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障害学生について考えてみる

障害学生とは

先週あたり、日本学生支援機構より「令和3年度(2021年度)障害のある学生の修学支援に関する実態調査」の結果が公表されました。障害のある学生(障害学生)の受け入れは、障害学生の増加に伴い、障害者差別解消法や個々の学生に応じて可能な範囲で支援をしていく合理的配慮といった流れを受けて進んでいます。ちなみに、障害学生は以下のように定義されています。

Q. 障害のある学生とはどのような学生を指しますか。
A. 文部科学省「障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)」では、障害者基本法に則して、障害のある学生とは、「障害及び社会的障壁により継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける状態にある学生」としています。社会的障壁とは「障害がある者にとって日常生活又は社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物、制度、慣行、観念その他一切のもの」(障害者基本法)です。

学生支援機構ウェブサイト

障害学生に関する自分の考え

今日は障害学生について少し考えてみます。ちなみに専門家ではないのでちゃんとした知識はあまり期待しないでください…スイマセン。昔は障害の害の字を開く(障がい)みたいな文化があったよねということくらいしか。ただ、自分自身の身近にそういう人がいたりというのはあるので、経験的には多少は分かっているかもしれません。正直、身近にいないと中々理解するのは難しいことだなって思いますし、自分としてはそれが普通というかそんなもんだよねというものになっています。
大学でも授業とかアドバイザーの業務として色々な障害を持った学生さんと接していますが、基本的に良くも悪くも相手が誰でもあまり態度を変えない(変えられない)ので、特別扱いするわけでもなく、過保護にするわけでもなく、ホント他の人と同じように普通に接するだけって感じです。あまり意識をしていないので、必要な支援があるなら言ってくれればできることは何でもやるし、出来ないことはごめんねしてできることを提案します。自分の経験を踏まえた障害学生への考え方は、障害があるということで腫物のように扱うのが一番よくないので、とにかく普通に他の人と変わらず楽しくやっていくということです。

桜美林大学の取り組み

桜美林大学は、確か「ディスアビリティサポート(Disability Support、通称Dサポート)という取り組みがあり、事前の面談や教職員の情報共有とそれによる合理的配慮の検討など、割と手厚くやっています。専門的な部署はないものの、学生支援部署の職員の方や、各学群の担当委員が協力をして頑張っています。また、最近ではあんしんサポートと呼ばれるDサポートまではいかないけど支援があった方が良いということも対象にし始めています。授業をしている側からすると、これはとても大事な取り組みだと思います。障害学生とそうじゃない学生のグレーゾーンというか、境目みたいな学生さんは結構いますし、本人が気づいていない、あるいは公にしたくないとか色々あるので、ちょっとしたことでも支援というか、サポートしやすくなる仕組みは必要なことだと思います。特に、横並びの意識が強めの初等中等教育だと、こうしたグレーゾーンの学生さんに対して中々サポートしきれないというか、若干見て見ぬふりをしているのかなと思う時がある(というかそういう実例をまぁまぁ聞く)ので、大学の中で本人が認識してそのうえでどうしたら良いかを考える時間はあったらいいんじゃないかなと思います。

教育探究科学群的な考え方(私見)

基本的に色々な学生さんがいるべきだという考え方があり、特に障害学生と実際に接して、一緒に勉強したり、色々話したりする経験はとても大事だと考えています。教育探究科学群は海外の教育事情に詳しい人も多いですし、そもそもカナダに住んでいる先生もいて、障害学生の受け入れとかサポートへの意識は高いというか、いて当然というかそれが普通という考えがあると思います。北米はこういうの特に進んでいる印象があります。
自分の経験を踏まえても、実際に接すると本人はそんなに気にしていないケースもありますし、接してみて気付いたり分かることもたくさんあります。教育探究科学群は、社会的構成主義(過去のノートに詳細あります)という相互の関わりの中で学んだり認識したりしていく考え方なので、障害学生はじめいろいろな学生さんと関わり合って欲しいと思っています。なので、自分としてはとにかく障害学生を受け入れていきたいですし、後はこちらができること(合理的な配慮の可能なこと)を明示し、学生さん本人が教育探究科学群の学びに対応できそうかどうか決めてもらえればいいんじゃないかなと思います。


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