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【レビュー】「手袋を買いに」新美南吉 演出:刈馬カオス 朗読:あさぎりまとい・古部未悠 を聞いて
https://nagoya-voicynovels-cabinet.com/手袋を買いに/ 「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら」 もちろん、この言葉は未知と既知との狭間…
太陽の困惑に重ねられた
太陽の困惑に重ねられた
地形図の混乱した等高線
植物の繁茂を許さない白い血が
夥しい公園の林立に手を貸している
虐殺が記念碑を先取りする
あの日の楔形文字に想いを馳せて
悔恨の
銀色の
夜更け
子供たちが遊んで滑り降りるのは
瓦礫が砂状に変わっていく過程の坂道
時間に死を与える鳥が舞い降りるための
土地にはするまいという邪悪な意志が
今まさに分厚い雲を突き破る眩しい鳥となって
再来する
【レビュー】「手袋を買いに」新美南吉 演出:刈馬カオス 朗読:あさぎりまとい・古部未悠 を聞いて
https://nagoya-voicynovels-cabinet.com/手袋を買いに/
「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら」
もちろん、この言葉は未知と既知との狭間での揺らぎによって生じるものではある。だが、なぜ、同じ言葉を二度繰り返す必要があったのか。ひとつ目とふたつ目で意味合いが異なるからか。それとも、ひとつ目で問われていることを、問いの形式はそのままに