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言葉の選び方

 最近、よく読ませていただいているnoteの記事がある。
 それは岸田 奈美さんという、株式会社ミライロの広報担当(とかいろいろやってる言葉の魔術師(と私が勝手に思っている))をされている方が書かれている記事である。

 最初に彼女の存在を知ったのは、Twitterで補正下着のことを書かれていた記事を読んだことだった。
 いくつかの記事を読み進めていくと、お母さんの病気や手術のことを知った。私は母を19歳のときに亡くしているので、この記事は(特にタイトルが)衝撃的だった。(参照:「最愛の母に「死んでもいいよ」と言った日」)
 中身はタイトルから抱いた印象とは全く違っていた。
 正直、ほっとした。
 私は母に生きていて欲しかったから、なにを罰当たりな!!!!!って思ったんだけど、読み終わった後には涙が出た。私には母を助けてあげたくても出来なかったから、だと思う。

 そこからは、私は彼女の記事の虜である。(とか言いながらアップされて速攻読んでるほどじゃないから「にわかファン」と言われても仕方ないかもしれないな(´・ω・`))

 さて、今回の私の記事のタイトルは全く持ってまじめ腐ったものであるが、彼女のタイトルは人を惹きつける魅力がある。彼女がこの記事にタイトルをつけるとしたらどうするんだろう???なんて思ってみたりもする。だけどそれだと私じゃなくなっちゃう気がするのでやらないけど。

 彼女のタイトルは流行の最先端だったり、どこかで誰かが聞いたフレーズだったり耳に残りやすいものだったり、はたまた衝撃的なものだったり、色々なのだ。最近のヒットは、こちら↓

奈美にできることはまだあるかい?〜赤べこ姉弟は滋賀に来た〜

 映画をご覧になった方もそうでないかたも、一度は耳にしたのではないだろうか。あの「天気の子」の主題歌である「愛にできることはまだあるかい」をもじっているのである。しかも!!!!!「愛」と「奈美」は母音が一緒なのである!おそらく計算されつくされた偶然なんじゃないかと思う。
 ちょびっと前にPPAPが耳について離れなかったように、この歌のこのフレーズが(しかも奈美に替え歌されて)頭から離れない・・・。
 そういう言葉選びが彼女はきっと抜群にうまい。←どこから目線のコメントなのよ?という突っ込みはしないでね(笑) 

 たぶん、彼女が短歌を詠んだら、あっという間に歌集とかだせちゃったりするんじゃないかと思う。こういうセンスって生まれ持ったものと、ものすごい努力の賜物なんだろうな。

 だから、短歌やってみたらいいんじゃない?なんて、たぶん教えてやんない。たとえ私が一方通行の一読者でこの先彼女と絡み合うなんてこと(言い方がちょっとエロい)はないと思うけどさ。

 そんな意地悪なことを考えている一方で、実は彼女が詠む短歌を詠んでみたかったりもする。天邪鬼だな、私。

・・・やってくんないかな。

 結局のところ、これは、届きもしないだろうファンレターで、自分も言葉選び頑張ろう!っていう決意の表れ(になってないかもしれないけど)なのである。

あなたから一行だけのメッセージ無敵になれる今日のわたしは 知己 凛
うたの日2018.11.28投稿分)

短歌のこと、息子のこと、思ったこと・・・。 読書感想文がなによりも苦手だったのに、文章を書くことがちょっとだけ好きになりました。 IgA腎症持ちです。