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旬杯 勝手に白果賞 川柳12句

勝手に賞、俳句につづいて川柳でも出しちゃいます。
川柳は自由さが魅力。
個性的な作品がいっぱいあって、一覧を見ているだけで外の暑さも忘れそうです。いや、でもやっぱり暑いです。

12句に勝手に賞を贈らせていただきます。
一覧の掲載順です。順位はありません。

アレコレと予定立てても家の中
(山根あきらさん)

この暑さ。外はイヤです。お家で楽しもう!
熱中症になったら大変ですものね。
本とか映画とか、お昼寝で世界旅行とか。


図書館で無言の駆け引き西村さん
(ぴよさん)

これは、席取り合戦!
名前はたぶんお互いに分かっているけれど会話はない。熾烈。
果たして勝利するのは、今日は誰だ。


水切りの 回数競う 日暮れまで
(乃井万之介さん)

家のすぐ近くの川原で、よく水切り遊びしました。
平らでつるつる楕円形の石。私はサウスポー。
対岸まで届くと嬉しかったなあ。


土砂降りに笑い走りし犬抱え
(かよんさん)

お散歩中のいきなりの土砂降り!
うちの柴犬君は抱えて走るにはちょっと重い。
雨だー!と一緒に笑いながら走ります。


ソーダ水コップの中の人魚姫
(前川あすかさん)

コップの中に人魚姫が⁉
どこどこ?あ、あのきれいな泡の中に。
空想的でとても素敵。きっときれいな人魚姫。


夕食はシチューにしてだと?季節感…
(大橋ちよさん)

考えてみたら途中まで、夏が似合うカレーと作り方に大差なし。
夏のシチュー、夏のおでん、夏の鍋。あってもいいかも?
残った時の保存が、冷蔵庫の空きスペースと相談ですね。


敗戦を終戦といい夏は来ぬ
(歓怒さん)

敗戦は敗戦とちゃんと言わないと、また同じことを繰り返す。
ちょっとした言い換えが、未来を途方もなく変えることがある。
敗戦の夏。忘れてはいけないですね。


オヤジにな 初夏や言うたら 「ああ、しょっか」
(にゃんくしーさん)

思わず、くすっと笑ってしまい、はっ。
親父ギャグに笑ってしまった!何だか分からないけれど、負けた気がする!
多用されるとお部屋の温度が下がるかも。


梅雨あける 名もなきひとの詩残し
(Sen-singさん)

ただただ美しい。
名もなきひとの詩(うた)、どんな詩でしょう。
梅雨の名残りの雨滴に、そっと顔を寄せて聞いてみたいです。


戦後とはいつまでだったか蝉時雨
(十六夜さん)

戦後をずっと生きていると思っていたら、気づいたら戦時中となっている。
戦後を生きているという自覚さえ、薄れていっているのが、現在かもしれません。
戦争の足音に気を付けて。目を耳を澄まして。


暑い首冷却タオルで締めかける
(械冬弱虫さん)

暑い暑い!もっと冷やしたい!
思わずぎゅーっと、締めちゃダメー!
でも、うっかりありそうかも?
この暑さ、まさに災害です。


「美味しそう」メーカー見たらドギーマン
(てまりさん)

ありますあります。
やたら高級感を醸し出している、和牛やエゾシカ、馬肉の犬用おやつ。
人間のお酒の肴になりそうです。


勝手に白果賞 川柳は以上の12句に贈らせていただきます
(*^∇^ノノ"☆パチパチパチ♪

個性豊かで楽しい川柳。
敷居は低く、俳句とはまた違った奥の深さがありますね。


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