💁おくるということ〜2.葬のかたち
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葬祭ホールオープニングイベント
3/23(土)冷たい雨風の中、久しぶりに整形外科へ。
お天気の所為か、会計までサクサク。
行かないつもりだったけど行っちゃう?
大きくて雨が染みないエコバッグを持っていて良かった、ボックスティッシュもスッポリ‼︎
帰る頃には、どんどんと人が集まって来た。
雨風の中、お疲れ様。
豪華な商品をもらってね、私が残しておいたから。
土葬から火葬へ
葬法には宗教や死生観が関わっている。
復活を信じるユダヤ教•キリスト教•イスラム教では土葬。
火葬は禁忌。
プロテスタントでは19世紀後半、カトリックでは1963年に火葬を容認。
近代の産業化•都市化で墓地用地が不足し、火葬率が上昇する国が増えている。
日本の火葬の変遷
古来
土葬•火葬ともに行われてきたが、手間がかかるためごく一部の人々に限られていた。
江戸時代頃
庶民には墓の習慣はない。
「葬=草で死を覆う」、遺体は郊外•山•川など見えないところに捨てるのが一般的。
藩により、儒教の影響で火葬を禁じていた。
明治時代
神道国教化政策。
1873年 火葬禁止令。
1875年 混乱により、禁止を解除。
人口増•伝染病流行などの理由により、火葬を推奨。
近年
過疎•少子高齢化•核家族化の進行。
先祖代々の墓から墓じまい•納骨堂への改葬へ。
孤独死•無縁遺骨問題が表出。
日本の火葬率
1915年 36%
1950年 54%
1979年 90%超
2021年 99.97%
2020年の韓国89.65%、英国78.46%、イタリア33.22%と比べても突出。
世界の葬法
アルカリ加水分解葬(水火葬)
装置に遺体と水酸化カリウムなどのアルカリ溶液を納め、加熱し8時間かけて分解。
分解後の溶液は二酸化炭素で中和。
使用エネルギーは火葬の1/10。
米国の半数の州で合法化。
水葬
遺体を川や海に沈める。
日本では「洋上で亡くなった場合に公海上で」と特定の条件下のみ可能。
風葬
遺体を外気にさらし風化させる。
沖縄•奄美では、風葬した遺骨を洗って納める風習がある。
鳥葬(天葬)
チベット仏教では、切り分けた遺体を猛禽類に食べてもらうことで、天に運ばれるとされる。
高地で埋葬に向かない、火葬のための草木が育たない等の環境要因がある。
ゾロアスター教では、崇拝の象徴である火•土•水を遺体が汚さないように鳥葬を行う。
宇宙葬
遺骨を小型衛星に乗せる。
地球を周回しながら引力で大気圏に突入し、最後は流れ星になる。
有名人物の葬送
エリザベス女王(英国)
ウィンザー城礼拝堂に埋葬。
棺は鉛で裏打ちされ高密閉。
夫•両親も同じ一角に埋葬。
妹のみスペースが足りず、火葬を選択。
デズモンド•ツツ元大主教(南アフリカ)
環境にやさしい葬法をと、土葬ではなくアルカリ溶液で分解する水火葬を選択。
遺灰はケープタウンの大聖堂に納められた。
レーニン(旧ソ連)•金日成(北朝鮮)•毛沢東(中国)•ホーチミン(ベトナム)他
崇拝の対象。
防腐処理後、保存。
オサマ•ビンラディン(サウジアラビア)
遺体を引き取る国がなく、埋葬場所が聖地化するのを懸念し、米当局が水葬。
イスラム教では土葬が習慣のため
宗教者らから非難された。
最新のエコ葬(米国)
還元葬(米国ワシントン州シアトルの葬儀社リコン•ポーズ)
①ウッドチップやアルファルファやわらを敷き詰めた棺に遺体を安置し、上からもわら等で覆う
②微生物が分解を始め、内部温度が約65℃に上昇
③コンピュータ制御で空気を循環させ、温度管理
高温が続く間に病原菌は死滅
④約1週間後、温度が下がり始めたら、隅々まで酸素が行き渡るよう超低速回転
⑤約1ヶ月後、人工的に加熱•攪拌することなく、微生物の力で土に還る
⑥粉砕し2〜4週間乾燥
代表者カトリーナ•スペードの考え
葬送は、手早く済ませることではなく、家族や友人が参加することが重要。
ベビーブーム世代が親の葬儀を経験し、商業化•パッケージ化された葬法に疑問を持ち出した。
気候変動問題が喫緊の課題。
意識的にに選択できる葬法、信仰•信条とエコ葬が共存できることを広めたい。
終わりに
生まれてこの方、火葬が当たり前。
洋画の中で埋葬シーンを目にすることはあっても、鳥葬•水葬は勿論のこと、宇宙葬やエコ葬は今後も見る機会はないかもしれない。
一方、日本でも二酸化炭素排出規制が進めば「昔は遺体を焼いていたらしいよ」という時代が訪れないとも限らない。
正直に告白すると、葬祭ホールの内覧会に行ったり会員になったりしたのは、面倒ごとをなるべく回避したいから。
葬送を面倒だなぁと感じているから。
前回に書いた父のときのこと、祖母のとき葬儀社から派遣された人の酷い行動•言動、幼馴染みが葬儀を手配したとき会葬者から心ないことを言われたこと……そんな数々の経験から。
自分の都合に合わせて、神様や仏様に祈りはするけれど、特定の信仰を持っておらず、死んだらお終いと割り切っている。
父が急逝しても死に目に遭えなくても、生きている間に誰よりも本音を聞き出せたし、話をする機会を持てたと思っているから後悔はなかった。
恐らく母に対しても、心残りはないと思う。
いや、未だピンピンと元気にしてます。
3/24(日)にはグループホームに面会に行き、親孝行娘を演じる予定。
「生きているうちが華」とせいぜい喜んでもらっておく。
悲しみの受け止め方や逝き方については、また別の機会に。
尚、当記事は以下を参考•要約し、画像は紙面よりお借りしました。
古いから、折り皺が……
2023/2/19(日)朝日新聞GLOBE第273号
わたしのかえり方「葬のかたち」
荒ちひろ記者ほか
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遅まきながら #ヤス 様の #66日ライラン 挑戦2日目です、遅っ‼︎
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