短歌が載りました29

雑誌Meets Regional2023年9月号の連載「岡野大嗣と詠むレッツ短歌!」に竹林ミ來の歌がひとつ掲載されました。

ゲームクロックの修正をおこないます 残り0.2秒のいのち

(p.87)

テーマは「ゲーム」でした。バスケットボールの試合での時計の動きはちょっと不思議で、試合が途切れてもそのまま流れていく時もあれば、ボールが外に出た瞬間止まる時間帯もあったり、この歌のように流れていった時間が戻されることもあり、フリースローなどでは時計が止まったまま試合が進んだりもする。その伸び縮みや行ったり来たりは世界標準で止まることなく一定のペースで流れていく時間よりもむしろ、人間の主観的な時間の捉え方に近い気がします。

一緒に載ったなかでは西淳子さんの「すごろくで最初にあがる それからは彼らの守護霊みたいな時間」が好きでした。みんなを応援する守護霊に、たしかに何度かなったことがありますね。


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