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幸福の秘訣を学ぶ:デンマークのHYUGGE(ヒュッゲ)と自己探究

HYUGGE(ヒュッゲ)という言葉を聞いたことがありますか?
日本語に翻訳できないデンマークの言葉です。

デンマークは世界幸福度ランキングで上位ですが、その秘訣として挙げられるのがHYUGGE(ヒュッゲ)という言葉。

皆で火を囲んで話をする。
カフェで友達と話をする。
温かい部屋で家族で映画を見る。

こんな「リラックスした、幸せを感じる空間や時間」
「HYUGGE(ヒュッゲ)」と表現します。

3月は、活動を通して「自己探究」や「ヒュッゲ」の大切さを感じました。

活動を振り返りながら、HYUGGE(ヒュッゲ)という概念を分析し、幸せの見つけ方について書いていきます。


デンマークのノーフュンス・ホイスコーレにて

大阪出身。教育大学卒業後、大阪で高校英語教師に。海外の社会と教育を学ぶため、スペインへ渡航。日本語教育能力検定(注釈)を取得し、スペインの私立小学校に勤務。その後、デンマークに渡り、ノーフュンスホイスコーレで日本文化教師を務める。帰国後、新潟県の地域おこし協力隊・ニイガタコラボレーターズに着任し、2023年9月、十日町市に移住。

1.自分を見つける

「焚き火de探究ヒュッゲ」イベントと、十日町総合高校「極め人」プロジェクトを準備する中で、「自分を見つける方法」を考えさせられました。

沢山あるのですが、今回は実際に行った方法2つを紹介します。

(1)「焚き火de探究ヒュッゲ」イベント

みんなで割った薪と一緒に写真撮影!

3/2(土)に松之山温泉スキー場で
「焚き火de探究ヒュッゲ」というイベントを行いました。

心地よいヒュッゲな時間を過ごしながら、自分について考える時間を機会を作りたい。新潟県十日町市で、心に残る体験の場を作りたいと思い、新潟県地域おこし協力隊の長島さんと企画しました!

前半:新潟県地域おこし協力隊の長島さんから焚火の作り方を学ぶ
後半:私(松井)と一緒に自己探究のワークショップを行う

当日は大雪で足場も視界も悪い中、8名の参加者の方に来ていただきました。十日町市で行う初のイベントで緊張していたのですが、参加者の皆さんと温かい空間を作ることができ、癒されたHYGGEな時間でした。

その中で行った、

 ・2つの言葉を結ぶワークショップ

言葉を結んで出てきた単語について話し合う参加者の皆さん

 私がノーフュンス・ホイスコーレにいた時に、パーソナルリーダーシップという「自分と上手く付き合っていくための」授業で行われたワークです。

適当に16個の単語を書き出して上から2つずつ結び、出てきた単語をまた2つずつ結ぶ。そうすると、最後に1つの単語が出てくる。

「同じ単語を思いついても、結ぶという行為には自分が出てくる。
結ぶという行為を通して、自分の思考が整理される。」

と教えてもらいました。

詳しい方法についてはインターン生恩田さんの記事をCHECK!

このワークを「焚き火de探究ヒュッゲ」で行い、
・引っかかっていたことが分かって、新しいスタート地点に立てた!
・自分の気持ちの整理がついた。
・実は気になっていたことと向き合えた。
などの感想を頂きました。

私は今まで何度かやったことがありますが、するたびに出てくる単語が違います。無意識に気になっていたことを見つけることができるので、皆さんも試してみて下さい。

今回のイベントが好評だったので、
また長島さんと5/11(土)にイベントを企画する予定です!お楽しみに!

(2)十日町総合高校「極め人」プロジェクト

探究とは?について私とインターン生の恩田さんからお話しました!

3月から「極め人プロジェクト」が始まりました!
十日町総合高校の新3年生に向けた「総合的な探究の時間」の取り組みです。

先生方やNPOひとサポさんと一緒に計画してきた「極め人プロジェクト」

生徒さんの「好き」を深ぼり、テーマを決めて探究する。
ゼミ形式で1年間テーマについて極める。
そのために、まずは好きなことを50個書くところから始まりました。

 ・好きなものを50個書き出してみる。

50個かけたら、おすすめは100個まで書くことです。
 
私は旅をしながら次の進路を決めかねていた時に、100個書いたことがあります。なかなか大変で、スペインのバス停でひたすら考えました。

100個を見つめていると、
自分は、「教育がとても好きで、自然が好きでスペインも好き。
ということが分かりました。

好きなこと100個リストが、スペインの小学校で働きたいという気持ちを後押ししてくれました。

100個書き終わったら、ぜひリストを見て考えてみて下さい。

なぜ好きなのか?何に囲まれていたいのか?それがあれば幸せなのか?いつから好きなのか?時間を忘れることは何か?など「好きなもの」に関する質問をしながら、自分のスキを深堀してみて下さい。

極めることを宣言している十日町総合高校生!

実は、好きな動詞100個で自分の強みを見つける方法もあったりします。

USJを立て直した伝説のマーケターである、森岡毅さんの著書『苦しかったときの話をしようか』から学んだ方法です。
これはキャリアを考える時にとても役に立ちました!

100個書くと自分が見えてくる。他の人と違う点がわかる。
書き出して、自分について考えてみませんか?

私は次の100個書きで「死ぬまでにやりたいこと100個」に挑戦します!

2.HYGGE(ヒュッゲ)と自分

私がHYUGGE(ヒュッゲ)を感じたキャンドルナイト

この記事では、自分を見つける話をしてきました。
今回のテーマでもあるHYUGGE(ヒュッゲ)には、「自分を知って、幸せをみつける」ヒントが隠れていると思うのです!

最初に説明した通り、「リラックスした、幸せを感じる空間や時間」を「HYUGGE(ヒュッゲ)」と表現します。

具体的にどんな時にHYUGGE(ヒュッゲ)を感じるのか、デンマークの友達に聞いてみました。

「友達とソファーでリラックスしながら映画をみる」
「キャンドルを灯して美味しいコーヒーを飲みながら、家族と話す」

日本版のHYGGEな時間を考えてみると、
「温かい部屋でこたつに入りながら家族とみかんを食べている時」
こんな時かな~と個人的に思ったり。

では、HYUGGE(ヒュッゲ)には何が必要か?

デンマーク人の友達の家でHYGGE TIME!

HYUGGE(ヒュッゲ)のイメージを検索すると、
ろうそく、マグカップ、暖炉、もふもふの靴下。
暖色系の灯り、シナモンロール
などの暖かそうな画像が出てきます。

私がデンマーク人の友達に聞いてみたところ、
「ヒュッゲに絶対に必要な物はないよ。でも、心地いいとか楽しいとか、幸せを感じる些細なものが必要なんだ。」とのこと。

つまり、自分がリラックスできたり、幸せだと感じる時間や空間が、
HYUGGE(ヒュッゲ)

「自分はどんな時に些細な幸せを感じるのか」
を意識させる言葉、HYUGGE(ヒュッゲ)

「幸せを見つける」には「自分を見つける」ことから始まるのではないでしょうか。

このHYUGGE(ヒュッゲ)という言葉が存在していることにより、
「自分が
心地よいと思う空間を大切にし、一緒にいたい人と時を過ごす」
ことに繋がる。

HYUGGE(ヒュッゲ)を意識すると、自分の周りにある些細な幸せを意識し始める。そして、幸せを感じる機会が増えるのではないでしょうか?

3.さいごに

イベント終了後に長島さんと!

3月は「自分を見つける」「HYGGE(ヒュッゲ)」
がポイントの月でした。

「HYGGE(ヒュッゲ)」という言葉を知った皆さん、
日々の些細な幸せを感じたら
HYGGE(ヒュッゲ)だな~」とつぶやいでみて下さい。

言えば言うほど、幸せを見つけることができるかもしれません。

では、4月の新学期スタートに向けて3月後半も頑張っていきます!
今後ともよろしくお願いいたします。


★「焚き火de探究ヒュッゲ」の共同主催者
 「新潟県地域おこし協力隊 長島さん」の記事↓

★お世話になった「松之山温泉スキー場」のHP


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