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2023年度4月に開設の桜美林大学の新しい学群「教育探究科学群」に関して非公式に書いて…

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2023年度4月に開設の桜美林大学の新しい学群「教育探究科学群」に関して非公式に書いていた場所です。学群の開始に伴い更新を停止します。正確な情報は必ず大学公式を確認してください。https://admissions.obirin.ac.jp/cest/

最近の記事

教育探究科学群がnoteに興味を持った理由

探究プレゼミ [noteで好奇心を発信しよう] "好きな事を発信してそれが誰かの成長に繋がったらいいよね"ということを考えて、noteに興味関心を持ったのが始まりでした。 今日は桜美林大学教育探究科学群の学びを体験できる「探究プレゼミ」が2023年3月22~23日に開催されました。[noteで好奇心を発信しよう]を副題に、noteの方と協力しながら、全国からの高校生を対象に、教育探究科学群の新入生と教育探究科学群作りを一緒にやってきた桜美林大学の学生団体ASPIREの学生

    • 教えて学ぶ

      「教えて学ぶ」は、教育探究科学群の教育コンセプトの一つであり、桜美林大学の教育モットーである「学而事人(学びて人に仕える)」を反映するものでもあります。 いわゆる大学の建学の精神とかミッションとか、あるいは上記のモットーみたいな私立大学の存在意義を示すワードは、一時期ちょっとだけ流行りましたが、最近は少子化による経営環境の悪化、政府の高等教育に対する強い意向などを受け聞かなくなっている気がします。 私立大学、あるいは作り手のエゴかな?と思いつつも、やはり創設者の考えたことを反

      • 教育探究オンライン研究会[生徒が主体的に動き出す探究カリキュラムのつくりかた]

        教育探究科学群では、「教育を探究する」をテーマに毎月1回程度のペースでオンラインイベントを行っています。一応自分が主催という形をとっていますが、司会はASPIRE所属の大学院生にお願いし、他にもいろいろな方にご支援を頂きながら実施しているものです。参加者は、高校の先生方をはじめ教育関係の皆様に広く参加を募集しているもので、毎回2-30名くらいの方がいらっしゃいます。 今日は、山藤 旅聞先生(新渡戸文化中学校・高等学校 副校長、(一社)旅する学校 代表理事)に学年縦断型の「クロ

        • 新しい教育学をつくる

          教育探究科学群は「教育を通じて社会を良くするためにはどうしたらよいか」という問いへの一つの答えです。これは現在の大学改革の潮流であるデータサイエンスやAIをはじめとした、国際競争力を高め、稼げる分野を求める社会的ニーズとは異なっています。 しかし、今の日本は少子高齢化と出生率の低下、労働生産人口の減少、低い幸福度、若年層の高い自殺率という問題を抱えています。日本社会は衰退をしており、これまでとは異なる新しい価値観を持つ必要があります。 かつて、BBC(1990)の番組の中

        教育探究科学群がnoteに興味を持った理由

          探究プレゼミの考え方

          探究プレゼミ概要 教育探究科学群では、去年(2021年)の12月から探究プレゼミという企画を定期的に実施しています。高校生は参加にあたってまず事前課題を実施し、その課題の審査を経て当日の参加が認められるため、誰もがとりあえず参加をするということができない仕組みになっています(理由は後述)。 探究プレゼミは、高校生に対して少し違った学習機会を提供することと、教育探究科学群の学び方だったり雰囲気だったりを体験して頂きたいという趣旨で行っています。このnoteにもたびたび出てくる

          探究プレゼミの考え方

          他大学様のオープンキャンパス

          オープンキャンパス関連記事 といっても今日は他大学の話。友達の娘さんが受験シーズンで「大学のこと知ってるでしょ?」という一言で他大学のオープンキャンパスに最近連れていかれたのでその感想と考察。 まず、基本的には楽しかった!自分は散々オープンキャンパスに関わっていますが、他大学のを見るのはほぼ初めてで、説明方法や内容、運営方法、プログラムの構成など、恐らく受験生とは違った視点で楽しんでいました。あまり突っ込んだ質問すると怪しまれそうかなと思ったので、なるべく知らない雰囲気を装

          他大学様のオープンキャンパス

          教育探究アドバイザリーボード

          皆さんはアドバイザリーボードという言葉を知っていますか。英語ではAdvisory Board、諮問委員会みたいな日本語訳が当てられていることが多いです。恐らく、諮問委員会が何を言ってるか分からないのでカタカナ語でそのまま使われている気がします。教育探究科学群は、教育探究アドバイザリーボードという組織を持っています。 学群について意見を言って頂いたり、アイデアを出して頂いたり、Criticalにというよりは、自由にそしてみんなで面白いものを作っていこうみたいなイメージで自分は

          教育探究アドバイザリーボード

          障害学生について考えてみる

          障害学生とは 先週あたり、日本学生支援機構より「令和3年度(2021年度)障害のある学生の修学支援に関する実態調査」の結果が公表されました。障害のある学生(障害学生)の受け入れは、障害学生の増加に伴い、障害者差別解消法や個々の学生に応じて可能な範囲で支援をしていく合理的配慮といった流れを受けて進んでいます。ちなみに、障害学生は以下のように定義されています。 障害学生に関する自分の考え 今日は障害学生について少し考えてみます。ちなみに専門家ではないのでちゃんとした知識はあ

          障害学生について考えてみる

          今年のオープンキャンパス終了の御礼

          オープンキャンパスの終わり 先日(2022年8月28日)、今年のオープンキャンパスが全て終わりました(パチパチ)。6月に1回、7月に1回、8月に2回の計4回、対面とオンラインで実施をしてきました。教育探究科学群は、2023年4月より開設の新しい学群でオープンキャンパスも当然デビュー戦ということになります。現時点ではまだ卒業生はもちろんのことながら、在学生もおらず、教員もまだそろっていないということもあり、色々と至らぬことなどたくさんあったかと思います。お詫びをするととも

          今年のオープンキャンパス終了の御礼

          探究プレゼミ無事終了の御礼

          御礼 昨日(8月24日)に探究プレゼミ「ファッションの探究科学」をオンラインと対面の双方(ハイブリッド)で実施をしました。探究プレゼミは、教育探究科学群の学び方だったり勉強の仕方を体験する高校生向けの企画で、ASPIREの皆さんと一緒に企画運営をしています。その特徴として、ただ単に参加をするだけでなく、結構大変な事前課題があったり、1日中あるいは複数日にわたって参加をすることになったり、カロリーの高いというか、中々大変な教育プロジェクトです(こちらの準備も中々ハードですw)

          探究プレゼミ無事終了の御礼

          教育探究科学群「内」のお勉強会(FDSD)

          8月17日、教育探究科学群に関わる教職員の皆さんで4-5時間くらいお勉強会をしました。一応、Faculty DevelopmentとかStaff Developmentに類する活動になると思います。前回の7月中旬に実施したのが初回で、今回は2回目。何となく1か月1回のペースでやるのかな。 教育探究科学群に関することは、コンセプトや授業についてはかなりの部分を自分が決めているため、それゆえ他の教職員の方々にどういう考えで作ったのかとか、なぜこの科目があるのかとか、どうやって運

          教育探究科学群「内」のお勉強会(FDSD)

          ウェブページの改修作業

          今日は雑談。いつも雑談みたいな内容ですけど… この数日、2年間くらいずっとやりたいなーと思ってやっていなかったASPIREのウェブページの改修作業をとうとうはじめました。 ちなみに、自分の指導教員はウェブページのことを、「ホームページ」と言うことに対してすごく厳しくて、「ホームページ」はホームなんだから要はトップページしか指さないということを言われました。最近はこのASPIREのページもそうですが、一枚ものが多いのでホームページと言ってもいいのかもしれませんが…ここでは敬意

          ウェブページの改修作業

          探究プレゼミ

          ふりかえり 探究プレゼミは、2021年12月からはじめたもので、ASPIREの皆さんを中心に企画をしたものを高校生と一緒にやっていくものです。教員(自分)の関わり方に少し特徴があり、教員が高校生たちの作った企画書を途中段階で評価したり、グループワークへの助言をしたり、ゼミらしいことをしていました。 開始当初は高校の探究的な学びや学習活動の支援のため(4期まで)、教育探究科学群の届出の申請手続き終了後(5期以降)は、教育探究科学群の公式イベントとして運用しています。これまでこ

          探究プレゼミ

          オープンキャンパスについて思ったこと(2)

          前回の続き 前回、8月7日のオープンキャンパスについての感想というか、振り返りをしたので今回は8月8日のオンライン開催版についてみていきます。 新型コロナウィルス感染症の影響により、大学としては定期的にオンラインと対面のオープンキャンパスを開催しています。教育探究科学群の場合、元々オンラインイベントを実施することも多く、時にはハイブリットにもしつつやってきました。ただ、正直なところオンラインのオープンキャンパスとか体験授業は、一方的に話しているだけなら楽なのですが面白くしよ

          オープンキャンパスについて思ったこと(2)

          オープンキャンパスについて思ったこと(1)

          オープンキャンパス(OC)概要 8月7日(対面)、8月8日(オンライン)とオープンキャンパスをやっていたため少し久々の更新。あまり内容のないオープンキャンパスの一人反省会みたいな内容になると思います… 最近のオープンキャンパスは、ご家族の方々も普通にいらっしゃり、高校生も夏休みの宿題の一環で来ているケースもあり、色々な人が参加をしてくれる一大イベントになっています。大学としてはもちろん広報や学生募集、高校生的には進学先を選ぶ機会として機能していると思います。けど、こちらと

          オープンキャンパスについて思ったこと(1)

          教育課程の編成及び実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

          カリキュラム・ポリシー 今日は教育探究科学群の教育課程の編成及び実施の方針、いわゆるCurriculum Policy(カリキュラム・ポリシー、以下CP)について書いていきます。CPは3つのポリシーの一つで、この前書いたディプロマポリシー、今回のCP、そしてそのうち書くであろうAdmission Policy(アドミッション・ポリシー)があります。つまり、ルールとして必ず書かないといかないものであり、また各ポリシーとの連動性が求められるものになっています。ただ、それゆえすご

          教育課程の編成及び実施の方針(カリキュラム・ポリシー)