知己 凛

未来短歌会(黒瀬欄)に所属しています。 短歌アンソロジー「珈琲日和」「キリトリセン」「…

知己 凛

未来短歌会(黒瀬欄)に所属しています。 短歌アンソロジー「珈琲日和」「キリトリセン」「角笛」他企画。 藍鯉歌会主宰。 学生の頃は大嫌いだった国語分野ですが、少しずつ文章を書くことが好きになりました。 連絡は → chiko-tanka☆chikorin.net(☆を@に)

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普通ってなんだ

私には息子が2人いる。 長男は高校を卒業してすぐ進学のため東京に上京。 4年間の東京生活を経て、昨年の春広島に戻ってきた。 広島に帰ってきたのがちょっとワケありなので、帰ってきてしばらくはコミュニケーションがとりづらかった。 もともと口数が少ない方だし、4年も離れてたし、その前の高2の頃は、1か月ほど本気でひきこもりをやってたから余計に。 まあいわゆる反抗期ってやつ。 そんな息子だけれど、料理のこととなると口を開く。 飲食店で働いていたことがあるからか、ちょくちょく台所に

    • 辰年

       2024年が始まりました。  今年に入って初めてのnote投稿になります。  年明け早々、ショッキングな出来事が続いたため、せっかくのお休みがそれどころではない方が多数いらっしゃるかと思います。  実際体験した者でなければ、被災者の状況はわからないのでこれ以上は言及しませんが、被災地では物資が足りない、インフラが復旧していない状況であることに変わりはありません。  冒頭のあいさつに代え、一日も早く復旧、復興されることを祈念させていただきます。    noteでは、ちょこちょ

      • 佐藤佐太郎短歌賞・現代短歌社賞・BR賞 授賞式・祝賀会にて

         昨日、2023年12月17日、京都某所にて「佐藤佐太郎短歌賞・現代短歌社賞・BR賞 授賞式・祝賀会」が行われ、出席してきたので感想をまとめます。 授賞式が行われるのは、4年ぶりらしく、過去3年の授賞者への授賞式も同時に行われました。  なぜ私がそんなところに出席してるのかって・・・?  もちろん受賞したわけではありません(笑)。  未来短歌会で同じ欄の西藤 定さんが受賞されたからというのが一番の理由ですね。(黒瀬珂瀾さんからの紹介で授賞式があることは知りました。)  し

        • 接客が最悪だったお店のおはなし

          とある回転すしやさんに行った時のことです。(時間は17:30ごろ) ス○ローさんやく○寿司と比較して少し値段が高めの設定のお店で、ネタも大きく新鮮で、少し贅沢にお寿司を!というときにお邪魔させてもらってました(たしか全国展開もしてるはずだけど、わが県内にはだいぶ店舗数が減ってる状態です)。 んが!!!今回は接客が最悪でして。 お店の状態としては、カウンター席は一人も座っておらず、テーブル席も2~3席開いている。私たちの組よりも前には2組ほど待合に座っていました。(4人の家

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        普通ってなんだ

          2023年「未来」名古屋大会~出会い編~

          堺大会ぶりのリアルな大会でした。 会場のあちらこちらで再会を喜ぶ声が聞こえてきました。 ほぼほぼお会いした順になりますが多少前後することもありますのでご了承ください。 それでは行ってみましょう!!!(なんか報告書編よりもかなり長くなってます) 開催日程  2023年10月7日(土) 会  場   JRゲートタワーカンファレンス(←懇親会「魅惑の深海パーティーも同じ会場) 大会テーマ 「岡井隆と平成短歌」 二次会は名古屋駅構内のプロント 外川菊絵さん 短歌を始めたころから

          2023年「未来」名古屋大会~出会い編~

          2023年「未来」名古屋大会~勝手に報告書編~

          はい。例のごとく、ばばばばばっと報告書的なことを書かせていただきます。 オフラインの大会は2019年の堺大会ぶりなので、4年ぶりですね。 ※当日のレジュメは→未来短歌会のページからどうぞ ここをクリック 開催日程  2023年10月7日(土) 会  場   JRゲートタワーカンファレンス 大会テーマ 「岡井隆と平成短歌」 (1)対談 「岡井隆と平成短歌」(登壇者:大井学 (かりん)、加藤治郎)  最初のプログラムは対談でした。  私はほんっとに不勉強なので、岡井先生の歌

          2023年「未来」名古屋大会~勝手に報告書編~

          初めて蛍を見たときのこと

          6月の末ごろ、友人とキャンプに行った。 この日は、スケジュールがなかなか合わず、私は仕事が終わってから合流することになっていた。 天気が不安定な時期で、キャンプ場付近はときどき雨が降る予報だったため、雨につよいテントとタープを準備していた。 しかも雨の中でも設営が楽という、ドームテント用スタンディングテープを購入していたので、これを試すこともかねて。 終業してすぐにキャンプ場へ向かった。 職場からキャンプ場までは1時間ちょっと。 職場を出たときは雨の気配もなく、やったね

          初めて蛍を見たときのこと

          2022年「未来全国大会inオンライン」勝手に感想文

          去る2022年8月27日(土)10時~17時、2019年の堺大会から数えて3年ぶりに全国大会が開催された。  あの興奮した堺大会からもう3年か・・・。  (堺大会の記事はこちらから読んでくださいね。その1 その2 番外編)  オンラインとはいえ、全国大会が開催されたことは本当に喜ばしい。  私はというと、2021年6月に一度未来を退会(未来には休会制度がないので休みたいときは一度退会扱いになる。)し、つい先月復帰したところでいきなりの全国大会(というか全国大会に参加したくて

          2022年「未来全国大会inオンライン」勝手に感想文

          第十回塔短歌会賞受賞作「ネジCとネジE」(近江 瞬さん)を読んで

           昨年、新人賞を受賞された近江さんが今年は短歌会賞を受賞された。  今年に入って第一歌集「飛び散れ、水たち」を上梓され、本当に大活躍の歌人である。  今年もまた作品を読ませていただいたので、感想を書こうと思う。  近江さんの歌は、昨年も思ったが、本当にするすると頭に入ってくる。  今回の連作は、家具販売店の日常というか一店員の物語、ショートストーリーを読んでいるようなそんな気分であった。  タイトルにもあるネジの話は、最初の一首に出てくる。  ここでかなりがつんとやられ

          第十回塔短歌会賞受賞作「ネジCとネジE」(近江 瞬さん)を読んで

          見えないやさしさ

           ちょっとだけ数値が悪い状態が続いたのと、仕事が超ハードだったので、体を休めるため(という名目で)2月に1週間ほど検査入院した。  結論から言うと、入院して(病気のことだけ言えば)よかった。  数値は劇的によくなったので、結局は生活習慣がやばかったってことが証明されたことになる。  まあ、数値を気にしてしょんぼりしてた時を思えば、腎臓自体はちゃんと機能していることがわかっただけでもよかったわけですし。  ということで、退院してから、まずは食事を(前よりもっと)気を付けるよう

          見えないやさしさ

          剛速球は投げられないし、投げたくない

           就職活動の場だけではないけれど、どういう人を望みますか?的なことを聞くと、「コミュニケーション能力がある人」って答えられることがよくある。  たまたま、新人研修を担当している人から話を聞いたのだけど、逆に、コミュニケーション能力がある人ってどういう人なの?って聞いたのよね。  そしたら「お掃除が出来る人」とか「ピアノが弾けて場を和ませる人」とか・・・。  え?  お掃除が出来る人 ← 片付けの名人  ピアノが弾ける人 ← 楽器の名人(といってもこの場合はピアノだけだけど

          剛速球は投げられないし、投げたくない

          宝くじ、当たらないかな

           私は短歌の歴史をほとんど知らない。っていうか全然知らない。  つい先日、北原白秋記念館に行ったときに、短歌の家計図(?)みたいなのが展示されてたのを見て、「へええええええ。こうつながるのか」って思ったぐらい知らない。  短歌を詠むようになって、違和感を覚えたのが、「既視感がある」とか「この人のこういう歌に似てる」とか言われたこと。  そりゃ、勉強不足ってのもあるかもしれないけれど、これほどたくさんの短歌があふれている中で、それを探すのはとっても大変。だから日ごろから歌集と

          宝くじ、当たらないかな

          ゴミ屋敷まで徒歩数分

           もともと片づけが好きではないので、たいてい部屋は散らかるばかり。  このままじゃヤバい!ってことで2年前次男坊が上京したのを機に、プロのお片づけを頼んだ。  あ、でもその1年ぐらい前に離婚したことを機に、いらない家財道具を2トントラックに一杯処分したんだよ。おおきなタンスとか、結婚してからほとんど使ってなかった鏡台とか。  なので、そんなに予算もなかったので、今回はリビングのみをお願いした。  作業は、  部屋のすみからすみまであるものを全部だす(業者の方(その1))  要

          ゴミ屋敷まで徒歩数分

          言葉の選び方

           最近、よく読ませていただいているnoteの記事がある。  それは岸田 奈美さんという、株式会社ミライロの広報担当(とかいろいろやってる言葉の魔術師(と私が勝手に思っている))をされている方が書かれている記事である。  最初に彼女の存在を知ったのは、Twitterで補正下着のことを書かれていた記事を読んだことだった。  いくつかの記事を読み進めていくと、お母さんの病気や手術のことを知った。私は母を19歳のときに亡くしているので、この記事は(特にタイトルが)衝撃的だった。(参

          言葉の選び方

          イイワケ

           私は短歌を詠んでいる。  息子は漫画を描いている。  もう一人の息子は曲を作っている。  我が家は、サザエさん家の半分もいない3人だけの家族である。しかも、息子の一人は東京で一人暮らしている。  漫画を描いている子はここ最近、実家に帰ってきたことは先日の「おかえりなさい」でお伝えしたばかりである。  なので、現在は二人暮らし。これでも結構自分では楽しく暮らしている。  普段の暮らしっぷりについては、またどこかで書こうと思う。  さて、先日、私はとある歌会に参加した。40首

          イイワケ

          おかえりなさい

           先日の「連絡手段はありますか」の後日談です。今年の9月に発行した「珈琲日和12」に掲載したものになります。 ---------------  令和元年、夏。  四年前に長男が、二年前には次男が上京したので、私はここしばらくの間一人暮らしを満喫していた。  そんな中、長男が実家に帰ってきた。  一人の母を心配して・・・というのではなく、ちょっとしたいわくつき、である。  実は、今年に入ってから音信不通が続き、近くに住む次男に様子を見に行ってもらったり、三月には直接会いに

          おかえりなさい