見出し画像

2022年「未来全国大会inオンライン」勝手に感想文

去る2022年8月27日(土)10時~17時、2019年の堺大会から数えて3年ぶりに全国大会が開催された。
 あの興奮した堺大会からもう3年か・・・。
 (堺大会の記事はこちらから読んでくださいね。その1 その2 番外編
 オンラインとはいえ、全国大会が開催されたことは本当に喜ばしい。

 私はというと、2021年6月に一度未来を退会(未来には休会制度がないので休みたいときは一度退会扱いになる。)し、つい先月復帰したところでいきなりの全国大会(というか全国大会に参加したくて復帰したといっても過言ではない)。
 短歌のリハビリ中な感じではあるが、やはりたくさんの短歌に触れることは楽しみであった。

 当日の朝、いろいろと準備したいことがあったので9時半過ぎにはパソコンを立ち上げ(昨年末にパソコンを新しくしたのでZoomアプリが入っていなかったことにその時気づくという大失態(笑))、音声のチェックや、その他自分で必要になる道具の準備などなどをしていたらあっという間に開始時間の10時になった。
 私が準備している間、10時までの間に音声のミュートをされずに入室された方の「あれ?どうだっけ?」とか、「これでいいんやろね」という音声が漏れてくる。開催前に緊張がほぐれ、ほっこりしてしまった。と、同時にちゃんと会場の音声は聞こえているかな?操作大丈夫かな?と余計な心配もしてしまった。
 未来の会員は年齢層が幅広い。よくよく考えてみると、私の親世代の方々がZoomというツールを使っていることに驚くとともに尊敬した。私の父はわりと機械には強い方だが、おそらくZoomは使えないと思う。そこを基準にするのはどうかとは思うが、やっぱり未来の皆様すごいわっと思う。

 さて、そうこうしていると、午前のプログラムであるシンポジウムが始まった。堺大会の時とは違って、歌集の紹介であった(どうやらこっちがスタンダード(?)のようである)。歌集を熟読するという域に私はまだ達していないので、パネリストの皆様のように考察することはできないが、歌集はこういう風に感じながら読み進めるのかぁと感心しながら各パネリストの話に耳を傾ける。
 印象的だったのは、コーディネーターの中沢さんの声としゃべり方。とても心地よく、波長が響きやすい声で、しかもはっきりとしゃべられるので、オンラインであっても、とても聞き取りやすかった。
 そして、紺野さんのパワポ資料。一部の方に表示がされなかったのは残念だったが、まるで大学の講義を聞いているようにきちんと整理されていた。自然としゃん!っと背筋が伸び座りなおしたことを覚えている(笑)。
 若枝さんはTwitter上で何度かお話しさせていただいた方だが、動いている(言い方w)のを拝見するのはこれが初めて。
 各パネリストの発表はとてもわかりやすく、説明も丁寧で午前に予定されていた2時間が、え?もう終わり?まだまだ聞きたいのに、というくらいにあっという間に過ぎてしまった。
 
 午後からは歌会になる。45分間の休憩中にぱぱぱっと軽く昼食を食べ、アイスコーヒーをたっぷりと淹れ(ちょっとしたお菓子もちゃっかり準備して)、再度パソコン前にスタンバイ。
 私が提出した歌は歌会の5番目だったので午後イチはドキドキが止まらなかった。

さわやかな朝の訪れ迎えてもパズーのラッパは聞こえてこない  知己 凛

大辻さんから
 これは天空の城ラピュタの・・・ですよね。わかる人にわかればよいという潔さはよいかと。
 さわやかな、はもう少し何か具体的なもの(季節感とかそういうの)を持ってきた方がよかったですね。あとは「ても」が説明的というか。わかりやすいのだけど、短歌としてはもう少し詩的な感じを出してほしかった。
 →おおおお。そうかもう少し詩的な感じにすればいいのか。広がりが出てくるんだな。すんなり書きすぎだったか・・・。ううむ。(知己心の声)
 加藤さんからは
 うまいですね。パの音が心地いい。でもパズーの楽器はラッパじゃなくてトランペットなんですよね。字数の関係でラッパにしたのかもしれないけれど、ここはトランペットで挑戦してほしかった。
 →そうなんですよ。本当はトランペットにしたかったんです。でもどうやってもトランペットでおさめられなかったんです・・・。でも挑戦してみた方がよかったのかあ・・・。(知己心の声)

と、お二人にそれぞれ評をいただきつつ、ひとりでふむふむ、とどう推敲していこうかと悩んでしまった(歌会は淡々と続いているのに)。

 今回の歌会は80を超える詠草が集まり、歌会は3部構成で17時まで続いた。
 実は、開催前に歌会記の執筆を依頼されていたので第三部はパソコンでメモを取りながら聞いていた。おそらく自分の歌よりも第三部の歌の方が必死に各評者の評を聞いていた印象である(笑)。←おかげですごく勉強になった。
 ※この歌会記はは未来公式のものなので誌面で読んでほしい(たくさんある歌の中から選択するのが一番苦労した・・・どれもこれも載せたい歌ばかりだったので)。

 久しぶりの短歌漬けの日になったが、時間がほんとうにあっという間に過ぎた。最近はキャンプにはまっているけれど、たまにはインドアでこういう時間を過ごすのもいいね。

 最後に、ちょっとだけ推敲した歌を。(よくなったかどうかはわからぬ)

夏課題終わらせた朝はパズー吹くトランペットで目覚めたいのに  知己 凛

短歌のこと、息子のこと、思ったこと・・・。 読書感想文がなによりも苦手だったのに、文章を書くことがちょっとだけ好きになりました。 IgA腎症持ちです。