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オープンキャンパスについて思ったこと(2)

前回の続き

前回、8月7日のオープンキャンパスについての感想というか、振り返りをしたので今回は8月8日のオンライン開催版についてみていきます。
新型コロナウィルス感染症の影響により、大学としては定期的にオンラインと対面のオープンキャンパスを開催しています。教育探究科学群の場合、元々オンラインイベントを実施することも多く、時にはハイブリットにもしつつやってきました。ただ、正直なところオンラインのオープンキャンパスとか体験授業は、一方的に話しているだけなら楽なのですが面白くしようと思うと中々難しいですね。オンラインは仕事とか目的が明確なときは便利なのですが、不確実とか予想できないことが起こりづらいので、議論を楽しむというのにはちょっと不向きかもと感じる時もあります。

オンラインOCの進め方

オンラインOCは、5つのトピックを各45分間でASPIREの皆さんと話し合いをしていく様子を流していく進め方を採用しました(トピックは後述)。すごく雑ですが以下の図のような形で、カメラは一台、スピーカーも一台でみんなで話していきました(ホントにめっちゃ雑ですね…)。

この進め方にした理由は、
・なんだかんだ色々な人が集まるオープンキャンパスで質疑応答やグループワークをするのは難しい
・みんながいつも体験授業的に参加したいわけでもない
・一方的に自分が説明して終わりというものはやりたくなかった
・ASPIREの皆さんにも楽しくやってほしい

ここらへん。オンラインイベントは、ある程度テーマも決めて、参加者の方が準備をしてやっていく分には良いのですが、オープンキャンパスのように色々な人がとりあえず集まっているものでは、あまりリアクションや質疑もなく、こちら側のイベント実施後の手ごたえも得づらいというのがあります。けど、知らない人がばーっと集まっている中でいきなり質問するとかって難しいですし、自分も多分できないので何か違う方法でやりたいと思って今回はじめて試してみた方法でした。
結果的には、ASPIREの大学生や大学院生の皆さんは楽しめたみたいですし、色々な人と話す中で考えたり気付いたりすることも多かったようでした。自分としても台本とかストーリーがあるわけではないのでかなり疲れはするのですが、ただパワポ使ってオンラインで説明しているよりは楽しかったですね。
ただ、参加者の視点でいくと、おそらく置いてけぼり感はあった気がします。本当は参加者を指名して質問を頂いてもいいのかなと思ったのですが、それであれば事前に説明すべきだと思って諦めました。次回はこういったアナウンスをしておいてもいいかもしれないですね。このイベントは、やはり最終的には参加者の方々から質問を頂き、それに基づきこちらとASPIREの皆さんで話せたら最高だと思います。

オンラインOCのトピック

最後に、オンラインOCのトピックについて簡単に振り返っていきます。

  1. 教育探究科学群って何するの?

  2. 教育探究科学群に合うのはどんな人?

  3. 教育探究科学群の先生はどんな人?

  4. 教育探究科学群で勉強するとどんな力が身につく?

  5. 教育探究科学群を卒業するとどうなる?

1.教育探究科学群って何するの?では、どういった学問領域を対象としているのか、どういった勉強や授業内容があるのかといったことについて話していきました。コンセプトである「教えて学ぶ」とか「はじまりは好奇心」みたいな話もしました。今回のイベントは、5セクションに分かれているものなのですが、こちらが思っていた以上にすべてに参加して頂いた方が多かったので、初回くらいは普通にガイダンスでも良かった気もします。そのうちガイダンス動画をちゃんと作ろうかな…

2番目の教育探究科学群に合うのはどんな人?は、この日の企画で一番楽なテーマだったと思います。ASPIREの皆さんの話をすれば良いだけでしたので…笑 けど、基本的にはそれぞれがそれぞれに合った役割をしていくということを考えているので、皆が主体的にリーダーシップをもって意欲的に…みたいな必要はないし、前に出たいこともいればそうじゃない学生さんもいていいし、とりあえずは色々な人がいて欲しいというのが第一。結局、コンセプト部分に共感して面白そうとさえ思ってくれればいいかなという感じです。
ちなみに、今年度のASPIREのリーダーは、これまでのタイプと違う人が担当しています。これはどうしても学群内に多様な学生層を構築したくて、ちょっと無理をしてお願いをしました。最近は楽しそうにやっている印象なので良いですが、最初の方は中々プレッシャーも大きく大変そうでしたね(本当にありがとうございます)。
ASPIREの中では、よく「0→1の人」「1→10の人」という表現を用いていて、これまでは大体「0→1の人」がリーダーをしていたのですが、今回はどちらかというと「1→10の人」って感じですね。とはいっても、この分け方もそんなにしっかりしたものでなく、どちらに重きを置いているかどうかくらいですが。

3番目の教育探究科学群の先生はどんな人?は、先生方について紹介するところで、何名かの先生はすでに大学院で関わりがありましたので、大学院生メンバーで話し合いをしました。ここのこだわりとしては、ネット検索して出てこないようなものをなるべく対象としたいということで、研究業績とかご経歴というよりは、どんな人なのかというところに焦点をあてたつもりです。学群のパンフでも、趣味を聞いたり、好きな言葉を聞いたり、さらにはMBTI診断という一昔前にはやった心理テストみたいなのもやってもらいました。MBTIはかなりお遊びだし、しかも心理学を専門とする先生もいらっしゃるので、依頼しても相手されないかなと思ったのですが、全ての先生方がすんなり付き合ってくださって嬉しかった笑 ちなみに、山崎は「広報運動家」で、情熱的で独創力があり、かつ社交的な自由人。常に笑いほほ笑みの種を見つけられるという説明がされています。スパイダーマンと一緒らしいですよ。

4番目は、教育探究科学群で勉強するとどんな力が身につく?というお題で、ここら辺からかなり探り探りやっていて、こちら側でも難しいよねという話しをしながらやっていました。教育学的なアプローチによる「発信力」と、教育学=成長の学という考え方による「自己変革力」みたいな話をしていた気がします。
発信力はASPIREの中でだけやけに通じて、外にいくと通じないという謎ワードです。教育というと、相手への直接的な働きかけによって上から下に教育していくというイメージがあるのですが、教育探究科学群ではあくまでも成長に関わるものと定義しています。そのため、発信力の考え方は、本人が好奇心や興味関心のあることを発信して、それに相手が感化されるというか、面白いと思ってアクションに繋がって結果的に本人が成長していくキッカケになる力みたいな感じです。誰かが面白いと思っていることをやって、それを見た他の人が勝手に面白そうと思って自分も動き出すみたいな。ポイントは、意図的に相手の成長を促すというより、むしろ無意図的なアクションから相手が勝手に成長していくという部分ですね。これは教育をより広く見る教育心理学や教育社会学の考え方とも通ずる部分がある気がします。
自己変革力は単純で、教育学は成長に関わるという例の件があるので、成長とか能力の獲得について勉強していけば、自分が新しいことをしたいと思った時に大体のことはできるというちょっと甘い考えで作られています。こちらのポイントは、ただ単に教育学の理論や知識を学問的に学ぶだけでなく、どうやって成長するかというその仕方や方法論の獲得に焦点をあてている点です。

最後は卒業後どうなるか問題です。これはホント難しいですね。卒業生どころか1年生もいないですから…笑
教育探究科学群としては、先の教育学に基づく発信力と自己変革力、そして探究をしていこうという意欲とその能力だけあれば、大体のことはできると考えていて、学生さんの数だけ将来があると思っています。なので、特定の職業とかを挙げてしまうと、それしかなれないって思われちゃうかなーというのもあってある種の抵抗感があります。
また、「先が分からないことは分かっている」みたいなことも言っていて、将来こうなれますよ!とか、こんなことができるようになりますよ!というのが逆に無責任なんじゃないかなと…だって未来は分からないしって思っちゃうんですよね。結局どんなに良い先生がいてどんなに良いカリキュラムがあったとしても、最後は本人次第になってしまいますし、全てはコントロールできないと思います。こちらとしては、本人の可能性を広げ、やりたいことを出来るようにとにかく必要だと考えていることをめざしていくのみって感じです。
ただ、そうは言っても何もないというのはやはり通じないですし、実際に教育探究科学群に期待をしてくださっている方々もいて、例えば学校の外から教育に携わる専門職が生まれていたり、教育探究科学群の言っている「共創型ファシリテーター(いわゆるつなぎ役の人)」へのニーズは、企業だけでなく、NPO/NGO、大学、役所の方々など色々なところから聞いています。どんな形であれ、本人のやりたいことでその人なりにSocial Transformationに関わってくれたらすごく嬉しい…!!

オープンキャンパスの振り返りと言いつつ、意外に連日重い話になってしまった。まぁ自分のメモなので良いのですが、ノートの記事としては分かりづらいし、今後整理するときにもきっと分かりづらいんだろうなと…そのうち後悔しそうですね。

8月7日、8月8日のオープンキャンパスにご参加を頂いた皆様ありがとうございました!至らぬところ多々あったかと思いますが、こちらとしてはおかげで楽しく過ごすことができました。次回のオープンキャンパスは8月28日にあります。頂いた意見やコメントだったり、note書いていて思った反省点を参考にまた準備を進めていきます。

その前には探究プレゼミ第8期「ファッションの探究科学」もありました。ご関心があればこちらもぜひどうぞ!


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