竹林ミ來

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短歌が載りました31

雑誌Meets Regional2024年2月号の連載「岡野大嗣と詠むレッツ短歌!」に竹林ミ來の歌がひとつ掲載されました。 テーマは「奮発」でした。前途洋々というか、また1年がはじまるなあという感じでつくってみました。海っぽさが伝わっていてよかったです。自分の誕生日はもう少しあとなので、そのころには応援しているチームが好調でいてくれるとよいのですが。今年はできるだけ多く見に行きたいと思っています。 それにしても席種のアップグレードなんてほんのささやかな奮発ですね。もう少し

    • 短歌が載りました30

      雑誌Meets Regional2023年11月号の連載「岡野大嗣と詠むレッツ短歌!」に竹林ミ來の歌がひとつ掲載されました。 テーマは「癖」でした。いま住んでいる部屋は実家と建設会社が同じで、実家にいたときの部屋と造りがとてもよく似ているのですが、それが理由で落ち着くということもないなと最近思います。「帰りたい」というのも落ち着く<Home>が他にあるというよりいたたまれない状況を抜けたいだけということが多くて、"死にたい"と同じようなものですが、まぁそれよりは「帰りたい」

      • 短歌が載りました29

        雑誌Meets Regional2023年9月号の連載「岡野大嗣と詠むレッツ短歌!」に竹林ミ來の歌がひとつ掲載されました。 テーマは「ゲーム」でした。バスケットボールの試合での時計の動きはちょっと不思議で、試合が途切れてもそのまま流れていく時もあれば、ボールが外に出た瞬間止まる時間帯もあったり、この歌のように流れていった時間が戻されることもあり、フリースローなどでは時計が止まったまま試合が進んだりもする。その伸び縮みや行ったり来たりは世界標準で止まることなく一定のペースで流

        • 短歌が載りました28

          雑誌Meets Regional2023年6月号の連載「岡野大嗣と詠むレッツ短歌!」に竹林ミ來の歌がひとつ掲載されました。 テーマは「お弁当」でした。運動会自体はあまり好きではありませんでしたが、おにぎりを食べるのは好きだったと思います。具は焼きたらこ・梅干し・昆布。 おにぎりはアルミホイルで包むべきなのかラップで包むべきなのか、きのこたけのこ戦争みたいなことも考えてしまいます。 笹か。

        短歌が載りました31

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          短歌が載りました27

          雑誌Meets Regional2023年3月号の連載「岡野大嗣と詠むレッツ短歌!」に竹林ミ來の歌がひとつ掲載されました。 テーマは「食卓」でした。もうずっとこたつが家にないのでいまのものがどんなふうになっているのか知りませんが、記憶にあるこたつの裏のあの布はすべり止めなのでしょうね。岡野さんのイメージでは緑ですが自分はグレーで、ほかにも色はあった気がするので人によってカジノの印象がだいぶ違いそうです。 以前からこたつの歌を作ると取り上げられがちなので、またこたつを買えと

          短歌が載りました27

          短歌が載りました26

          雑誌Meets Regional2022年12月号の連載「岡野大嗣と詠むレッツ短歌!」に竹林ミ來の歌がひとつ掲載されました。 テーマは「会いたい」でした。自分としては遊んでいただけでしたが岡野さんがコメントでその後のことを書いてくれていてなるほどなと思いました。 あとおとなりの岩松ぽむさんの踝の歌の勢いがおもしろかったです。踝、そもそも読めなそう。 もう少し投稿数があるといいなという感じみたいなので、よかったらためしに送ってみてあげてください。送り先は雑誌を見るか、だいた

          短歌が載りました26

          22.8.29の読書

          野田あすか、野田福徳・恭子『CDブック 発達障害のピアニストからの手紙 どうして、まわりとうまくいかないの?』アスコム、2015年 p.218-巻末 読了。「10年後の私へ」というあすかさんの手紙で締めくくられている。本の発行からは7年経っていて、いまどんな様子なのかも気になるけど、きっと大変なことも多かっただろうと思うとすぐに検索する気持ちになれず、ただ本の余韻の中にいる。 和田渡『大学1年生の読書論 図書館長からのメッセージ』晃洋書房、2022年 「8月―2 苦しみを

          22.8.29の読書

          22.8.25の読書

          野田あすか、野田福徳・恭子『CDブック 発達障害のピアニストからの手紙 どうして、まわりとうまくいかないの?』アスコム、2015年 p.77-121 たまたま読み始めた本だけど、あすかさんが同い年だとわかって何となく縁があった。不登校のあとの転校先のサポート体制がすごくていい学校だなと思う。 『& Premium』2022年10月号、マガジンハウス p.30-33 本の特集の中の、井上荒野さんの読書遍歴。ジョン・ウイリアムズ『ストーナー』が気になった。 『手取り10万

          22.8.25の読書

          22.8.22の読書

          川上未映子『夏物語』文藝春秋、2021年 32-41%(ヨドバシDoly版) 第2部に入っても結局真夏の物語じゃないですか、当たり前だけど、と29度まで下がった最高気温に夏のタイムリミットを感じながら読んでいると、ついにこの本でも初めて夏の終わりに差しかかった。 よし、これで自分の季節が夏っぽくなくなったとしても堂々と読んでいられるぞ、と若干の安堵をおぼえる。しかし問題は本の中ではまた次の夏が来そうなことである。なにせまだ4割くらいしか読んでいないんだ。よしではない。内容

          22.8.22の読書

          22.8.21の読書

          川上未映子『夏物語』文藝春秋、2021年 28-32%(ヨドバシDoly版) ずっと読もうと思っていたこの小説を、読書を趣味にした今年の、この夏のうちに読んでしまおうということで7月からちょっとずつ進めているが、他の本も読みながらなのでまだ3分の1くらいか。9月中なら夏だろうからそのくらいでなんとかしたいと思いつつ、夏の物語ではあるが夏子の物語でもあったので、無理しなくてもいいのかもしれない。でも第一部はまさに盛夏でのできごとで、この時期に読めてよかったとは思う。夏のうちに

          22.8.21の読書

          22.8.17の読書

          フジコ・ヘミング『たどりつく力』幻冬社、2016年 88%-巻末(ヨドバシDoly版) 全体的に話しかけるような平易な文体で書かれている読みやすい本だけど、音楽的な内容にはときどきニュアンスがつかみにくいところがあって、 という箇所も、どうしてそうなんだろうと思った。自分が普段クラシック音楽に親しんでいないせいだけど。 もう少し前に出てくるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番について書かれた箇所ももう少しニュアンスを知りたくて、このあいだピアノの先生もやっている職場の方に

          22.8.17の読書

          22.8.14の読書

          フジコ・ヘミング『たどりつく力』幻冬社、2016年 49-61%(ヨドバシDoly版) 著者のピアノを聴いたことはなかったが、半分近く読んでから、サブスクリプションで聴けるのではないかと思いつき、やはり聴けた。SpotifyやAmazon Musicでクラシックを聴くのは初めてだった。彼女の代表曲とされるリストの「ラ・カンパネラ」は、しかしどこかで聴いたことのある曲だった。有名な曲なら当たり前だとも言えるけど、どこで自分に染みついた音楽なのかわからないのも不思議だなと思う。

          22.8.14の読書

          22.8.9の読書

          エリーヌ・グリモー著、横道朝子訳『幸せのレッスン』春秋社、2018年 p.172-205 スイスで出会ったからくり人形好きのおじいさんも、ハンブルクで訪ねた盲目の青年も、人間の愚かさ、罪深さを主張する。現実は厳しく、生命の素晴らしさだけでは割り切れない。だからといって絶望に押しつぶされることなく、共に抱えていかなければならないものなのだとは思う。 『晋遊舎ムック LDK老けない美肌の便利帳』晋遊舎、2022年 p.56-59 シミについて。ここにも書いてあるけど化粧品で

          22.8.9の読書

          22.8.6の読書

          エリーヌ・グリモー著、横道朝子訳『幸せのレッスン』春秋社、2018年 p.84-127 今年もあまり出かける気にならない夏になっているが、この物語を読んで夏のバカンスを追体験できるのは心地よいものがあり、いま読むのにふさわしいと感じる。修道院での出会い、ヴェネツィアでの回想、そして湖畔の宿での集中した、彼女自身を取り戻すための読書。自分がしている読書もそういうものになってくれるだろうか。 『MONOQLO』2022 9月号、晋遊舎 p.123-読了 「土屋礼央の物欲プレ

          22.8.6の読書

          22.8.2の読書

          和田渡『大学1年生の読書論 図書館長からのメッセージ』晃洋書房、2022年 「8月―2 苦しみを通して歓喜へ―フジコ・ヘミングと野田あすか―」p.109-111 4月からこの本に月ごとに取り上げられている本をそのまま読んでいて、その8月分。夏休みの月は冊数が増えるのかなと思ったけど特にそういうこともなく、3冊だけで、じっくり読める。3冊ともピアニストの本。 エリーヌ・グリモー著、横道朝子訳『幸せのレッスン』春秋社、2018年 巻頭-p.26 『大学1年生の読書論』8月の

          22.8.2の読書

          22.7.29の読書

          エリック・ホッファー著、中本義彦訳『魂の錬金術 エリック・ホッファー全アフォリズム集』作品社、2003年 p.176-巻末 7月中に読み終えたかった本で、2日ほどの余裕を持って読了。終わったら終わったでほんの少しさびしさもあるものだ。 目的を達成し続けても、誰でも、最終的に迎えるものは死だからだろうか。ずっと読み続けていたかったという気持ちは、次の本を手にすることで抑え込まれ、また途上へと戻る。ただそのわずかな隙間にこの日記を書いている。 そして現代ではこの「自分自身」

          22.7.29の読書