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大人の思春期と「スペシャルパンセット」の話

今の仕事は、中学生くらいの頃からふわっと頭の中にあった。

大学を選ぶとき、
「先生になりたいなら、ここだろうな。」と進学を決めた。

就職するとき、
周りも同じ道を目指す人が多かったので、
同じように波に乗っかり、採用試験を受けた。

気付いたら、教室で「先生」と呼ばれる立場になっていた。


もちろん、望んで就いた仕事。大変だけど、やっててよかったと思う瞬間もある。
自分にも、まあまあ合っているんじゃないかなとも思っている。

でも働き始めて6年経った頃から

「なんでこの仕事にしたんだっけ。」

「他にも自分に合う仕事があったのかな。」

「このままずっとこの仕事を続けていくのだろうか。」

と考えるようになった。

それまでは「今日」のことに必死で、そんなこと考える余裕もなかったのだろう。

結婚した人、出産した人、転職した人、ワーホリに行った人、起業した人。

一緒に歩いてきた(と思っていた)周りの人たちが、さまざまな人生の岐路に立っていることに気付いてから、なんだか置いてけぼりの気持ちになることがある。

自分なりに必死に歩いてきたけど、わたしは何も考えずに歩いてきてしまったのかもしれない。みんなもっと、いろんなことを考えながら、生きてきてたのかな…

このことを、先輩に相談したら

「それは大人の思春期だよ」

だと言われた。
30歳前後になると、このモヤモヤ、不安、焦りを感じるのだそう。
なんでも始められる年齢、だけど先も見えてくる年齢。
自分だけじゃないんだと思うと、少し安心する。

仕事については、もうしばらくグルグル考えることになりそうだ。
二度目の思春期真っ盛りの自分とも、じっくり向き合っていきたい。




今日の写真は、東京にある素敵なパン屋さん

「パーラー江古田」のスペシャルパンセット。

関東に住んでいる妹に会いに行った時に訪れた。
雰囲気のあるお店に、所狭しと並ぶのは、噛めば噛むほど美味しいハード系のパン。
食いしん坊の私たち姉妹が、どれかに絞れるわけがない。
そんな、食いしん坊のためのスペシャルセット。

くるみやチーズが入っていて、カリカリもモチモチもある。
それはそれは美味しい美味しいパンだった。
一つ一つのパンに、あれこれコメントしながら、味わって食べた。
楽しかったなあ。絶対にまた訪れたい。

このお店で心に残っているのは、パンのおいしさだけじゃなくって。
「看板娘」という言葉がぴったりのお姉さん。
ほんとうに素敵な笑顔の方だった。
お姉さんと話すお客さんは、みんな自然と笑顔になっていた。

木箱の上に乗って、麻のエプロンとヘアバンドを付けて、レジで接客している姿が、まるで絵本に出てきそうな佇まいだった。

デザートにティラミスを頼んだ時は、厨房に向かって、
「ティラまだある〜?」と聞き、
あることが分かると
「よかった!まだありましたよ〜!」と笑顔で教えてくれたお姉さん。

あの日からわたしたちは、ティラミスを「ティラ」と呼ぶようになった。
単純姉妹。

モッタリ系の濃厚ティラ。

どんな仕事でも、

「この仕事素敵だな」よりも、
「この人素敵だな」

と思われる人になりたいよなあと思った話。



今日も書けてホッとしている。

読んでくださって、ありがとうございます。

お題から少しずれていると思ったけど、最近の思いを文章にできたので、よしとする!!

DAY2 今やっている仕事、学んでいること

いしかわゆき「書く習慣」




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