから旬杯までの全ての俳句の中で1位を決めるという難問に答えるとしたら、私はこちらの俳句を推しまくります!!!



◎[十六夜杯] かっちーさんの都々逸に勝手に反歌をつけて勝手に曲

混沌抱え孤独に咽ぶ涙湛えた蒼き星
詠み人:かっちーさん

私から反歌:
夢うつつ何処へ参ろう果て無き方舟の旅

これは十六夜杯中に勃発したミスターみん俳 かっちーさんへの誕プレ合戦でした。

俳句や短歌だと西洋音楽の歌にしにくいな~と思っていたけれど、都々逸はしっくりくることがわかりました。

しかし、都々逸はなんか難しくてまだ手を出せてないです。


◎[ライラック杯] 勝手に賞で副賞に曲

ライラック杯の曲が聞こえてきた俳句は、雪華さんのこちらでした。

花まつり陽キャのブッダ降臨す
詠み人:雪華さん

脳味噌ぱっかーんなすばらしい一句。
甘茶かぶってガン踊りしたい気持ちになり、曲ができました。



◎[旬杯] しゅんしゅんぽんで曲

応募された俳句・短歌・川柳から二次創作をするという「ぽん」企画。

お二人の短歌から曲を作りました。

あの夏を忘れられずにつきつきとサイダーの泡の消えるのを追う
詠み人:佐竹紫円さん

もう君はわたしのものにならないね
ぬるいサイダー流しに捨てる

詠み人:riraさん

サイダーの泡の中に時間と想いが閉じ込められたようなステキな短歌。
二つの世界から音を連想して作りました。



◎旬杯 勝手に賞で副賞に曲

旬杯で音楽が聞こえてきたのは花風さんの一句でした。

底までも冥き夜中のプールかな
詠み人:花風さん

真っ暗なプールの底…心の闇にどこまで沈んでいくような…そんなゾッとする瞬間。

この俳句の描き出す世界観を音にしたくて作りました。



以上です。

俳句・短歌・川柳の大会なのに、私はそれ以外のことをたくさんしてましたね。

たくさんのインスピレーションをありがとうございました。



そして、ここから旬杯のお礼を少し…。
ぽんや賞、本当にありがとうございました!!!


旬杯俳句審査員賞:瀬奇造賞ありがとうございます。

路の先ノウゼンカズラ生きて会おう

を、予選に送り出していただきました。
ありがとうございます。


8/16追記

ノウゼンカズラの句にいただきました。
この句を選んでいただけるのが本当に嬉しいです。ありがとうございます!


戦闘機キラリ雲間をかすめ去り
使い捨ての命を生きる

北村有起哉さん/加倉井管理官の声でいただきました。
ありがとうございます。



梵天や私も溶かして青海泥

いろいろ挑戦してみた一句でしたので、お二人から賞をいただけてとっても嬉しいです。
ありがとうございます。



戦闘機キラリ雲間をかすめ去り
使い捨ての命を生きる


路の先ノウゼンカズラ生きて会おう

十六夜さんから短歌と俳句にいただきました。
どちらも戦争を思わせる内容です。
選んでいただけてとても嬉しい!!!
ありがとうございます。



夕食はシチューにしてだと?季節感…

夏の川柳でいただきました☀ありがとうございます。
シチューがいいと言われても、そうめんばっかりゆでてます^^

▽8/10追記

勝手にふぅ。賞もいただきました☆彡
やったー!ありがとうございます。



夜更かしのすももになりたひ君の噛む

エロ俳句を詠んでみたくて挑戦した句にいただけて嬉しいです。
やりすぎない加減が難しいですね。
これを励みにまた挑戦したいです!!
ありがとうございます。



これ母きらり賞🏆川柳で三句全てにいただきました!!
ありがとうございますっ!!


みん俳の後って通知がカオスになりますね。
抜けあったらごめんなちゃい。

最期に、私は宇宙杯から参加していますが、自分でもびっくり全大会で予選に句を入れてもらえました。
それまで俳句は詠んだことなかったので、大変励みになりました。

予選に入れてもらった句はこちらでした。

娘らが日向に並べた蝶の羽

独り寝の枕に落ちる朧月

月は陰線香花火の落ちる時

移りゆく想いも上弦の夢に乗せ

迷子のわたし混々と雪止まず

指先に我も触れたし雪柳

路の先ノウゼンカズラ生きて会おう

選んでいただいた審査員のみなさまありがとうございました。

振り返り、小説と絵でもやるかもです。

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