児童養護施設の生活 2
こんにちは! いつも読んでくださりありがとうございます⭐
前回に引き続き、児童養護施設での生活についてお話していきますね。(私が携わった施設を例にしており、施設によって差異があることはご了承下さい。)
外出・旅行
洋服の購入や映画鑑賞などの外出は各ホーム(6〜10人くらいで一つの家・ホームとして生活している。ユニットなどと呼ぶこともあり)のケアワーカー(生活の支援をする職員)と一緒に個別で外出することが多いです。個別の時間は子どもと職員が一対一で関わる貴重な機会なので子どもたちはとても楽しみにしているのですが、やはり人数が多いため、一般家庭よりは機会が少ないかもしれません。
個別以外の外出では年に数回、各ホームごとに外食や旅行(日帰り含む)に行く機会があります。どこへ行くかはホームの子どもたちと職員みんなで話し合って決めるのですが(海や、スキー、テーマパークなど)、予算や人員の関係などで選べる選択肢は少なく、一般家庭ほど柔軟に対応はできないことも多いです。 しかし、施設ならではのものとして、企業などからのイベント招待や、ボランティアさんがディズニーランドやキッザニアなどに招待・同行してくれることも時々あります。
また、フレンドホームさん(一般家庭の生活体験を支援してくださるボランティアさん。一緒に外出したり、フレンドホームさん宅にお泊りさせてもらいながら、交流する。)と一緒に、家庭生活体験の中でお出かけしたりすることもあります。(フレンドホームさんについてもいずれお話しますね) ちなみに実親と交流のある児童は、面会や外泊、旅行などもそれぞれ行っていますが、交流の範囲や頻度などはかなり差があります。
学習塾・習い事
学習塾は本人の希望にもよるのですが、学習支援の補助金なども利用し、中学生は高校受験に向けて通塾している子どもが多いです。(予算や習熟度に合わせて2・3科目ほど)ちなみに最近になって高校生にも通塾の補助金がおりるようになったのですが、残念ながら大学や専門学校などへの進学率は一般家庭に比べてかなり低く、中学受験などもする子はいないので、中学生以外の通塾率は低いです。その他、子供に合わせて、公文式などの家庭型の学習教材を利用したり、学習ボランティアや、無料の学習支援事業なども活用しています。
習い事は子供本人の希望があれば通うこともできます。(予算なども考慮して相談・計画する)学校や地域のスポーツクラブなどが多いです。しかし、通うには当然人手もお金もかかるため、何でも自由にというわけにはいきません。これも一般家庭に比べて参加している子どもは少ないです。
一方で、施設で趣味活動を支援してくださるボランティアさんもいるので、定期的に生花・パソコン・アロマ・ヨガ・アートなどの教室が開催されています。(1〜3ヶ月に1回程度で定期的に)
行事
お月見や正月など、季節の行事は各ホームでそれぞれ飾り付けをしたり、食事などの準備をしたりして過ごしています。七五三や入学・卒業などのお祝い事は、実親と交流がある子どもは親が参加することが多いです。(交流がないこどもは職員と一緒に施設でお祝いします) その他、餅つき大会・クリスマス会・(施設からの)卒園式などは施設全体で集まってパーティーをしたり、夏祭りなどは近所の方なども招待して催しをしていることもあります。(近くで開催していたらぜひ覗いてみて下さい)
今回はここまでにしますね。今回お話したことは外部の方々とのやり取りが発生する事柄なので、今はコロナ渦で実施できていないことが多いです。施設は集団生活なので、外出なども一般家庭よりも厳しいラインで制限せざるを得ないこともあり、子どもたちには(貴重な成長の機会に)悲しい思いもさせてしまっている現状はあります。
一刻も早く、この状況が落ち着くことを祈っております。そして、医療従事者の皆様にもご尽力本当に感謝しています。
最後までありがとうございました⭐
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