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社会的養育

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「社会全体でこどもを育てる」ということについて。 身近にあるけれど、どこか遠い世界の片隅から。
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専門家の支援をうけるタイミングは?

専門家の支援をうけるタイミングは?

こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます。
久しぶりの投稿になります。
緊急事態宣言、伸びてしまいましたね…。つらい時期ですが、なるべく早く落ちるくことを祈ります。

前回まで発達障害についてのお話をしてきましたね。
今回は発達障害に限らず、「困ったことについて、専門家からの支援はいつ受けたらよいか」についてお話したいと思います。

専門家の支援を受けるタイミングこれはずばり先に言って

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家庭生活を体験する

家庭生活を体験する

こんにちは! いつも読んでくださりありがとうございます⭐

私はいつのまにか師走になってびっくりしていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょか。

今回は、家庭生活体験、いわゆる「フレンドホーム制度」についてお話したいと思います。

フレンドホーム フレンドホームは、乳児院や児童養護施設に入所している子どもたちを、土日などの休日や、夏休み・冬休みなどの長期休暇等の学校が休みの期間に、数日間預かってい

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児童養護施設の生活 2

児童養護施設の生活 2

こんにちは! いつも読んでくださりありがとうございます⭐

前回に引き続き、児童養護施設での生活についてお話していきますね。(私が携わった施設を例にしており、施設によって差異があることはご了承下さい。)

外出・旅行 洋服の購入や映画鑑賞などの外出は各ホーム(6〜10人くらいで一つの家・ホームとして生活している。ユニットなどと呼ぶこともあり)のケアワーカー(生活の支援をする職員)と一緒に個別で外出

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児童養護施設の生活

児童養護施設の生活

こんにちは! いつもありがとうございます🌟

前回までは里親制度についてお話してきましたね。

今回は、よく質問のある児童養護施設での生活についてお話していきます。(私が携わったことのある施設での生活を元に書いています。施設によって差異があることもご了承下さい)

児童養護施設 児童養護施設は(よく名前の似ている「特別養護学校」等と間違えられることが多いですが、学校ではなく、)親の死亡・病気・経

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子をあずかり育てるということ

子をあずかり育てるということ

こんにちは! いつも読んでくださりありがとうございます🌟

 前回は「社会的養護(養育)」のなかの、里親やファミリーホームといった「家庭養護」についてお話しましたね。今回は、その「里親制度」の現状と課題について知ってほしいことを少しお話していきたいと思います。

里親制度の現状と課題 以前お話したように、「家庭養護」が主流の他の先進国と比べて日本はまだまだ施設養護が主流となっており、里親の委託率

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家庭のなかで子どもを育てる

家庭のなかで子どもを育てる

こんにちは! いつも読んでくださりありがとうございます🌟

今回は、以前お話した「施設養護」とは別での形の養育である、「家庭養護」についてお話したいと思います。 

家庭養護家庭養護とは、里親やファミリーホームなど、養育者の家庭(家)で子どもを支援することを指します。施設養護よりも少人数で、子供は一人だけという場合も多いので、個別の時間が多く確保できたり、子どもの特性や希望に合わせた柔軟な対応が

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いろいろな施設 3

いろいろな施設 3

こんにちは! いつも読んで下さりありがとうございます🌟

 さて、前2回に引き続き、今回は残り2つの施設について紹介していきますね。 今回お話する2施設は、児童養護施設よりもさらに専門的な支援が必要な子どもたちが生活している施設になります。

児童自立支援施設 前回の「自立援助ホーム」と名前が似ていて混同してしまうこの「児童自立支援施設」では、不良行為をする(もしくはする恐れのある)子どもや、家

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いろいろな施設 2

いろいろな施設 2

こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます🌟

今回は、前回の続きで、乳児院・児童養護施設に引き続き、「施設養護」の中の色々な施設をご紹介します。今回お話する施設は、一般にはあまり知られていませんので、初めて耳にするところが多いと思います。

自立援助ホーム 自立援助ホームでは、おおむね15歳〜22歳位までの子どもが「自立を目指して」生活しています。年齢的には児童養護施設ともかぶります

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いろいろな施設の種類

いろいろな施設の種類

こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます。

 前回の記事の中で、社会的養護には子どもたちが生活する場所の形態により、児童養護施設や乳児院などの施設に入所して多数の子供と生活する「施設養護」と、里親やファミリーホームなどの、より一般的な家庭の形に近い環境で少人数で生活する「家庭養護」があることをお話しましたね。今回はその中の、「施設養護」についてお話したいと思います。

施設養護と施設

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数字でみる、社会的養護の現状と課題

数字でみる、社会的養護の現状と課題

こんにちは! いつも読んでくださりありがとうございます🌟

今回は、虐待や施設などの社会的養護に関する現状について、数字を交えてお伝えしていきたいと思います。

(社会的養護って何?という方は以前の記事「社会全体で育てる」を御覧ください)

社会的養護(養育)の現状社会的養育(養護)を受けている子どもは現在、日本全国で約45,000人います。(2018年度の入所・委託児童の人数は、「施設入所児」

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子どもにとっての最善の利益とは

子どもにとっての最善の利益とは

こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます🌟 

前回は「子どもの権利」について少ししましたので、今回は前の話に戻って社会的養護の理念である「子どもの最善の利益」についてお話したいと思います。

最善の利益とは?
 そもそもこの「子どもの最善の利益」というのは、前回出てきた「子どもの権利条約」の中で、子どものことで何か行われるときには、子どもにとって最も良いことを第一に考えるよう、うた

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子どもの権利

子どもの権利

こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます🌟 

昨日は「社会的養護(養育)とは?」とその理念である「社会全体で子どもを育てる」いうことについてお話しました。今日は社会的養護のもう一つの理念である「子どもの最善の利益のために」についての前に、「子どもの権利」について少しお話していきたいと思います。 

子どもの権利 まず、子どものための法律である、児童福祉法の第1条には「全て児童は、児

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社会全体で育てる

社会全体で育てる

こんにちは!いつも読んでくださりありがとうございます。

前回までは11月の「児童虐待防止推進月間」に合わせて、「児童虐待」と「気になる子」の支援についてお話してきました。
今日は少し変えて「社会的養護(養育)」についてお話したいと思います。少し難しいところもあるかと思いますが、なるべくわかりやすく伝えられるよう心がけますね。

社会的養育(養護)とはみなさんは「社会的養護」「社会的養育」という言

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「大丈夫?」の声かけ

「大丈夫?」の声かけ

こんにちは! 読んでくださりありがとうございます。

今回は「気になる子」への直接的な関わりについてお話したいなと思います。とはいえ、私も上手なわけではなく勉強中の身なので、学んだり感じたりした中で、大切だと感じたことについて書きたいなと思います。

声掛けの前のコニュニケーション「気になる子(親子)」がいたとして、すぐにいきなり声をかける方はあまりいないと思いますが、声をかける前からコミュニケー

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