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佐藤佐太郎短歌賞・現代短歌社賞・BR賞 授賞式・祝賀会にて

 昨日、2023年12月17日、京都某所にて「佐藤佐太郎短歌賞・現代短歌社賞・BR賞 授賞式・祝賀会」が行われ、出席してきたので感想をまとめます。
授賞式が行われるのは、4年ぶりらしく、過去3年の授賞者への授賞式も同時に行われました。

 なぜ私がそんなところに出席してるのかって・・・?
 もちろん受賞したわけではありません(笑)。

 未来短歌会で同じ欄の西藤 定さんが受賞されたからというのが一番の理由ですね。(黒瀬珂瀾さんからの紹介で授賞式があることは知りました。)
 しかも西藤さんは、先日の未来名古屋大会でお近づきになれてお話しさせていただいたし、京都だし近いし、これはいかねば、と思い立ったわけです。

 それでも短歌の世界で(他の世界でも(笑))ぺーぺー過ぎる私が行ってもいいのか?という葛藤はありましたよ。そりゃあ。
 ですが、よい機会だし・・・ってんで勇気を振り絞って、連絡先へメールをし、変な心配をよそに快諾いただきました。
 出席が決定するまでかなりあたりすったもんだあったのですが、それはまた別でお話ししますね。(←読みたい人がおらんくても書きます。)

 さて、会場に到着したら、平服(というか完全に普段着)なのは私だけ。
勝手に、コンサートホールみたいな感じのところで、観客的に参加できると思い込んでおりまして、まじで失敗した!!!!と思ったけど後の祭りですわ。
 あほですわ。

 ええ歳してTPOもわからないのかしら・・・?おほほほ。

 そんなささやきがあちこちから聞こえてくるようでした。(誰もそんなこと言ってないけど)
 恥ずかしいけど、この格好でもう来ちゃってるし、開式あたりではもう開き直りました。誰も私なんて見てないんだし気にしない、と。

 そんな私の個人的な感情なんてほったらかされて(当たり前)、式典が始まります。

 佐藤佐太郎短歌賞、BR賞、現代短歌社賞の順で授賞者の発表、選考者の講評、授賞者からヒトコト、っていう流れで式典が続いていきました。
 講評をされていた選考者は、みなさんきっと名だたる方ばかりなんだろうけど、一部を除いて全然知らぬ(´・ω・`)
 知らないえらい人たちのお話を次から次へとお聞きしましたが、どなたもみなさんわかりやすくて、スピーチ慣れしてらっしゃるなと。

 その中でも、染野太朗さんのBR賞のスピーチが私には刺さりました。
歌集そのものを評価するのではなく、歌集のレビューを評価するという特殊な賞であるBR賞は、歌集を広く読んでもらいたいという思いがどれだけ伝わるか、ということも要素のひとつである、と。
↑かなり端折ってるし、私が勝手に脳内解釈した内容になってるから、何言ってんの?そんなことおっしゃってなかったわよ、っていう出席者のみなさますみません。

 その話を聞いて、短歌はまだまだな私でも、歌集をおススメすることなら(それがレビューと認定されるかどうかはわからんけど)挑戦できるかもしれない!!!と思わせてくださいました。

 また、現代短歌社賞の講評をされた阿木津英さんが、西藤さんの歌集から2首引用され、そのうちの1つが私も好き!って思ってたものだったので一人で興奮。
 このレポートの最後のあたりにお会いした方のことを書いてますが、この話をきっかけにして、図々しくも御挨拶に行ってきました。なんでもいいのきっかけなんて・・・。

 スピーチの中で引用された短歌をここでも御紹介させていただきます。

 剃るという字に含まれる弟のことを案じている冬日和/西藤定「蓮池譜」より

 いやほんと、なんで「剃」って漢字には「弟」があるんだろう・・・?兄じゃダメだったんか???
と、読んだ時に思ったのよね。

で、「剃」の字の成り立ちを調べてみました。
 部首である「りっとう」は「刀」を意味しますが、「弟」の部分とは。
   ハテ・・・カチャカチャ(調べる音)・・????
 どうやら象形のようです。意味じゃなかったのかっっ∑(゚Д゚)
 象形だと兄じゃダメなのも納得。

  で・す・が!!!!

 象形とはいえ、なぜ「弟」なのか。謎は深まるばかり。結局よくわからんかったです。
 あ、「剃」自体の意味は「じわじわと切る」んだそうですよ。ありがとうGoogle先生。

 話がそれましたが、授賞式の後はそのまま祝賀会へ。

 出席者名簿を食い入るように見てみると、テレビや雑誌、新聞などのメディアでしか拝見したことのない方々が多数!!!
完全にミーハー(死語)状態でした。顔には出してないよ。出してないよ・・・。(たぶん)
 御挨拶なんておこがましい方々ばかりなので、いつか実力で挨拶できるまでに、いや、あちらから御挨拶いただけるぐらいになってやるんだ!!!と心に決めた!←ピカチュウ!キミに決めた!のノリで。
※注:自分で勝手に決めるのは自由だから、細長く、なまあったかい目でみてやってください。

 コホン・・・。(一息つく)

では、実際御挨拶させていただけた方々(お会いした順)の御紹介です。

西藤 定さん
 言わずと知れた、(私の中の)今回の主役です。
 祝賀会でたくさんお話しができました。未来の新年会でもお会いできるので、今からワクワクしています。
黒瀬珂瀾さん
 お忙しいのに、祝賀会で「挨拶したい人には挨拶した?」と気遣いいただきました。本当にありがとうございます。
樋園裕子さん
 偶然お隣の席になりました。私が黒瀬さんに挨拶している様子を見て、「もしかして未来の方ですか・・・?」と声をかけてくださいました。あまりお話しできなくてすみません。
三潴忠典さん
 たたさん、吟行のこと覚えてくださっててありがとうございます。吟行の極意を教えてくださったのを今でも覚えていますし、私の中では吟行の師匠です。※その時の歌会では初めて賞をもらいました。良き思い出です。
真野少さん
 番外編でお話ししますが、私が出席するために御迷惑をおかけしてしまった方です。
 とてもお優しくて、メールでの印象そのままの方でした。西藤さんに「真野さんはどちらの方ですか?」とお聞きしたとき、「あの人だろうなぁ」と思ってた人その人でした。
門脇篤史さん
 実は歌会で何度かお目にかかったことがあります。名乗ったら思い出してくださって、すごくうれしかったです!!!!
染野太朗さん
 勇気を振り絞って御挨拶に行きました。名乗ると「お名前はかねがね・・・」と言われ、実は福岡歌会(仮)で一度お会いしたことがありますとお伝えしたら思い出してくださいました。
 その時は私の友人が染野さんはつかんで離さなかったので(笑)、ほぼほぼお話はできなかったのですが、今回たくさんお話しできて、たくさん勇気と覚悟をもらいました。
 いろいろ頑張ります!(←なんの宣言やねん)
野田かおりさん
 黒瀬さんに紹介いただきました。式典のときに西藤さんに花束をお渡しされていたので、あの方がきっと野田さんにちがいない!と思ってたらやっぱりでした。
 ずっとずっと会いたくて、お顔とお名前が一致したので次からはちゃんと挨拶できると思いますっ!(`・ω・´)シャキーン
阿木津英さん
 最後の最後で御挨拶できました。西藤さんの講評のこと、私もあの歌が好きで・・・とお伝えすることができました。
 私の名前の漢字がわからりづらく、優しくペンを渡してくださいました。私が自分の手のひらに書いたら、「ふふっ、そこに書くのね。」って笑ってくださったのを覚えています。私の名前を未来の結社誌で見つけたら読みますね、と言ってくださったので頑張って月詠出さねば・・・と誓いました(誓っただけ)。
 なんとなくですが、母が生きていたらこんな感じだったろうなぁと思いました。(そう思える方が私のレポには多数出てきます(笑))

恐れ多くて遠くから眺めていた方(順不同)
永田和宏さん
永田 淳さん
穂村 弘さん
東 直子さん

 メディアで拝見する写真そのままの方々が、動いている!歩いている!!!!と感動しきりでした。
 しかもみなさんスピーチをされたので、お声を聴いたのも初でしたし、初めて街頭テレビを見た人のような反応を(心の中で)しました。
いや、年代的に街頭テレビを知ってるわけじゃないけど。

きっと私なんて覚えてないだろうなぁと思って声かけられなかった方
土岐友浩さん
 たたさんと同じ吟行に参加されていた方です。一緒の空間に居たんですけど、数年前ですし。

 会場にはもっともっとたくさんの方がいて、たくさんお話しをさせていただきたかったけど、お一人お一人に御挨拶なんて全然できないし、あんた誰よ?って言われるのがオチですし、今の私にはこれで精いっぱい。

 きっと、数年後、あの時はこうだったんだねぇって、未来の私が笑える日が来ることを祈りながら、今の私にムチを打ちながら、今回のレポを終わりにします。
 あ、参加までのすったもんだ(番外編)は別で書きますよ、宣言したし、もう書いてるし。

 それでは最後に、感じたままに短歌を詠みます。

授賞者のテーブルクロスはゴールドで手の触れられる場所にあるのに/知己 凛

いつか、あそこに座るんだ!!!と夢を描きつつ、キーボードから手を離しいます。

ああ。楽しかった。

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短歌のこと、息子のこと、思ったこと・・・。 読書感想文がなによりも苦手だったのに、文章を書くことがちょっとだけ好きになりました。 IgA腎症持ちです。