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他大学様のオープンキャンパス

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といっても今日は他大学の話。友達の娘さんが受験シーズンで「大学のこと知ってるでしょ?」という一言で他大学のオープンキャンパスに最近連れていかれたのでその感想と考察。
まず、基本的には楽しかった!自分は散々オープンキャンパスに関わっていますが、他大学のを見るのはほぼ初めてで、説明方法や内容、運営方法、プログラムの構成など、恐らく受験生とは違った視点で楽しんでいました。あまり突っ込んだ質問すると怪しまれそうかなと思ったので、なるべく知らない雰囲気を装っていました。別に素性を隠しているわけではないので全然いいのですが、先方がやりづらくなったらこちらの一緒に来ている娘さんにも申し訳ないなと…笑

OCの構造

オープンキャンパスの基本的な構造は、ほとんど自分の大学と変わらなかったと思います。全体と学部別のガイダンス、模擬授業、入試相談、在学生との交流、学生さんによる受付や案内で、参加者側もやはりご家族+生徒さんというのが大半でした。全体のガイダンスよりも学部別のガイダンスの方が人が多かったのも同じだし、そして在学生との交流や個別相談はやはり入りづらそうというのも同じ。自分も逆の立場なら絶対行かないだろうなと思うので納得だし、うちの大学だけじゃないというのが分かったのは良かったですね。

ただ、細かい内容部分を見ていくと所々違いがあって、例えば学部別のガイダンスは、カリキュラムの全体像の話はほとんどなく、どんな学生さんを求めているか、どんな勉強方法をしていくか、就職先や卒業後の進路はどうかといった話です。3学科か4学科くらいを45分とかで説明してたので時間の都合もあったと思いますが、こんなに中身の話しをしなくてもいいものなんだと思いました。こちらは新学群で一年生もいない状況だって言ってるのに、具体性がないみたいなことを学内外で随分詰められていたので少し複雑でしたね笑

全体のガイダンスは、個人的にはちゃんと大学が何を目指してどういうことをしたいのかということを話していて、なるほどと思って聞いていました。一般受けするのかな?という不安はありますが、ただ学長先生が話していたのは個人的に好感度があがりました。ガイダンスで学長先生話してくれるのすごいな!と。ただ、これをすごいと言ってしまうと、新学群は小物(自分)が担当しているので、大したことない奴が話していると思われていると思うと若干つらい…笑

模擬授業は自分の分野とは全然関係ないことをやっていたので面白かったです。先生もテンション高めで良かった。新学群みたいに面倒なグループワークもなく、ひたすら専門の入門らしい話を聞きつつ、時々はいまいち分からないので一緒に来た娘さんに教えてもらいつつやっていました。一緒に来た子は随分楽しそうでしたし、やはり結局のところ学び方は人それぞれなんだなと改めて思いました。

考察

ここからは多少真面目に考察。一通り他大学のオープンキャンパスに参加をしてきましたがよく出来ているなと思います。ただ、受験生向けのイベントという観点からいくと、やはり情報収集の一番大事なものは大学案内をはじめとする広報物ですね。どんな学生さんがいて、どんな授業をして、何を勉強して、受験生に何を求めて期待をしているのか、全ての情報が書いてあります。ガイダンス等での説明も、大学案内の中で文字フォントがボールドや色付けられているところをちゃんと推していますし、総合型選抜や公募推薦型で何を求められているかもかなり明確になっています。OCで言っていることと大学案内等の広報物で一致している要素を見ていくだけでも随分この大学は何を求めているのかということが見えてくる気がします。

世の中のイメージ的には、恐らく大学広報って過大に盛っているイメージがあると思いますが、一般企業のPRに比べれば随分誠実に作成されているんじゃないかな。もちろん盛ってるというか、若干チート気味の例もありますし、就職率周りは全体的に怪しい傾向がありますね。例えば、どこでもやっているのが分母を全数ではなくて「就職希望者のみ」として%を出すとか、有名企業のみを掲載するとか、恐らく学科間に差がある場合は全体しか出さないとかとか…けど、それでもどんな学生さんに来て欲しいのかとか、教育内容や学習方法といった情報は概ね合っています。今は実態と乖離していたり、嘘をついたりするとその後SNSやGoogle mapに書かれたり色々ありますからね。

ただ、なんだかんだ自分は大学関係者ですし、しかも高等教育分野の研究者で、一時期は大学の情報公開とかも研究テーマとしていたり、最近でも学生調査の学部学科コードを作る時に定期的に見ていて、大学案内をはじめとする広報物を見るのは慣れています。ただ、もしかしたらある種の専門性が実は必要で、一般的に大学案内を考察できるかというのはちょっと分からないですね…実は難しいかも?自分も他の分野の説明や情報になると途端に分からないですし、まして大学案内なんか普通に暮らしていたらそんなに何度も見る必要もないですね笑
大学案内等の広報媒体を見るにあたっては、ある程度読み方というか、コツのようなものがあって、何を発信したいのか、何を求めているのか、どんな学生像を期待しているのかというのは結構分かりやすく出来ています。時々世界観が全く分からないものもありますが…笑 大学案内の考察とか意外に需要あったりするのかな…来年度のオープンキャンパスの企画でやってみてもいいかも。

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